投資専門サイト『テクニカルブック』が実施した最新の調査によると、FXトレーダーの多くが取引量を増やせないという悩みを抱えていることが明らかになりました。この調査は、2024年7月16日から7月21日にかけて、FXで取引量を増やせない20歳以上の男女175名を対象に行われました。
調査結果によると、FXを始めて5年以上のトレーダーが27.4%、1年から2年未満のトレーダーが23.4%を占めています。
特に、FXを始めて2年目のトレーダーが取引量に関する悩みを抱えやすいことが分かりました。
1回あたりの平均取引量については、1万通貨未満が65.3%と過半数を占めています。
具体的には、「1,000通貨~5,000通貨未満」が30.0%、「1万通貨~5万通貨未満」が24.1%、「5,000通貨~1万通貨未満」が22.4%という結果です。これにより、多くのトレーダーが少額トレードを中心に取り組んでいることが分かります。
また、1ヶ月あたりの取引回数については、「20回~30回未満」が24.6%で最多となり、「10回~20回未満」が20.6%でこれに続きます。1ヶ月の取引回数が20回未満のトレーダーが過半数を超えていることから、取引頻度も少ない傾向にあることが読み取れます。
取引量を増やせない原因として最も多かったのは「恐怖心」で、42.9%のトレーダーが「大きな損失を出すのが怖い」と回答しました。次いで「投資資金が少ない」が40.0%、「エントリータイミングを見つけられない」が32.0%という結果です。
これらの結果から、取引量を増やせない原因には心理的な障壁と資金面の問題が大きく影響していることが分かります。
このような悩みを解消するために、71.4%のトレーダーが「練習アプリは取引量を増やす後押しになる」と考えています。
練習アプリは、過去のチャートを再生しながら本番に近い形でFXのトレードを練習できるツールで、リスクなしで短時間に多くの取引体験ができる特徴があります。
今回の調査結果からは、取引量を増やせないという悩みを持つトレーダーには、以下のような特徴があることが明らかになりました。
1. トレード開始2年目の人が多く、悩みが解消せずに長期化するケースも目立つ
2. 1回あたりの取引量は、平均1万通貨未満が過半数を占める
3. 取引頻度は、1ヶ月あたり20回前後(1日あたり1回前後)の人が多い
4. 大きな損失への恐怖心が、取引量を増やせない最大の要因となっている
5. 7割以上が、練習アプリは取引量を増やす後押しになると考えている
これらの結果から、取引量を増やせないという悩みの解消には、心理的な障壁を克服することが重要であることがうかがえます。そのための手段としては、少額トレードの積極的な実施や練習アプリの活用などが挙げられるでしょう。