提携カードでない、プロパーアメックスのゴールドカードがリニューアルされました。
日本通信SIMの月2178円で30GB利用できるプランがすごい UQより年間1万3200円お得で容量も多い
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードという名称です。
2024年2月20日発行開始のこのカード、従来のゴールドカード(年会費3万1,900円)より年会費がアップしたものの、高い年会費が取り返しやすいホテル無料サービスが付帯しています。
曖昧模糊とした「ステータス」には憧れず、クレジットカードに具体的なリターンを期待する人にとっては、最適のカードに思えます。
いっぽうで、従来のプロパーアメックスの欠点は持ち越されているように思えます。
日常使いに支障がある点です。
ステータス寄りではなく、実益に特化してクレジットカードを観察する筆者が、新生アメックスゴールドプリファードの実益を評価します。
アメックスゴールドプリファードは年会費を取り返すのが容易
2月20日より、旧アメックスゴールドの申込みは停止され、新生ゴールドプリファードに替わりました。
大きな入会キャンペーンを実施中(後述)です。
金属製のカード(本カードのみ)に替わったという点、高いステータスを求めるユーザーに合わせた感もあります。
実際には、従来のゴールドより実益に特化しています。
年会費3万9600円するゴールドプリファードの看板サービスから紹介します。
≪画像元:アメリカンエクスプレス≫
ホテル1泊2名無料
ゴールドプリファード最大の目玉は、このサービスです。
・ フリー・ステイ・ギフト(年間200万円以上利用で、国内ホテル1泊(2名)ホテルリスト
これひとつで年会費を取り返せます。
ゴールドプリファードは尽きるところ、「年間200万円を決済し、無料宿泊をする」ことを毎年繰り返したい人のためのカードだといえます。
こうした生活をしたい人は、富裕層だけではありません。
庶民だと自認する人も、実益のため使って構わない1枚です。
イメージほどプロパーアメックスの審査は厳しくありません。
年収を重視した審査をする必要がないためと思われます。
日本のカード会社と違いアメックスは、「急激な利用額増加の際にカード利用を止める」「事前入金を条件に高額決済を認める」などの手段を持っているので、利用をコントロールしやすいのです。
不自由だと感じるユーザーも多いのですが、アメックス利用者なら、なんでもデスクに相談して対処しましょう。
その他看板サービス(1万円のホテルクーポン等)
ゴールドプリファードの看板サービスはまだあります。
・ 「アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン」で使える1万円分のトラベルクレジット(ホテル用)
・ ダイニング予約サービス「ポケットコンシェルジュ」で20%還元(6か月の還元上限5,000円、1年で1万円)
参照:レストラン
1泊を無料で、もう1泊を1万円のトラベルクレジットで、という使い方も可能です。
ダイニング予約は、年に一度1万円のランチを2人で使えば、4,000円のキャッシュバックがあるわけです。
家族カード無料発行枚数は増えた
従来のアメックスゴールドは、家族カードが1枚無料でした。
ゴールドプリファードは、2枚まで無料となっています。
この点、隠れたサービス向上です。
家族カードは3枚目から1万9,800円となっています。
その他のサービス
従来のアメックスゴールドや、他のプラチナカード等にあるサービスも付帯しています。
以下の通りです。
・ 手荷物無料宅配サービス
・ スマートフォン・プロテクション(修理代金を5万円まで補償)
・ キャンセル・プロテクション(想定外のキャンセル費用を10万円まで補償)
・ ザ・ホテル・コレクション(館内施設100米ドル相当オフや、無料アップグレード)
・ アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン
・ HIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク
・ Expedia優待
・ 一休.com優待
・ アップルワールド.com優待
・ ホテルメンバーシップ
・ プリンスステータスサービス(ゴールドメンバー)
・ ゴールド・ダイニング by 招待日和
・ ホテルダイニング特典
・ スターバックスカードオンライン入金20%キャッシュバック
・ レストラン 15%割引特典
・ ゴールド・ワインクラブ
他のカードでは看板になるサービスが多く見られます。
特に「ゴールド・ダイニング by 招待日和」は、通常のプラチナ標準のサービスで、コースメニューを大人2名で予約した際、1名無料になるものです。
従来のアメックスゴールドにあってゴールドプリファードにないのは、「ザ・ホテル・コネクション」で使える1万5,000円のクーポンです。
ですが十分でしょう。
なお「スターバックスカードの入金」はこの中では目立ちませんが、普段使いに即したサービスは珍しめで、貴重なものです。
アメックスの日常の使い勝手を考える
アメックスの新カード、ゴールドプリファードは実に魅力的です。
実益に重きを置き、ポイント還元率や割引サービスに重きを筆者も、十分欲しくなる1枚です。
