TPAM 2016プレスリリース vol.2 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016 注目のプログラム紹介
PARC - 国際舞台芸術交流センター
TPAM 2016プレスリリース vol.2 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016 注目のプログラム紹介
今回20回目を迎えるTPAM(国際舞台芸術ミーティング in 横浜)は、2011年より横浜市が推進する「創造界隈」の拠点となる文化施設を中心に、多様な演目の公演や、舞台芸術に関する国際会議を多数開催しております。世界中からアーティスト、フェスティバルディレクター、劇場プロデューサー、ファシリテーター、カンパニーの制作担当者、プレゼンター、その他舞台芸術を創造するプロフェッショナルが集まり、情報交換、議論、交流を行います。
本プレスリリースではvol.1のTPAM紹介に続き、vol.2としてTPAMのショーイング・プログラム(公演プログラム)から特に注目される4作品を中心に主要プログラムをご紹介します。アジア最大の国際舞台芸術専門のプラットフォームのひとつであるTPAMだからこそ実現できる多様なプログラムをぜひご高覧ください。
[国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016開催概要]
主催:国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016 実行委員会
(国際交流基金アジアセンター、公益財団法人神奈川芸術文化財団、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、
PARC - 国際舞台芸術交流センター)
後援:外務省、文化庁、神奈川県、横浜市
会期:2016年2月6日(土)ー14日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場、横浜赤レンガ倉庫1号館、BankART Studio NYK、YCC ヨコハマ創造都市センター、
神奈川県民ホール 小ホール、AMAZON CLUB ほか
ウェブサイト:www.tpam.or.jp
[1. TPAMコプロダクション] プログラムNo.1
ピチェ・クランチェン『Dancing with Death』世界初演
タイ北東部ルーイ県の伝統的な祭事、ピーターコーン・フェスティバルからインスピレーションを得た作品。ピーターコーンでは、地元住民がさまざまな精霊をまつるために色彩ゆたかな仮面や衣装、小道具で仮装し、通りを練り歩いて陽気に祝い、精霊と人間が自由に交流し、2つの世界が混在となってダンスが生まれる。『Dancing with Death』では、これまでクランチェンがタイ古典舞踊をもとに作り上げてきたコンテンポラリーダンスの技法と、ピーターコーンの即興的、有機的、直観的な性質とが融合して、新たな舞踊言語が生み出されている。これにより、ダンサーたちはさまざまに異なるポーズ、身振り、姿勢を常に更新しながら即興で踊り続ける。それゆえこの作品の振付は創造性が永遠に循環し、あたかも「死後の生」のイメージを想起させるものとなっている。
日時:2月7日(日)14:00開演、2月8日(月)18:00開演
会場:KAAT神奈川芸術劇場 ホール
料金:3,000円 (プロフェッショナル * 1,500円) *プロフェッショナルについては本プレスリリースの10ページをご覧ください。
[1. TPAMコプロダクション]プログラム No.2
マーク・テ『Baling』日本初演
1955年12月28日に北マラヤの小さな教室で行なわれ、後に「バリン会談」と呼ばれることになる会談は、戦争で荒廃したマレー半島に和平をもたらすための異例の試みだった。公開されている記録を用いてこの歴史的会談を再現することで、マーク・テは、会談参加者たちと政治的見解を共有する、あるいは異にするパフォーマー=リサーチャーたちと共に、国(民)・忠誠・テロリズム・和解・犠牲・降伏・独立といったネーションの形成をめぐる諸概念が、絶えず変形され修正されてゆくプロセスを検証し、彼らが演じる「役」も不明瞭さの中で横滑りし続ける。韓国・光州に2015年に開設されたアジアン・アーツ・シアターのオープニング・フェスティバルで最も注目された作品のひとつ。
日程:2月9日(火)18:00開演、2月10日(水)16:00開演、19:30開演
会場:KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
料金:2,500円(プロフェッショナル 1,500円)
[2. TPAMコンテンポラリー・クラシックス]プログラムNo.4
宮城聰 SPAC ー 静岡県舞台芸術センター[静岡]『メフィストと呼ばれた男』
原作は1936年に書かれたクラウス・マンの小説『メフィスト』。当時、ドイツ最高の俳優と謳われ、国立劇場の芸術監督でもあった実在の人物グリュントゲンスをモデルとし、発禁状態にまでなったこの小説は、フランスの太陽劇団により舞台化され、ハンガリーのサボー監督による映画でも知られる。時代に翻弄される天才俳優の姿を通し、「劇場とは、芸術とは何か?」を問いかける社会派作品に、気鋭の劇作家トム・ラノワはさらに自由かつ大胆な翻案を試み、劇中劇として古今の有名戯曲の名場面を織り交ぜた。2015年春、宮城聰がSPAC俳優陣と共に日本初演。
