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【投資初心者向け】新NISAからもうすぐ1年、ここまでの振り返り


新NISA制度が開始してから1年が経過し、市場全体ではNYダウやS&P500、日経平均株価が概ね上昇傾向にありますが、特に8月の急落により投資家たちは学ぶべき多くの教訓を得ました。新NISAは収益を非課税にする口座制度で魅力ですが、利益を確保するための戦略が求められます。一部では新NISAを早く使い切ることで得になるという誤解も広まりましたが、時間分散による購入計画が重要です。また株価が高騰すると、投資に参加したくなる心理が働きますが、冷静な判断が求められます。情報は十分な根拠を確認し、個別株の難しさを感じた場合は、リスクを抑えたつみたて投資枠の活用も考慮すべきです。この1年の投資経験を反省材料として活かし、より適切な方法で投資を続けていくことが重要といえます。

【投資初心者向け】新NISAからもうすぐ1年、ここまでの振り返り

今年は新NISAがスタートしてまもなく1年が経過しようとしています。

今年から投資を始めた方もいるでしょう。

NYダウやS&P500は一時期は下落しましたが、11月末時点では年初と比べると右肩上がりで上昇しています。

日経平均株価も年初と比べると上昇していますが、8月5日には過去最大の下落を記録しました。

成長投資枠を利用されている方は、この1年の経験を来年に活かしたいものです。

改めて、新NISA制度は「収益に対して非課税となる制度」

昨年の12月頃から新NISAへの注目度は高く、一部ではお得な制度のニュアンスで伝えられていたこともあったようです。

ただし、お得なのは収益が発生した時の約20%の所得税・住民税がゼロになることであり、大事なのは利益をどのようにして確保していくかです。

新NISAは証券取引においてのあくまで口座の種類の一つです。

口座に関係なく、その投資商品のリスク(収益の振れ幅)は同じです。

特に年初にかけてはその本質が隠れてしまい、後から「そんなこと、聞いていなかった」と思った人もいるでしょう。

今後も投資に関する情報の中には、◯◯を買えばお得、安全、儲かるなど、注目を集めるための文言が入ったものも出てくるでしょう。

その時には、「なぜそうなのか?」の理由を自分で調べてみてください。その内容が理解できない時には、お得であっても一旦様子を見るのも一つです。

投資の世界では、多くの人が一斉に同じ方向を向く時には、その後には損失といったハッピーエンドでは終わらない物語も多くありました。

今後も注意が必要です。

成長投資枠も時間分散の考え方で購入する

先ほどのお得の内容の続きにもなるのですが、成長投資枠の240万円を早く使い切った方がお得!の情報もあったようです。

ちょうど日経平均株価は年初から3月頃まで上昇を続けました。中には日経平均は5万円を超えるといった内容もありました。

どのような情報が出ていた場合でも、自分の中での根拠なき購入は思わぬリスクを抱えてしまうことにもなります。

さらに、早く使い切る=時間分散ができない、にも繋がります。

成長投資枠は時間分散も含めて計画的に使わなければ、その後に下落した場合でもその年中に追加で購入できません

損切りするか?指を咥えて見ておくしかありません。

今後も大きく上昇し続ける!の記事を多く見かけた場合は、乗り遅れたくないといった気持ちも生まれやすいですが、

株価が高値圏内に到達している可能性もありますので冷静な対応が求められます。

個別株は難しいと思えば、つみたて投資枠の検討も

大きく下落した大型株もありました。世界的な企業であっても経済状況、決算、テクニカルなど様々な要因で変動します。

一般的に小型株よりも大型株の方が値動きは緩やかではありますが、年間10%から20%の値動きがあることは珍しいことではありません。

8月の急落時には、精神的に厳しい状況に追い込まれた方も多いのではないでしょうか。

しかし、投資では急落は避けて通れません。今後も急落はやってくるでしょう。

急落により、時間がかかった場合でもその時にどのようにして乗り越えるのかは貴重な経験であると言えます。

急落も経験を積めば積むほど、急落した時の精神的な状況は変わってきます。

最近は、投資関係のSNSが増えたように思います。中には、オススメ銘柄を出しているものもあります。

しかし、その発信者がどのぐらいの投資経験があり、どのぐらいの根拠でオススメしているのかは分かりづらいところでもあります。

予想とは逆の動きとなった場合でも責任は一切取りません。あくまで参考に留めておきたいところです。

激動の1年でしたが、個別株は難しいと思った方は、つみたて投資枠を使い、長期・積立・分散で投資を行うのも一つです。

個別株式よりもリスク(収益の振れ幅)を抑えることは可能です。自分に合った方法で投資を行うのが長く続ける秘訣でもあります。

来年以降も投資を確実に続けていくためには、各々でこの1年を振り返り来年に活かしていきたいものです。

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