2024年1月に始まったドコモのキャッシュレスサービス「d払いタッチ」。
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Android限定でしたが、このたび早くもiPhone版が登場しました。
「タッチ」といいますが、Android版のサービスは電子マネーiDを使うものです。
名称が、やや誤解を招きます。
さて新登場のiPhone版は、iDだけでなくVISAのタッチ決済にも対応しています。
こうなると、価値がだいぶ高くなるように思われます。
iPhone版d払いタッチを紹介します。
iPhoneでd払いタッチスタート
d払いタッチは、「dカードとd払いの仕組みの中でタッチ系の決済を使う」ものです。
QRコード決済と、タッチ系が両方使える、ある種画期的なサービスです。
店舗によって、「QRコード決済のみ」「電子マネーのみ」など使える決済はさまざまですが、d払いタッチによって使える可能性が広がるわけです。
参照:d払い
Apple Pay用のバーチャルカードが発行される
d払いタッチを設定すると、Apple Payに白いバーチャルカードが設定されます。
券面が存在しないだけで、他のApple Payに設定したクレジットカードや電子マネーと同列です。
このバーチャルカードの決済原資が、QRコード決済のd払いという関係です。
dカードのスマホタッチ決済ができる
Apple Pay用d払いタッチは、タッチ決済とiDとに対応しています。
これによって結局「dカードでスマホのタッチ決済」が可能となったわけです。
dカード自体はスマホのタッチ決済には対応していないため、これはなかなか大きなメリットと考えられます。
なおdカードは国際ブランドが2種類、VISAとMastercardとがありますが、Mastercardをお持ちの場合でも、タッチ決済はVISAとなります。
Apple Payに設定されるバーチャルカードがVISAブランドのためです。
他社クレジットカードは設定不可
d払いと、d払いタッチとで使える決済原資が異なる点があります。
d払いには他社クレジットカードも設定できますが、このままだとd払いタッチを使えません。
d払いタッチを使うためには、次の決済にしなければなりません。
・ dカード決済
・ 残高決済
・ (ドコモユーザー限定)電話料金合算払い
・ dポイント
筆者もこれで失敗(Android)したのですが、よく考えれば当たり前のことです。
他社カードはd払いと無関係に、タッチ決済等に対応している(あるいはいない)ものです。
「d払いタッチ」はサービスの名前(外で使わないこと)
d払いタッチの公式サイトにも注意書きがあります。
お店で決済する際に、決して「d払いタッチで」と言ってはいけません。
店舗スタッフを混乱させます。
以下の3パターンしか、決済の際に言うべき言葉はありません。
・ スマホのタッチ決済なら「タッチ決済」
・ スマホiDなら「iD」
d払いタッチのiDも、従来からあるdカードを直接セットしたiDも、店舗からはまったく一緒です。
客がなんと言うかによりお店の作業もまったく変わってくるので気を付けましょう。
ahamoポイ活の還元額に含まれる
利便性は別にして、QRコード決済のd払いを使っても、d払いタッチを使っても、決済の効果は基本的に同じです。
このたび2024年4月1日からスタートの「ahamoポイ活」を利用する場合も、d払い、d払いタッチ双方の利用額が還元の算定に含まれます。
山分けキャンペーン実施中
≪画像元:d払い≫
Android版リリースの際には、20%還元キャンペーン(上限1,500ポイント)があり、筆者も満額の7,500円を決済しました。
iPhone版リリースの今回は、やや規模が落ちて、山分けキャンペーンです(要エントリー)。
5月31日まで、500円以上d払いタッチで支払うと、1億ポイント分山分けです。
上限は1回200ポイント、期間全体1,000ポイントです。
6月末頃に期間限定ポイントで付与されます。
Apple Payでd払いタッチを設定する
筆者はAndroidですが、家内のiPhoneでd払いタッチを設定してみました。
最初に、d払いアプリをApp Storeで更新します。
1.バーコード下「d払いタッチがiDに対応しました」をタップ
2.「設定を始める」をタップ
3.d払いでの本人確認がまだの場合、ポップアップが出ます。
4.「本人確認のメリット」が出ます。
5.「ご利用設定と規約確認」を選択、「内容を確認して進む」をタップ
6.本人確認の「次へ」をタップ
この後、マイナンバーカードをiPhoneで読み取ると、すぐに完了しました。
家内の「dアカウント」の住所と、dポイントの住所とが若干異なっていた(dポイントについては、マイナンバーカードの住居表示にない、マンション名が入っている)のが気になりましたが、大丈夫でした。
7.本人確認後、再度(1)から初めて (2) に進むと画面が異なり、利用規約が出ます。
8.「Apple Payを設定」をタップして完了
ウォレットアプリを開くと、白いバーチャルカードが追加されていました。
マイナンバーカードによる本人確認ができない方はこちらもご参照ください。
数字(還元率)でd払いタッチを評価する
最後に数字(還元率)です。
結論から先に申し上げると、『d払いタッチの還元率はややいい程度』です。
そして、凋落の激しいiDを使う前提だと、なかなかいいと思われます。
d払いタッチは還元率1.0%
d払いタッチは、特にdカードのスマホタッチ決済ができる点(iPhoneのみ)が便利です。
利便性とは別に、数字(還元率)を判断します。
・ dカードをセットした支払い … 1.0%
・ 残高や電話料金合算払い … 0.5%
・ ポイント払い … なし
これは、QRコード決済のd払いの場合も同じです。
参照:d払い
ドコモは、「dポイントを提示するとさらに1.0%付く」と宣伝していますが、dポイントの付与は他の決済の場合でもあるわけで、実のところ無関係でしょう。
さて、タッチ決済またはiDで1.0%の還元率というものは、決して悪くはありません。
還元率の高いほうのクレジットカードの数字が、そのままスマホ決済にスライドするわけです。
もっといい還元率のタッチ決済もある
Apple Payでは、カード8枚までセットすることができるため、複数のカードをスマホで決済できます。
ただ、複数あると使い分けるのが少々面倒です。
そして世間にはこんな有益なスマホタッチ決済もあります。
・ 三井住友カード … コンビニ、多くの飲食店で7.0%以上
・ Visa LINE Payプリペイドカード … 月間1,000ポイントまで、3.0%(毎月要エントリー)
お得を追求するのなら、d払いタッチのタッチ決済は3番目以降になるでしょう。
ただ、タッチ決済でなくiDで支払うなら、かなり有益と思われます。
最近はタッチ決済の使えるお店が急速に増えましたが、それでもまだ、iD加盟店のほうが多数を占めます。
iDで比較するならば、1.0%で十分と言えます。
カードを持たず2種類の決済が可能になった
iPhone版のd払いタッチを紹介しました。
還元率の点から特筆すべきものとまではいえませんが、dカードを持たずにQRコード決済とタッチ決済(あるいはiD)が同じ決済原資で使えるという点はメリットと思います。
特にahamoポイ活ユーザーなら、活用する価値があります。
それ以外、携帯キャリアがドコモではないライトユーザーも、活用の余地がありそうです。
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