世の中にたくさんある節約方法。
実践してみて効果のあったものもあれば、自分にあわなかったり、家族に不評だったというものもありませんでしたか?
今回は、意外と効果がなかった節約方法についてまとめてみました。普段あなたがやっている節約方法、もうやめてもいいかもしれません。
1. 料理のかさ増し
節約しようと思い立ったときに、まず削ろうと思うのが食費です。
食材にかかるお金を減らすために、節約レシピとしてかさ増し料理が雑誌やネットでもたびたび紹介されています。
例えば、つぶした豆腐やじゃがいもを混ぜて作るハンバーグのレシピや、肉を使わない野菜炒めのレシピなどです。
高い食材を安い食材に置き換えるので即効性のある節約方法ですが、家族の反応はどうでしょうか?
家族から不満の声があがっているのであれば、長期的に続けていくことは難しいです。
家族に我慢を強いる節約であれば、家族の協力を得ることができません。思い切ってかさ増し料理をやめ、他の節約方法に目を向けてみましょう。
2. セール品を狙って買い物をすること
セールや特売は、普段定価で買っていたものが安くなるので、みんな好きだと思います。
しかし、セールだから買い物に行くとか、セールまで買いたいものを我慢しているという節約方法がおすすめできません。
セールだからといって買い物に行くと、ほしいから買うのではなく、安いから買うというクセが身についてしまいます。
また、セールまで買いたいものを我慢していると、結局ほしかったものを買えずに、そんなにほしくないものを買ってしまって、気に入っていないからすぐ買い替えるという悪循環に陥りやすくなります。
たとえ定価で買っても、満足度が高ければ、その満足度をお金で買ったと割り切りましょう。
3. 節約目的のお菓子作り
市販のお菓子を買うより手作りしたほうが安いし、添加物が少ないから体にいいはず。そう思って、お菓子作りを初めてみた方は多いと思います。
私も道具をそろえて、クッキーやパウンドケーキ、スコーンなどを作ってみたことがあります。おいしくできるとうれしいですし、買うより安くつくので、しばらく続けていました。
しかし、お菓子を手作りすると困るのが、作りすぎてしまうことです。
お菓子のレシピは作りやすい分量で紹介されているため、レシピ通りに作ると大量にできてしまいます。
かといって、材料を少なくして少量だけ作ろうと思っても調整しにくいことがほとんどです。
子どもが多い家庭は、たくさん作ってもすぐになくなるので手作りのほうがお得ですが、子どもが少ない家庭や、あまりお菓子を食べない家庭は、お菓子を作ることで逆にお菓子代がかかったり、食べきれずに捨ててしまったり、あるいは食べ過ぎて太ってしまうことがあります。
節約のためにお菓子作りをするのであれば、もうやめてもいいかもしれません。
4. 家計簿を細かくつけること
家計簿の目的は、家計の収支を確認することです。それができれば、細かくつける必要はありません。
節約のために家計簿をつけるというと、毎日記録したり、「玉子が〇円で肉が〇円など細かく書かなくては!」と思っている方がいるかもしれませんが、かなりの几帳面でない限りそれは難しいです。
食費、固定費、レジャー費、医療費など、ざっくりとした費目ごとにつけるだけでも年間の収支は確認できるはずです。
家計を把握するための必要最低限の情報を記録できればいいので、思い切って細かくつけることはやめてみましょう。
この節約方法はやめる! と決めてみよう
続けることでストレスを感じていたり、家族から不満の声があがっている節約方法はありませんか?
節約方法のなかにも、効果が薄かったり、かえって出費が多くなってしまうものがあります。
家計のムダを減らすために、思い切ってやめる節約についても考えてみましょう。(執筆者:垣内 結以)