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東京のビジネスパーソン800人に聞く、オフィスのドレスコード調査


2016年9月8日



株式会社モニタス



東京のビジネスパーソン800人に聞く、オフィスのドレスコード調査

企業の「空気」がドレスコードの正体?

東京の企業の7割近くにドレスコードあり。

うち、明確ではない“暗黙のルール”が4割。

オフィスカジュアルに8割が賛成。

今より少しだけドレスコードをカジュアルにしたい。

快適なだけでなく、前向きに仕事ができるなどのメリットへの期待も。

推進力となるのは経営トップの意識の変化と、

先したカジュアルスタイルの実践。



モニターアライアンス事業を展開する株式会社モニタス(東京都港区)は、東京で働くビジネスパーソン800人を対象に、オフィスのドレスコードについての調査を行いました。いろいろな場面で何かとカジュアル化が進む世の中、オフィスでの服装にもカジュアル化の波は押し寄せているのでしょうか? その結果は以下の通りです。



<調査結果概要>

■東京の企業の7割近くにドレスコードあり。うち、明確ではない“暗黙のルール”が4割。

・東京の企業の66.1%にドレスコードがある。明確ではない“暗黙のルール”が40.5%で、ルールの背景も「知らない」が63.7%。企業をまとう「空気」がドレスコードの正体か。

・秩序や規律、年功序列などを重んじる、保守的な社風の会社ほど、ドレスコードが根強い。



■オフィスの服装についてチェックされたことも、チェックすることも、同性同士が多い。

・オフィスでのファッションがカジュアルすぎると男性は目上の男性から指摘されるが、女性は女性の上司だけでなく同僚同士で辛口チェックもされる。

・他の社員の服装について気にするのは特に女性管理職で多い。気になるのは「女性の後輩」で、女性管理職の7割が気になる。



■オフィスカジュアルに8割が賛成。業務効率だけでなく、前向きになれる等心理面にもメリットが。

・オフィスファッションのカジュアル化には、81.9%が「いい取り組み」と評価。ドレスコードがある会社の社員は、「いい取り組みだが取り入れられていない」と歯がゆそう。

・オフィスファッションのカジュアル化のメリットとして、快適性に加えて、オシャレやアフター5が楽しめ、前向きに仕事ができて社内環境にもいい影響が期待できることがあげられる。メリットをよく理解する20代と、保守的な50代の対比も明らかに。



■理想のドレスコードは、今よりも少しカジュアルなもの。女性はデニムへのチャレンジ意向も高い。

・男性のドレスコード。現状は「ノーネクタイ+スーツ」が最多、希望のドレスコードは、「カジュアルなジャケット+チノパンスタイル」。

・女性のドレスコードは男性よりもカジュアル。デニムの着用率は低いが、希望のドレスコードでは着たい人が増加。

・デニムについては、全体の70.4%がオフィスのデニム解禁を希望。



■カジュアル化の推進力となるのは経営トップの意識改革とカジュアルスタイル実践。

・「経営層の意識が変われば」(29.6%)、「取引先にカジュアルな服装の企業が多くなれば」(26.9%)、「経営層が自身の 服装を実際にカジュアル化すれば」(21.1%)、オフィスファッションのカジュアル化が推進できると思われている。

・カジュアル化推進派の次世代、保守的な50代の対比がここでも明らかに。



<調査結果詳細>

◆オフィスのドレスコードの実態◆

東京の制服を着ない企業でフルタイムで働く男女800人を対象に、オフィスでの服装のルール(ドレスコード)について調査を行いました。調査の前に、まず、どんな社風なのかを聞いてみました[グラフ1]。

その結果、「目上の人に、自分の意見を言いやすい職場」(65.5%)、「スピードが重視される職場」(64.4%)など風通しの良い闊達な職場環境ながらも、「秩序や規律を重視」(62.9%)しています。「子育て中の人や介護中の人など、様々な立場の人が働く職場」(62.1%)とダイバーシティが推進されていますが、「様々な国籍の人が働く」(33.4%)までは至っていないようです。また、「成果がきちんと評価される」(46.1%)成果主義よりも、「年功序列や先輩後輩の関係性を重視する」(50.4%)年功序列の会社の方が多いようです。



■東京の企業の7割近くにドレスコードあり。うち、明確ではない“暗黙のルール”が4割。ルールの背景も知られておらず、企業をまとう「空気」がドレスコードの正体?



