

持ち家でガスや石油の給湯器を使っていると、お湯が出なくなった朝ほど落ち着かないものはありません。つい運転ボタンを押し直したくなりますが、その前に見るのは「使い続けてよい状態か」です。自分で確かめてよいことと、資格を持つ人に任せることの線を紹介します。
お湯が止まった朝に、故障より先に疑うもの
「シャワーの途中でお湯が水になって、そのまま出なくなったんです。」持ち家に住む30代の共働き夫婦は、出勤前にそう話しました。リモコンには見慣れない表示が出ていました。
製品評価技術基盤機構は、使用中に火が消える、ガスが漏れている異常な臭いがする、炎が変色している、すすが付着しているなどの異常が見られた場合は、ガス事業者や製造事業者などに連絡し点検を受けるよう呼びかけています。石油給湯機・石油ふろがまでも、少しでも不具合に気づいたら放置せず、整備・修理や使用中止の対応をとるよう案内されています。
ガス臭いと感じたときは、総務省消防庁の教材がさらに具体的です。まず器具栓やガス栓を閉めて火を止め、玄関の扉や窓を開けて新鮮な空気を入れます。このとき換気扇や空気清浄機のスイッチは、電気火花でガスに引火する恐れがあるため操作しません。安全を確保したら、都市ガスは屋外のメーターガス栓を閉めてガス会社へ、LPガスは容器のバルブを閉めて販売店か緊急時連絡の保安機関へ連絡し、指示を受けます。
自分で確かめてよいのは、器具のまわりまで
危ないサインが無ければ、まわりを見ます。製品評価技術基盤機構は、外壁塗装の養生シートやテープが給排気口をふさいでいないか、冬の凍結対策で本体に布や毛布を巻いたままにしていないかを、使う前に確かめるよう求めています。
風呂の排気筒や煙突が詰まったり外れたりしていないかも、定期的に見ておきたい所です。自分で点検できないときは、ガス会社へ点検を頼むよう案内されています。屋内で使う機器は、換気扇を回すか窓を開けて換気します。ただし自然排気式のふろがまでは、排ガスが逆流するため換気扇を使いません。リモコンの表示は、取扱説明書に書かれている範囲で確かめます。
資格が要る工事と、石油給湯機・石油ふろがまにある点検の制度

ガス瞬間湯沸器など特定ガス消費機器の設置や変更の工事は、資格を持つ監督者が実地に監督することが法律で決まっています。LPガスでは、省令で決められた作業に液化石油ガス設備士でなければ従事できません。石油給湯機と石油ふろがまにはもう一つ、点検の制度があります。今の政令で特定保守製品に挙がっているのは、石油給湯機(灯油の消費量が70kW以下で、熱交換器容量が50L以下のもの)と石油ふろがま(灯油の消費量が39kW以下のもの)の2品目で、所有者は所有者情報を提供し、点検期間に点検を受けるよう努めるものとされています。
お湯が出ない朝に慌てないために
止まった給湯器を前にして、真っ先にできるのは修理ではありません。危ないサインが出ていれば使うのをやめて連絡し、出ていなければ給排気口のまわりを片づけて取扱説明書を開きます。制度対象の石油給湯機や石油ふろがまなら、所有者情報を登録したか確かめておくと安心です。
コンセントを増やしたい。差し込み口を足すのと壁に付けるのは、法律上まったく別の作業
