社会的にキャッシュレス化が進んでいますが、現金払い派の人も一定数いるのではないでしょうか。
JAL「どこかにマイル」で旅行するため「7000マイル」をためる計画 ツールはJAL PayとPonta
キャッシュレス決済はポイントが貯まってお得ですが、現金には現金のメリットがあります。
あえて現金を使うメリットとデメリット、お得な節約ワザも紹介します。
キャッシュレス時代に現金で支払うメリット4選
キャッシュレス決済が普及する中、あえて現金で支払うメリットは4つあります。
1. 残高がすぐに分かる
キャッシュレスと現金のいちばんの違いは、残高をすぐに確認できる点です。
クレジットカードは限度額までならいくらでも使えるため、ついつい使いすぎて翌月後悔した経験がある人もいるかと思います。
その点、現金なら残高を把握しやすく、ひと目見るだけであといくら使えるか簡単にわかります。
2. ほぼ全ての店舗で使える
国内なら、ほぼ全ての店舗で現金が使えます。
中には「キャッシュレス決済専門店」もごくまれにありますが、ほとんどの店舗は現金で支払いが可能です。
「クレジットカードが使えなくて困った」という場合はあっても、「現金が使えなくて困った」ということはほぼないと言って良いでしょう。
3. トラブルが起こっても対応しやすい
万が一トラブルがあった時も、現金を持ち合わせていればすぐに対処できます。
キャッシュレス決済の場合、停電や端末のトラブルがあると使えません。
著者は現金をあまり持ち歩かないのですが、先日遊園地に行った際、決済端末のトラブルで入園料が決済できずコンビニATMまでダッシュするという経験をしました。
トラブルはいつ起こるかわからないので、万が一に備えて現金の持ち合わせは必要です。
4. 割り勘しやすい
仲間内で食事をした際も、現金なら割り勘が簡単です。
キャッシュレス決済でも割り勘ツールはありますが、全員が同じ決済アプリを持っている必要があります。
ある程度年齢が上がるとキャッシュレス決済に不慣れな人も多いため、割り勘で困る場面も多いでしょう。
その点現金なら、小銭や1,000円札などを持ち合わせていれば、誰とでも簡単に割り勘することができます。
あえて現金を使う節約ワザ3つ
キャッシュレス決済はポイント還元を受けられますが、現金を使う方が得する場合もあります。
現金を使う節約ワザや、現金を使ったほうがお得な店舗を紹介します。
1. 現金払いがお得な店舗で買い物をする
多くの店舗ではクレジットカードやキャッシュレス決済に対応していますが、現金で支払ったほうがお得になる場合もあります。
現金払いがお得な店舗は、主に以下のとおりです。
店舗名 | 内容 |
ビックカメラ | 現金払いなら10%ポイント還元 (店舗でキャッシュレス決済を使うと8%)※対象外商品あり |
ヨドバシカメラ | 現金払いなら10%ポイント還元 (店舗でキャッシュレス決済を使うと8%)※対象外商品あり |
オーケー | 会員は現金払いで食料品が3%相当割引(酒類以外) |
サミット コルモピア | 現金払いで5倍・10倍セールの対象に (キャッシュレス決済はポイント半減) |
上記の店舗ではキャッシュレス決済よりも、現金で支払ったほうが多くの特典を受けられます。
ほかにもロピアやコスモス・トライアルなどでは、キャッシュレス決済の導入を最小限にして、現金払いをメインとしています。
キャッシュレス決済を導入しないことで手数料が抑えられるため、その分販売価格を安くできるのです。
2. 使う分の現金しか持ち歩かない
買い物に行って買いすぎてしまう人は、使う分の現金しか持ち歩かないことも1つの方法です。
お菓子やドレッシングなどは必要に思えても、なければないでなんとかなる場合も多いです。
本当に必要なものを見極める練習になるため、節約する習慣も身につきます。
クレジットカードやキャッシュレス決済のポイント還元に踊らされ、ムダ使いする心配もないでしょう。
3. 袋分けで家計を管理する
現金ならではの管理方法として、袋分け家計簿があります。
あらかじめ封筒を何枚か用意し、使う期間・目的に合わせて予算を現金で袋分けにする方法です。
1日何円でやりくりすれば良いかわかりやすく、使いすぎの予防にも効果的です。
ただし足りなくなった場合、ほかの袋から借りてしまうとモチベーションが下がります。
「足りないときはどうするか」など、あらかじめ具体的な計画を立ててから実行しましょう。
キャッシュレス時代に現金で支払うデメリット2つ
キャッシュレス化が進んだことで、現金で支払うデメリットも見えてくるようになりました。
現金のデメリットを知っておき、トラブルを回避できるようにしましょう。
1. 支払いに時間がかかる
金額にもよりますが、現金払いは多くの場合キャッシュレス決済より時間がかかります。
財布からお金を出してお釣りをもらってまた財布にしまう、といった多くの作業が発生するためです。
対してキャッシュレス決済はタッチ、またはカードを端末に差し込むだけなので、金額問わず数秒で終わります。
レジが混んでいるときに現金で大金を支払うと時間がかかるため、金額によってはキャッシュレス決済も活用しましょう。
2. 盗まれると戻ってこない可能性が高い
万が一現金が盗難の被害にあった場合、盗まれたお金は戻ってこない可能性が高いです。
仮に犯人が見つかり逮捕されたとしても、警察や裁判所が盗まれた人の代わりに取り立ててくれることはありません。
犯人が盗んだお金を使い切り、さらに資産も無い場合、取られた人は泣き寝入りすることが多いのが現状です。
その点クレジットカードであれば、不正利用が認められれば全額補償を受けられます。
現金を盗まれると取り返しがつかないので、キャッシュレス決済以上に管理をしっかり心がけましょう。
現金とキャッシュレスを使い分けよう
さまざまな経済の変化から、今後もキャッシュレス化はどんどん進むでしょう。
ただ日本の場合キャッシュレスに不慣れな高齢者が多く、治安が良いため現金を持ち歩くことに抵抗はありません。
そのためキャッシュレス化が進んでも、現金払いはまだ根強く残ると考えられます。
現金とキャッシュレス決済の良いところを活かし、それぞれをうまく使いこなしましょう。
カード提示・決済のダブルでVポイントを貯めるには「ID連携」が必須 気になるID連携の方法を解説