会社のドレスコードは「明確な服装に関する規定、ルールがある」(25.6%)のは全体の1/4で、最も多いのが「明確ではないが、暗黙のルールがある」(40.5%)で全体の4割を占めています。合わせて66.1%の会社に何らかのドレスコードが存在し、社風別で見ると、秩序や序列が重視される企業や年功序列が重視される企業でより高くなっています[グラフ2]。具体的には[表1]のようなドレスコードがあげられました。

東京の企業の7割近くに存在するドレスコードですが、その理由を知っている人は36.3%と少なく、6割以上(63.7%)が「背景や理由は知らない」まま、なんとなく周りに合わせてルールを守っています[グラフ3]。いわば会社の雰囲気や空気感が、多くの企業のドレスコードとなっているようです。



◆オフィスのドレスコードの実態◆

■オフィスでのファッションがカジュアルすぎると男性は目上の男性から指摘されるが、女性は女性の上司だけでなく同僚同士で辛口チェックもされる。



暗黙のルールがある企業のドレスコードですが、勤務中の服装についてカジュアルすぎる、だらしないなど指摘された経験がある149人に、指摘された相手を聞くと、「男性上司」(49.0%)が最も多く、次いで「女性上司」(20.1%)、「女性の先輩」(16.1%)、「経営層」(14.8%)の順となっています。男性は「男性上司」(59.5%)、「取引先・お客様」(20.2%)、「経営層」(19.0%)、「男性の先輩」(13.1%)と目上の男性からの指摘が多いのに対し、女性は「女性上司」(40.0%)、「男性上司」(35.4%)、「女性の先輩」(32.3%)、「女性の同僚」(18.5%)となり、女性の上司だけでなく、先輩・同僚まで同性からの指摘を受けるようです[グラフ4]。具体的には[表2]のようなエピソードが寄せられました。



■他の社員の服装について気にするのは特に女性管理職で多い。気になるのは「女性の後輩」で、女性管理職の7割が気になった経験あり。



逆に、社員の勤務中の服装がカジュアルすぎて気になった経験がある159人が服装が気になった相手は、「女性の後輩」(42.8%)、「男性の後輩」(28.3%)、「女性の同僚」(25.8%)となりました。男性は「男性の後輩」(41.2%)、「男性の同僚」(27.9%)、「女性の後輩」(26.5%)、女性は「女性の後輩」(54.9%)、「女性の同僚」(37.4%)、「女性の先輩」(23.1%)の順となり、男性は男性の、女性は女性の服装がより気になるようです。また、男性管理職は「男性の後輩」(46.3%)、「女性の後輩」(36.6%)、「男性の同僚」(26.8%)の順となり男性全体とあまり差はありませんが、女性の管理職では7割(71.0%)が「女性の後輩」の服装が気になっています[グラフ5]。具体的には[表3]のようなエピソードが寄せられました。



◆オフィスカジュアルへの評価◆

■オフィスファッションのカジュアル化については、8割がいい取り組みと評価。会社にドレスコードがある人は「いい取り組みだが、自分は取り入れられていない」が高率で歯がゆそう。



クールビズやウォームビズの浸透や、カジュアルな服装で出勤する「カジュアルデー」を決める企業の増加など、勤務する際の服装のカジュアル化の流れが来ていますが、それについて評価を聞くと、半数近く(47.1%)が「いい取り組みだと思うし、既に自分は取り入れている」とカジュアル化に積極的で、「いい取り組みだと思うが、自分は取り入れられていない」(34.8%)を入れると約8割(81.9%)がカジュアル化に賛成しています。

これを会社に何らかのドレスコードがあると答えた人で見ると、「いい取り組みだと思うが、自分は取り入れられていない」が42.0%と多く、会社のドレスコードがあるせいでカジュアルにできなくて残念、と感じていることがわかります[グラフ6]。

オフィスカジュアルは約8割がいい取り組みだと思っているのに、その半数が「やりたいのにできない」と思っており、ここを解きほぐすことがオフィスファッションのカジュアル化を推進する鍵となりそうです。



■少数だがカジュアル化に反対する人たちの理由は、「きちんとしたい」と「服選びが楽」だから。40代は取引先の視線が気になる、50代は何を着ればいいのかわからないから。



カジュアル化を「いい取り組みと思わない」145人にその理由を聞くと、「社会人として、いつでもきちんとした服装をすべきだと思うから」と、「スーツなど決まった服装の方が楽だから」(同率35.2%)の2つがあげられました。