日時:2月14日(日)11:00開演、18:00開演
会場:KAAT神奈川芸術劇場 ホール
料金:3,000円(プロフェッショナル 1,500円)
[3. TPAMディレクション:タン・フクエン/恩田晃(音楽プログラム)]プログラム No.12
ジ・オブザバトリー『Continuum』日本初演
2015年にリリースされた同名のアルバムのフル・コンサート。彼らにとって7枚目となるこのアルバムは、ガムランに用いる青銅楽器をフィーチャーし独自に考案した6音階が絡み合う、妖艶かつダークな作品。バリで活動する作曲家との出会いを通して得た「文化は博物館ではなく、常に変わり続けている」という感触を、シンガポールの多文化的アイデンティティに重ね、ロックに留まらない包括的な音楽性を獲得した。
日時:2月9日(火)20:00開演
会場:神奈川県民ホール 小ホール
料金:2,500円(プロフェッショナル 1,500円)
[3. TPAMディレクション:恩田晃] プログラム No.13
鈴木昭男[京丹後]、堀尾寛太 [東京]、ビン・イドリス[バンドゥン] 『Music Opening Night』
恩田晃をディレクターに迎えた音楽プログラムのキックオフプログラム。
日時:2月8日(月)20:00開演 会場:BankART Studio NYK 3F
料金:2,500円(プロフェッショナル 1,500円)
[1. TPAMコプロダクション] プログラム No.3
アジアン・アーティスト・インタビュー(映像展示)
国際恊働の次なるステップを探るための、アーティストによるアーティストへのインタビュー。
日時:2月6日(土)ー14日(日) 11:00 - 19:00
料金:無料
[3. TPAMディレクション:タン・フクエン]プログラム No.6
ホー・ルイ・アン[シンガポール]『Solar: A Meltdown』 日本初演
美術、映像、文学などジャンル横断的に活躍し注目をあびる新進気鋭のアーティスト。昨年コーチ・ビエンナーレ2015などで発表し話題をよんだ『The waves』、『Sun, Sweat, Solar Queens』を元に、今回初の劇場作品に挑む。
日時:2月7日(日)16:00開演、20:00開演
会場:KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
料金:2,000円(プロフェッショナル 1,000円)
[3. TPAMディレクション:タン・フクエン] プログラム No.7
ダニエル・コック/ディスコダニー アンド ルーク・ジョージ[シンガポール & メルボルン]『Bunny』日本初演
観客がBunny(縄で拘束された人)になったらどうなるのか?
“Power &Sexuality”をテーマに、出演者/観客の関係を浮きぼりにしてゆく作品。
日時:2月11日(木・祝)16:00開演
会場:BankART Studio NYK kawamata hall
料金:2,000円(プロフェッショナル 1,000円)
[3. TPAMディレクション:タン・フクエン] プログラム No.8
タラ・トランジトリー aka ワン・マン・ネイション[インターナショナル ]『//gender|o|noise\\』日本初演
ジェンダーとノイズと儀礼が出会う交錯点を探る現在進行中のパフォーマンス&レクチャー。
日時:2月12日(金)21:00開演
会場:AMAZON CLUB
料金:1,000円(プロフェッショナル 500円)
[3. TPAMディレクション:コ・ジュヨン]プログラム No.9
グリーンピグ[ソウル]『語りの方式、歌いの方式―デモバージョン』日本初演
韓国の伝統的口承芸能パンソリを舞台上で習うというパフォーマンスを通して「伝統」と「現代」の繋がりを探る作品。
日時:2月10日(水)20:30開演、2月11日(木・祝)14:00開演、
2月12日(金)16:30開演、2月13日(土)19:30開演、 2月14日(日)18:00開演
会場:KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
料金:2,500円(プロフェッショナル 1,500円)
[3. TPAMディレクション:加藤弓奈]プログラム No.10
ドキュントメント(北尾亘、山本卓卓)[東京]『となり街の知らない踊り子』
気鋭の注目株Baobab北尾亘と、範宙遊泳山本卓卓がタッグを組み、
全てが無関心的に交差する街を舞台に、旅する孤独なダンサーを描く。
日時:2月11日(木・祝)19:30開演、2月12日(金)19:00開演
会場:YCC ヨコハマ創造都市センター 3F
料金:2,500円(プロフェッショナル 1,500円)
[3. TPAMディレクション:中島那奈子]プログラム No.11
ダンスアーカイブボックス@TPAM2016(パフォーマンス、シンポジウム、展示)
振付家自ら作る、保存ではなく上演を目的としたダンスアーカイブ、アーカイブがつめ込まれた箱を元に、ダンスの遺産を問うプロジェクト。
1. ユーザーとアーキビストのパフォーマンス+ダイアローグ
