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「生涯未婚率」が見ているのは50歳の時点。男性は約4人に1人、女性は約6人に1人


「生涯未婚率」が見ているのは50歳の時点。男性は約4人に1人、女性は約6人に1人
「生涯未婚率」が見ているのは50歳の時点。男性は約4人に1人、女性は約6人に1人

見出しの「男性の4人に1人は生涯未婚」を、一生独身の人がそれだけいると読んでいませんか。この数字は2020年の国勢調査をもとに国の研究所がまとめた「50歳時の未婚割合」で、見ているのは50歳の時点だけです。しかも、若い未婚者の調査では、いずれ結婚するつもりと答える人がなお大半です。数字の読み方と男女別の最新値、未婚者の結婚意思や交際の実態を紹介します。

「生涯未婚率」の正体は表に載る「50歳時の未婚割合」

ニュースで見かける「生涯未婚率」の元データは、国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集」です。2026年版では表6-23「性別,50歳時の未婚割合,有配偶割合,死別割合および離別割合」として載っており、2018年版では表の名前に「(生涯未婚率)」が添えられていました。この「50歳時の未婚割合」という指標が、いわゆる生涯未婚率の正体です。

計算のもとは総務省の国勢調査(表の収録は2020年分まで)で、資料集の注には「45~49歳と50~54歳における割合の平均値」と書かれています。表では配偶関係を未婚、有配偶、死別、離別に分けており、この指標が数えるのは「未婚」だけです。名前に「生涯」とありますが、見ているのは50歳前後の一時点の姿です。

収録の最新は2020年、男性は約4人に1人が未婚

推移は次の表のとおりです。

「生涯未婚率」が見ているのは50歳の時点。男性は約4人に1人、女性は約6人に1人

内閣府の男女共同参画白書は2020年の値を「50歳の女性の約6人に1人は結婚経験がない」「50歳の男性の約4人に1人は結婚経験がない」と説明しています。1990年以降は男性の値が急上昇し、女性を大きく上回り続けています。

18~34歳の未婚者に聞いた結婚の意思と交際相手の有無

結婚の意思については、同じ研究所の「第17回出生動向基本調査」(2025年6月実施)が手がかりになります。対象は18~34歳の未婚者で、「自分の一生を通じて考えた場合、あなたの結婚に対するお考えは、次のうちどちらですか」という設問に「いずれ結婚するつもり」と答えた人は男性75.1%、女性77.8%でした。前回調査から男女ともさらに減っていますが、なお多数を占めます。一方、「一生結婚するつもりはない」と答えた人は男性24.0%、女性21.5%で、2000年代に入って増加傾向が続いています。

交際の状況も同じ調査で分かります。調査時点で交際相手(異性の友人、恋人、婚約者のいずれか)をもたない人は18~34歳の未婚男性で74.0%、女性で65.4%にのぼり、男性35.7%、女性35.3%は「とくに異性との交際を望んでいない」と答えています。結婚の意思はあっても交際相手がいない、という構図が見えてきます。

見出しの数字は「定義・調査年・対象」の3点で読む

いわゆる生涯未婚率の数字を見たら、まず定義を思い出してください。それは50歳時点の未婚の割合で、直近の値は2020年の国勢調査によるものです。若い未婚者の意識調査は18~34歳の値であり、年齢の幅を広げて読むと実態からずれます。出どころと調査年を確かめてから、落ち着いて受け止めましょう。

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