年代別で見ると、30代は「スーツなど決まった服装の方が楽だから」(44.7%)という意見が多いのに対し、40代は「いつ、服装に厳しい取引先に見られているとも限らないので」(34.3%)と周囲の視線を重視しています。また、50代では、スーツの方が楽(20.0%)というよりも、「どのような服装をすればよいか分からないから」(30.0%)という意見が高率です。長年スーツを着続けた世代には、オフィスカジュアルと言われてもどうしていいかわからない、という本音が見え隠れします[グラフ7]。



◆オフィスでのカジュアルスタイル 導入のメリット◆

■オフィスファッションのカジュアル化のメリットとして、快適性や作業効率に加え、前向きに仕事ができる等心理面の効果もあげられる。メリットをよく理解する20代と、保守的な50代の対比も明らかに。



オフィスファッションがカジュアル化することでどのようなメリットがあると思うかを聞くと、「暑さや寒さをしのぎやすくなる」(87.3%)という肉体的なメリットと、「動きやすく仕事の能率が上がる」(72.6%)という仕事の能率アップが大きなメリットとしてあげられています。次いで「会社でもおしゃれを楽しめるようになる」(67.6%)、「仕事が終わった後が楽しくなる」(58.8%)、「前向きな気持ちで仕事ができる」(54.3%)といった心理面のプラス、そして「社員同士の会話のきっかけになる」(51.4%)、「社内全体の風通しがよくなる」(47.6%)などの社内環境の改善も期待できそうです。さらには、「企業のダイバーシティ(多様な人材の活用)が進む」(46.1%)、「先進的な企業イメージがつく」(45.8%)、「発想が柔軟になり、企画などのアイディアを出しやすくなる」(45.5%)など企業としての発展にも効果があると考えられています[グラフ8]。年代別で見ると、20代がより多くのメリットを感じているのに対し、40代・50代はカジュアル化のメリットをあまり感じないようで、メリットをよく理解する次世代 vs 保守的な熟年世代という構図が浮かびます。

また社風別に見ると、「新しいアイディアやチャレンジが推奨される」「様々な国籍の人が働く」「働いていて楽しい」などの社風がある会社で働く人ほど、オフィスファッションのカジュアル化により強いメリットを感じています。



◆オフィスのドレスコード 現状と希望[男性編]◆

■現状、男性ビジネスマンのオフィススタイルは「ノーネクタイ+スーツ」が最多。希望のドレスコードは、「カジュアルなジャケット+チノパンスタイル」。



では、実際オフィスのカジュアル化はどの程度実現されているのでしょうか。A~Gの7枚のイラストを見せて、実際自分がしている服装とこれからしたい服装を答えてもらいました。



その結果、男性が現在、実際着用しているスタイルは、「B:ノーネクタイ+スーツ」(24.0%)、「C:かっちりしたジャケット+カジュアルなスラックス」(20.0%)の順となりました。現状のドレスコードは「ノーネクタイ+スーツ」が最も多いようです[グラフ9-1]。年代別で見ると、オフィスカジュアルの導入にたくさんのメリットを感じている20代は、さらに厳しい、「A:スーツ」(25.0%)が最も多くなっている一方、50代はゆるやかです。

次に、オフィスでしてみたいスタイルを聞くと、「C:かっちりしたジャケット+パンツ」(22.5%)、「D:カジュアルジャケット+チノ」(22.0%)、「B:ノーネクタイ+スーツ」(15.8%)の順となり、実際にしている服装よりもややカジュアルなスタイルを望んでいることがわかりました[グラフ9-2]。



実際のスタイルと希望のスタイルのギャップを見ると、してみたいけどできない服装は、「E:カジュアルなジャケット+カットソー」(ギャップ5.8ポイント)や「F:デニムを取り入れたスタイル」(ギャップ4.3ポイント)となりっています[グラフ9-3]。



