巷で巻き起こる空前のDIYブーム。不動産賃貸もそのブームに乗らない手はないのではないでしょうか。
女子ならではの視点でDIYを楽しむ女子達の集まり「DIY女子部」というサークルも登場し、そのブームは特に女性の間で拡がっているようにも感じます。
どこにでもある既成の部屋ではなく、自分好みのオンリーワンの部屋に住みたい! 賃貸住宅に暮らす女性にはそのような希望を持っている人も多いとのこと。
そうした希望を叶えるDIY賃貸について考えてみようと思います。
成功の秘訣 –DIY女子の心を掴むこと
古くは、「お父さんが棚を作ったり机を修理したりする」、そんなイメージが大きかったDIYですが、最近ではインテリアや暮らし方に関する情報が多く掲載されるようになりました。
そうした女性の潜在意識をくすぐる企画や特集が多くのメディアで取り上げられるようになったことが、女性のDIY愛好家の増加につながったのでしょう。
メイクやネイルアート、ファッションなどに見られるように、女性は、自分好みにカスタマイズしたいという願望を強く抱く傾向があるようです。
女性が、メイクやネイルアート、ファッションに強い関心を寄せるのも、そのような傾向の現れかもしれません。
女性とは、自分らしくカワイイものを追い求めるもの。部屋を自分らしく変身させるDIYの素養も、女性の方が高いと言えそうです。
DIY賃貸住宅が女性のそうした潜在意識に働きかけ、女性の心を掴むことで、DIY賃貸というスタイルが今後のトレンドになることも十分に考えられます。
DIY賃貸のメリット・デメリット
DIY賃貸住宅は、入居者のみならずオーナーにもメリットがあるものです。
オーナーは入居者を迎え入れるための修繕をする必要がなく、現状有姿で貸すことができます。
また、退去時に部屋が格段にグレードアップしていることも期待できます。
自分の思いが詰まった部屋に入居者は愛着を感じるようになるため、早期退去のリスクも軽減することができるでしょう。
ここで、貸主・借主から見たDIY賃貸のメリットとデメリットをご紹介しましょう。
貸主のメリット
・現状有姿で賃貸でき、修繕に関わる費用や手間が必要ない
・借主が愛着を持って暮らしてくれるので、長期入居が期待できる
・退去時に部屋がグレードアップしている
貸主のデメリット
・工事内容について、工事前後に確認が必要
・工事によって構造躯体や設備が損傷しないよう、借主に注意を促す必要がある
借主のメリット
・部屋を自分好みに変えることができる
・相場より安い家賃で借りられる
・DIYを行った部分に関しては、一般的に原状回復義務を負わない
借主のデメリット
・DIYの手間がかかる
・DIYの費用を負担しなければならない
デメリットもあるものの、総合的に考えると貸主・借主の双方にとって大きなメリットがあるDIY賃貸。
私自身も試してみたくなる、夢あふれる新しい賃貸のスタイルです。
今後購入する物件で、是非とも試してみたいと思っています。(執筆者:内田 陽一)