日時:2月10日(水)16:00開演
[ユーザー]ナフテージ・ジョハール × [アーキビスト] 鈴木ユキオ
[ユーザー]チェイ・チャンケトヤ × [アーキビスト] 白井剛
2月13日(土)13:30開演
[ユーザー]ヴェヌーリ・ペレラ × [アーキビスト] 手塚夏子
[ユーザー]花柳大日翠 × [アーキビスト] 伊藤千枝 ほか
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 2階 スペース
料金:1,000円(プロフェッショナル 500円)
※アーキビストとは、自らの作品をアーカイブし、アーカイブボックスを作った人で、第一期では伊藤千枝、黒田育世、白井剛、鈴木ユキオ、手塚夏子、矢内原美邦、山下残の七人。
ユーザーとは、アーカイブボックスを受け取りパフォーマンスを行った人で、第二期ではラニ・ナイル、パドミニ・チェター 、
チェイ・チャンケトヤ、プリティ・アトレーヤ、ヴェヌーリ・ペレラ、マーギー・メドリン、マンディープ・ライキーの七人。
2. ダンスのアーカイブと老いを巡るシンポジウム
日時:2月14日(日)11:00開演
会場:BankART 2F
3. ダンスアーカイブボックスプロジェクトの展示
日時:1月30日(土)ー2月14日(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 2階 スペース
TPAMプログラムについて
[1. TPAMコプロダクション]
舞台芸術に携わるプロフェッショナルが国内外から集まるTPAMは、その特性を活かして、アジアの複数のプレゼンター(製作側)がアーティストと共同で作品を製作し巡演する「TPAMコプロダクション」を開始しました。上演にとどまらず、リサーチプロジェクトやその報告などを行い、同時代のアジアの作品へのアプローチを学び合います。
[2. TPAMコンテンポラリー・クラシックス]
同時代的古典と名づけたこのプログラムでは、成熟した経験を持つ作家が歴史や社会に対して今、ダイナミックかつ、新たな挑戦として柔軟に取り組む作品を紹介します。
[3. TPAMディレクション]
選任されたディレクター達が自由なコンセプトと新鮮な目線から作品を紹介します。それぞれのディレクションを通して同時代に関する思考や課題を共有し、ともに舞台芸術の可能性を考察します。
[4. TPAMショーケース](公募プログラム)
TPAM 期間中に横浜、東京エリアで行われる公演をTPAMのショーケースとして紹介するプログラムです。ここから海外公演へつながる事例は多く、海外への窓口の一つとなっています。
その他のTPAMプログラムについて
[5. TPAMエクスチェンジ]
TPAM エクスチェンジは、舞台芸術関係者がお互いの活動や作品、プロジェクトなどを紹介しながら参加者のネットワークを広げるために活用いただくプログラムです。参加者が提示したテーマについて複数人で話し合う「グループ・ミーティング」、国内外のプレゼンターと1対1で話せる「スピード・ネットワーキング」があります。新しい知識と出会いを得て、次なるプロジェクトや協働の機会を見つけるきっかけを作るプログラムです。
[6. ミーティング・プログラム]
期間中を通して、国際的視野に立った舞台芸術に関するセミナー、ミーティング、プレゼンテーションも多数実施します。
● 特別鼎談 開催決定!
姜尚中(熊本県立劇場 理事長兼館長)x平田オリザ(TPAMアドバイザー)x岡田利規(TPAMアドバイザー)
日時:2月9日(火)16:00 開演 会場:BankART Studio NYK 2F
提携事業
・横浜ダンスコレクション 2016 主催:公益財団法人横浜市芸術文化振興財団
・アジアン・ミーティング・フェスティバル2016 東京公演 主催:国際交流基金アジアセンター 他
・ダンスアーカイブプロジェクト2016 主催:大野一雄舞踏研究所
・障害 × パフォーミングアーツ特集 主催:国際交流基金
[チケット取り扱い]
一般チケット発売 1月16日(土)
※プロフェッショナルは12月14日(月)から参加登録開始。
プロフェッショナルとは→舞台作品と観客をつなぐ仕事に携わる方(アーティスト、制作者、キュレーター、ディレクター、プロデューサー、プログラマー、ファシリテーター、研究者、批評家、文化機関、中間支援団体 など)
プロフェッショナルレート(チケット料金)とは→上記の方々が対象となり、TPAMエクスチェンジやミーティング・プログラムにご参加頂ける、参加登録を(3500円別途かかります)して頂いたうえでの単券販売での料金となります。何演目観ても4000円定額になるなどの料金設定もありますので詳しくはウェブサイト「参加方法/チケット」ページをご覧ください。
■ チケットかながわ
窓口:KAAT 神奈川芸術劇場(10:00-18:00)、神奈川県民ホール(10:00-18:00)、神奈川県立音楽堂(13:00-17:00、月休)TEL:0570-015-415(10:00-18:00)、ウェブサイト:www.kanagawa-arts.or.jp/tc/
■ Peatix ウェブサイト:peatix.com
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