◆オフィスのドレスコード 現状と希望[女性編]◆

■現状、女性のオフィススタイルはワンピースやシャツ+スカートで、男性よりもカジュアル度は高め。かぎりなくカジュアルなスタイルやデニムにもトライしたい。



女性のオフィススタイルについても、同様にA?Gの7枚の写真を見せて、実際自分がしている服装とこれからしたい服装を答えてもらいました。



その結果、女性が現在、実際着用しているスタイルは、「E:ワンピース」(28.5%)、「D:シャツ+スカートorパンツ」(27.3%)、「G:カジュアル」(22.0%)の順となりました。ワンピースかシャツにスカートorパンツが主流のようですが、かぎりなくカジュアルなスタイル(G)も2割存在し、男性と比べるとカジュアルな服装が許されているようです。とはいえ、「F」(6.8%)のデニム着用はまだまだ低率で、デニム解禁とまでは至っていないようです。男性同様、女性も上の年代の方がドレスコードはゆるやかです[グラフ10-1]。

また、オフィスでしてみたいスタイルは、「G:カジュアル」(28.3%)、が最多となりなり、さらにカジュアルなスタイルを楽しみたいと望んでいます。「F」のデニムスタイルについては、実践率6.8%から14.0%へと希望は多いようです[グラフ10-2]。



実際のスタイルと希望のスタイルのギャップを見ると、してみたいけどできない服装は、「F:デニムを取り入れたスタイル」(ギャップ7.3ポイント)がトッフで、オフィスでのデニムスタイルはオフィスカジュアルの象徴的なスタイルとなっているようです[グラフ10-3]



◆オフィスファッションのカジュアル化、推進の秘訣◆

■オフィスファッションのカジュアル化、推進の秘訣は経営トップ自らの意識改革とカジュアルスタイルの実践にあり。カジュアル化推進派の次世代、保守的な50代の対比がここでも明らかに。



カジュアル化を望むビジネスパーソンたち。どのような変化があればオフィスファッションのカジュアル化が推進できると思うかを聞くと、「経営層の意識が変われば」(29.6%)、「取引先にカジュアルな服装の企業が多くなれば」(26.9%)、「経営層が自身の服装を実際にカジュアル化すれば」(21.1%)という意見が多くあげられました。企業のトップが率先してカジュアルな服装になることが、オフィスのファッション全体のカジュアル化の推進力となる、と考えられているようです。とはいえ、「どのような変化が起きてもこれ以上服装をカジュアル化する気はない」(32.6%)という意見も少なくありません。年代別で見ると、20代はカジュアル化に総じて賛成のようですが、50代では4割近く(38.0%)が今以上のカジュアル化は望んでいません[グラフ11]。これまで見てきたように、50代は何を着たらよいかわからないなどの理由でカジュアル化に否定的な保守的な人や、年次が高いため既にドレスコードをゆるやかにしている人が存在することから、あまりオフィスファッションのカジュアル化には肯定的ではないようです。カジュアル化推進派の次世代、保守的な50代という対比がここでも明らかになりました。



◆オフィスカジュアルへのデニムの導入◆

■ビジネスパーソンの7割がオフィスファッションへのデニムの導入に賛成。デニムは動きやすいし着心地もいいし、おしゃれの楽しみも広がりそう。



オフィスカジュアルの象徴的存在のデニムスタイルですが、オフィスでもデニムがOKなくらい自由になればいいと思うか聞くと、全体で7割(70.4%)が賛成しています。年代別では20代が76.5%と最も高く、50代ではやや低くなるものの65.0%が賛成しています。グラフ1の「様々な国籍の人が働く」社風の企業では、76.8%がオフィスでのデニム解禁に賛成しています[グラフ12]。



デニム解禁に賛成する563人にその理由を聞くと、「デニムアイテムは動きやすいから」(57.0%)、「デニムアイテムは着心地がいいから」(32.0%)、「デニムアイテムによってオフィスファッションのバリエーションが広がるから」(26.3%)などの理由があげられました[グラフ13]。



■ビジネスパーソン800人が選んだデニムスタイル 細身のキレイ目デニムからはじめよう



どんなデニムスタイルならオフィスで受け入れられるか、男性9体、女性12体のデニムスタイルの写真を提示し、支持率を調べました。その結果、男性のデニムスタイルで半数以上の支持を稼得したのは、「B」ブラックスキニー(72.1%)と「A」ホワイトスリム(69.9%)となり、「G」シャンブレー半袖シャツは49.5%で次点となりました。「D」など太めのデニムは男性の評価は高めですが、女性の支持率が低めです[表4]。女性は、「J」ホワイトデニム(66.9%)、「N」ブラックスキニー(56.0%)、「K」インディゴストレート(53.9%)が合格。「T」デニムミニスカートや「U」ホワイトショーツは、男性受けはいいものの女性からの支持が獲得できませんでした[表5]。



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