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高齢でもガラケーではなくスマートフォンを持たれている方もいます。
スマートフォンの魅力のひとつは、様々なアプリを利用できることです。
高齢者の見守り方法として、位置情報アプリを使っている介護者もいます。
介護に役立つアプリは、位置情報アプリ以外にもたくさんあります。
今回は、介護に役立つアプリやその活用方法をお伝えします。
LINEを使った見守りサービス「エンリッチ」
家族間の連絡に、LINEを使っている方は多いのではないでしょうか。
LINEを利用した、無料の見守りサービスもあります。
〇「エンリッチ」が提供する見守りサービス・安否通知サービス
無料の見守りサービス
登録者に1日から3日の任意の間隔で安否確認の通知を送り、安否確認がタップされない場合には、24時間後に通知を再送します。
3時間たっても通知がタップされない時には直接電話がかかり、その電話にもでない場合に登録してある近親者に連絡が届きます。
利用料は無料です。
電話確認を行う為、登録者本人と近親者の個人情報の登録が必要となります。
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LINEで安否確認で孤独死や突然死を回避ならエンリッチ見守りサービス
安否通知サービス コネクトハート
個人情報の登録をせずに利用ができます。
安否確認の通知を受け取りタップする利用者と安否確認ができなかった時に、その旨の通知を受け取る管理者とのチームを作成し、利用します。
利用料金は、月額330円~(税込)となっています。
離れて暮らす高齢者への安否確認は必須ですが、相手と自分の生活リズムの違いから連絡のタイミングが合わず、毎日の安否確認が難しい時もあります。
エンリッチのサービスを利用すると、自分で連絡を取らずとも自動で決まった間隔で安否確認の通知が送られ、確認する側も自分の都合の良い時にタップすることができます。
普段からLINEを利用している高齢者の方であれば、特別な操作を覚える必要がない点も取り入れやすく、安否確認のための操作が習慣化しやすいです。
エンリッチのサービスを利用すると、見守られる側、見守る側のどちらも楽に、安否確認ができるようになります。
エンリッチが提供する見守りサービスは、無料もしくは安価です。
ひとり暮らしに不安がある高齢者の安否確認に悩んでいる方はぜひ、利用を考えてみてください。
位置情報や歩数などでの見守りと口座からの出金の見守りの両方ができる連携技
位置情報や歩数などの見守りができるファミリーネットワークサービスとSMBCダイレクト・三井住友銀行アプリを連携させると、三井住友銀行の口座から出金や振り込みを行った際に、家族などにファミリーネットワークサービスアプリからプッシュ通知が届きます。
ファミリーネットワークサービスは、緊急時の家族へのアラート通知やオンライン健康医療相談などの一部の機能以外は、無料です。
SMBCダイレクト・三井住友銀行アプリの連携は無料です。
振り込め詐欺などに引っかかり、本人の口座から大きな金額を動かされた形跡があるかどうかは、本人が家族に話すか、家族が通帳を見るかしないと、分からないものです。
ファミリーネットワークサービスにより、口座の出金・振り込みが、家族に通知されれば、犯罪被害を防ぐこともできます。
頻繁に、生活費程度のお金をおろしているようであれば、認知症でお金の管理ができなくなっていることも考えられ、貯金がなくなる等の手遅れになる前に、金銭管理の方法を見直すことができます。
自分でお金を引き出したり、口座の管理をしている高齢者の場合、家族であっても貯金額などを頻繁に確認することが難しいのではないでしょうか。
ファミリーネットワークサービスでは、出金日や金額は知らせず、出金があったことや取引受付完了だけを通知することもできます。
口座の残高を知らせることもない為、どれくらい貯金があるのか、いくら位お金を使っているのか等を知られたくない高齢者にも、利用してもらいやすいアプリです。
三井住友銀行の口座を年金の受け取りなどのメイン口座にしている場合に、犯罪被害を防ぐためにも、ファミリーネットワークサービスとSMBCダイレクト・三井住友銀行アプリを連携して、使ってみてはいかがでしょうか。
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SMBC 出金みまもり通知 | ファミリーネットワークサービス
耳が遠い方の緊急通報に利用できる「110番アプリシステム」無料
耳が遠い方の場合、警察への緊急通報を電話で行うことが難しいと考えられます。
そのような時は、警視庁の「110番アプリシステム」の利用がおすすめです。
無料で利用でき、チャット方式で文字による110番通報ができます。
通報場所を管轄する警察本部に通報でき、スマートフォンのGPSで、通報場所の位置情報を通知できます。
写真の撮影、送付もできます。
耳が遠く電話を苦手としている方は、いざという時の緊急通報の方法に不安があります。
110番アプリシステムを利用すると、その不安を解消できます。
外出先などで自分がどこにいるのか分からない時にもGPSが利用できるため、正確な位置情報を警察に伝えることができます。
自身の状況などをうまく説明できない時にも写真の送付ができるので、詳しい状況を知らせることができます。
110番への通報するような出来事は起こらない方が良いですが、いざという時のことを考えて、準備を整えておくと安心です。
車を運転している高齢者の方の場合、事故を起こしてしまうこともあるかもしれません。
緊急通報は、普段の生活の中で、行う必要がなければ良いですが、いつ、どこで必要になるか分かりません。
緊急時の通報に困らない為にも、耳の遠い方は、110番アプリシステムをダウンロードし、いつでも利用できるように事前登録などを済ませておくことをおすすめします。
スマートフォンのアプリは、介護にも利用できる便利な物もあります。
紹介したアプリが利用できると、介護される側、介護する側、どちらの負担も軽くできたり、不安を軽減できます。
安価や無料のアプリを使えば費用の負担も軽減します。
アプリの活用を高齢者ひとりで行うことは難しいかもしれません。
家族と一緒に使うアプリも多いので、使い方の練習等をともに行う方が良いです。
介護の必要な高齢者の方がスマートフォンを利用しているのであれば、介護に役立つアプリを家族と一緒に利用することをおすすめします。