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日経平均に下げ止まるという雰囲気は見当たらない





日経平均株価は下落の流れを受けて、安値更新を続け、切り下げる一週間となりました。



週足では、26週線を明確に割り込み、約500円の下げ幅の陰線を形成して、週足の上昇トレンドも崩れ始める状況です。



日足では、サポートラインのボーダーラインとしていた昨年12月5日の安値まであと60円のところまで差し迫り、予断を許さない状況になっています。



そして、為替の方も、110円では円高進行は止まる可能性が低いと申した通り、108円台に突入しています。



チャートの形状では、105円を目指す可能性が高いと考えます。そうなると、日経平均は、1万7000円前後までの調整の可能性が高くなります



いつも申していますように、トレンドが崩れたところから売り玉の保有、ここまで下げたらもう下げないでしょう‥という位置から、もう一段、二段下げる、というのが実現されています。



まだまだ下げ止まるという雰囲気は見当たらないので(常に反転反発の可能性はありますが)下への警戒は強く持ち、何度も同じことを書きますが、「今、トレンドは下降なのだ」という認識の対応をすべき状況です。



今回の下げは、1年半ぶりの下落となりました。今回の本格下落も経験値としていきましょう。



ですが、この一度の経験で今後の下げが乗り切れるか、というと、一度の経験では足りないというのが 私の経験則 です。



しかし、通るべき道は通っていると理解し、まだ下げ止まったと言えない下落をしっかり見て、経験を重ねていきましょう。





現状分析


テクニカル分析


まずは5日線。



一週間を通して下向きで、週の前半に一旦 上に離れましたが、半ばから後半に下に割り込み、下に乖離して週末入りとなり、下落継続の値動きを示しています。



25日線も、変わらず下向きで、下に乖離となっています。



75日線は、前週に引き続き、下落の角度を強くし、下への乖離を広げています。



移動平均線の見立てでは、完全に下降トレンド入りと言える状況です。



トレンドライン




イレギュラーなトレンドライン(7月21日 9月5日 10月28日の高値を結んだ上値抵抗線)が、週後半に機能しているように見受けられます。



さらに下は、12月5日の横軸がサポート出来るかに注目で、ここを割り込むと、昨年10月の後半の高値がサポートラインとなると考えます。



そうなると、12月5日を割り込んだ場合、さらに700円ほどの下落余地が出来ることになります。注意が必要です。





テクニカル指標


総合判断


一目均衡表を見ると、変わらず下方シグナル点灯中です。



週明けの火曜日か水曜日に、再度 天底一致 となる事で 一旦反発 を想定します。



同じ意味として、直近天井から火曜日で26営業日となる事で、日柄的にも、そろそろ一旦反発 という事は想定できます。



ボリンジャーバンド




予告通り、完全に-2σに沿っての下落となって、下げのウオーク継続中です。



スローストキャスト




デットクロスの位置を切り下げて下落示唆を継続中です。



この後、下落を止めるシグナルを出すには、



●2本のラインが2連続買われすぎゾーンに到達するか?

●上まで上げた後に上の方で横ばう動きをするか



となります。現状、すぐにトレンド変換を示すのは厳しいと考えます。





総合判断


下落継続中で、「このトレンドが変わるための 材料を想定して待つ 時期」と考えます。



地政学的リスクも収まる気配無く推移し、世の中が楽観していることがにわかに信じがたい状況ですが、ありとあらゆるリスクを踏まえて 週明けも乗り越えたいと思います。(執筆者:城 晶子)



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