投資家であれば誰もが夢見るテンバガー
テンバガーとはいかなくとも、誰もが大化け株を掴みたいと思っていることでしょう。「テンバガー」や「儲かるIPO」には共通項があることも事実。
同様に、大化けする株にもシグナルが存在します。それが「新高値」なのです。
今号では新高値にフォーカスして、大化け株を見つけるヒントをみなさんとシェアできればと思います。
初動を掴むヒント 新高値とは?
「新高値」とはその名の通り新しい高値のことです。新高値のポイントは、新高値に到達するまでの期間にあります。
イメージ的には「過去2、3年来高値」ですね。過去の一定期間中に訪れた高値のことを言います。上場来高値だと直近の実勢を反映しきれない部分が多いと言えます。
例えば、20年前から上場している企業であればどうでしょう。
現在のマーケットと20年前のマーケットは状況が異なりますよね。その企業が属するマーケットやそもそもの業態まで変わっている可能性すらあるのです。
新高値はトレンド変化のシグナル!
例えば、ミクシィはいかがでしょう。いまやマザーズ市場を代表する銘柄です。2010年頃は日本版SNSとして、広く人気を博しました。
しかし、その後はFacebookにシェアを奪われる形で業績も急降下。今やネットゲーム関連の会社です。
つまり、2013年以前までのミクシィとそれ以降のミクシィでは同じ会社でありながら業態が違う。戦うマーケットまで異なってくる訳です。
いわば、新高値への到達はトレンド変化のシグナル。潮目が変化する起点になる可能性が高いと言えるのです。
実際のミクシィ株の値動きを確認
ミクシィは2014年の3月に公募増資を行いました。モンスターストライクの広告宣伝費や開発費に資金を充当した訳です。
結論から言うと、ここを起点に株価は大きな変貌を遂げます。500円処で推移していた株価が1年程度で6,000円台に到達。
ミクシィ株のチャート
2012年初頭
400円処だった株価はその後200円台まで低迷。
2013年の末
株価が500円にタッチして新高値を取っています。
まさに、500円越えの新高値が上昇のシグナルとなっています。
新高値は大化け株を見つけ出す上で非常に需要な判断ツール
新高値更新時には、上昇スパンが長期にわたるケースも多々あります。新高値への到達は、企業業績やマーケットからの評価が顕著に変わるタイミングだからです。
個別材料と新高値。両者を組み合わせることで、上昇銘柄を見抜く精度も向上するでしょう。(執筆者:徳田 陽太)