株式会社ベネッセコーポレーションが発行する生活情報誌『サンキュ!』が実施した「第2回サンキュ!女性の健康とストレス調査」の結果が発表されました。
この調査は20~50代の既婚女性517名を対象に、2024年8月に実施されたものです。
調査結果によると、75%の既婚女性がストレスを感じており、そのうち96%が物価高の影響を受けていることが明らかになりました。特に注目すべきは、90%の女性が物価高で生活に影響を受けており、食生活や美容関連の支出に大きな影響が出ていることです。
食事に関しては、88.9%が物価高の影響を受けていると回答。対策として、76.5%が「少しでも安いものを買うようになった」と答え、51.3%が「食材を無駄にしない買い方や調理法、食べ方を意識するようになった」と回答しています。
美容面では、57.1%が物価高の影響を受けており、「美容院に行く回数を減らした」「高級コスメを買わなくなった」などの声が多く聞かれました。
一方で、健康対策を行っている人は全体の71%に上りました。しかし、昨年と比較すると、歯の定期検診や定期的な運動を行う人が減少しており、物価高の影響が健康投資にも及んでいることがうかがえます。
特筆すべきは、健康に良い食品の選び方の変化です。
昨年1位だったヨーグルトが2位に下がり、より安価な納豆が1位となりました。また、大豆製品やナッツ類、魚食品の摂取も減少傾向にあり、より安価な食品を選ぶ傾向が強まっています。
ストレス解消法にも変化が見られ、ストレスを感じていない人の方が、人と会う、スポーツをする、旅行や芸術鑑賞などの活動的な休息を取る傾向が強いことが分かりました。
また、ストレスを感じていない人の79.2%が活動と休息にメリハリをつけられていると回答し、ストレスを感じている人との差が顕著でした。
この調査結果は、物価高が既婚女性の健康管理や生活の質に大きな影響を与えていることを示しています。経済的な制約がある中で、いかに効果的に健康を維持し、ストレスを管理するかが今後の課題となりそうです。
健康と経済の両立が難しくなる中、安価で効果的な健康対策や、ストレス解消法の重要性が高まっていると言えるでしょう。今後は、こうした社会情勢の変化に対応した新たな健康支援策や情報提供が求められそうです。
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