「ポイント還元率が実は低く、ANAマイル(マイル還元率1.0%)以外のポイント利用はおおむね価値が落ちる」というプロパーアメックス全般の欠点も、具体的な損得が見えているので気になりません。
そして年間200万円利用は、筆者でもなんとかクリアできます。
ただ、200万円をアメックスで利用するとなると、日常のカード利用の使い勝手が非常に気になるのです。
気になる点を見ていきます。
プロパーアメックス共通ですが、さらに金属製の券面を持つゴールドプリファードにとっては、なおさら日常使いが問題となります。
アメックスは公共料金がポイント半分のことが多い
年間200万円利用をクリアするにあたっては、還元率は気にしないのが正解かもしれません。
ただ電気ガス水道等多くの公共料金引落し、そして税金において、アメックスはポイント付与が半分となっています。
なおNHK受信料はポイント対象外です。
参照:アメリカンエクスプレス
アメックスはチャージ等でポイントがほとんどたまらない
年間200万円を使うには、日常のあらゆる決済を最終的にはカード払いにしたいものです。
ただアメックスは、電子マネー等のキャッシュレスアイテムとの相性が決してよくありません。
チャージしても大部分はポイント対象外です。
意味のあるキャッシュレスの組み合わせは、この程度です。
・ Apple Pay(タッチ決済またはQUICPay)
・ d払いにセット可(ただしポイントは通常の半分)
・ 楽天ペイにセット可
・ au PAYにチャージしてポイントがたまる(ただし通常の半分)
・ ANAマイルに移行してから、ANA Payや楽天Edyに使う
日常的にPayPayやSuicaを使いこなしている人にとっては、実に制限の多いカードです。
そうすると、日常キャッシュレス用のクレジットカードを分けて持つ必要があります。
あくまでも感覚ですが、原則すべての決済をキャッシュレスにしている筆者からすると、アメックスによる200万円以外に、80万円程度は別カード決済が求められると考えます。
キャッシュレス決済を、合計で年間300万円は見積もっておいたほうがよさそうです。
筆者がプロパーアメックスをメインにすると、「PayPayの地域還元に使えない」など、ストレスを感じると予想します。
逆にいえば富裕層かどうかではなく、年間200万円を悩まず積み上げられるご家庭にはおすすめです。
Google Payは不可
先に見た通り、アメックスではApple Payが使えます。
iPhoneユーザーは、スマホのタッチ決済またはQUICPayで、少額の利用も可能です。
いっぽうAndroidユーザーには、使えるキャッシュレスが非常に少なくなります。au PAYへはチャージしてポイントがたまり(通常の半分)、ここからモバイルSuica(au PAYのSuica)にチャージして0.5%のポイントを上乗せする方法があります。この程度です。
筆者はAndroidなので、このカードを持つとよりストレスがたまりそうです。
金属の券面を持ち歩きタッチ決済することはできますが、キザだと感じるユーザーもいるでしょう。
ゴールドプリファードの入会キャンペーン
現在、アメックスゴールドプリファードの入会キャンペーン実施中です。
最大で12万ポイントとなります。
これは、ANAの12万マイル相当と考えて構いません。海外にペアで行けます。
「年間200万円」の達成の前に、まずスタート時に多額を支払えたほうが有利です。
といっても、それほど困難なハードルではありません。
入会3か月で50万円使うと2万ポイント
入会キャンペーンの内訳を見ていきます。
まず、3か月で50万円使うと2万ポイントです。
これをクリアするためには、あらかじめ利用する目星をつけておいてから入会したほうがいいでしょう。毎年支払う固定資産税や自動車税がある方は、それを組み合わせるといいのではないでしょうか。
ただ税金はポイントが半分です。
この場合、「50万円」を算定する場合は、利用額も半分となるようです(公式サイトからは明確には読み取れない)。
入会6か月で100万円使うと8万ポイント
3か月の区切りの次は6か月です。
入会から累計で100万円使うと、8万ポイントもらえます。前述の2万ポイントとは別です。
半年で100万円は大変そうですが、このカードの場合「年間200万円使う」ことが肝です。
それだけ使える人なら、自動的にクリアできます。
その他
・ 入会6か月以内にアメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインで5万円以上利用で1万ポイント(数回に分けてもいい)
・ 100万円のカード利用に伴う通常のポイント(1万)
結局、年間200万円利用のペースでカードを利用すれば、6か月間で少なくとも11万ポイントもらえるわけです。
公共料金や税金等、ポイント2分の1の決済の扱いについてはご注意ください。
単純計算だと足りなくなります。
アメックスゴールドプリファードを持てば初年度から海外と国内旅行ができる
ステータスで語られることの多いアメックスから、実益特化型のカード、ゴールドプリファードが登場しました。
実益といっても高いレベルのもので、グレードを損なっているカードではありません。
年間200万円の利用ペースを守れば、入会キャンペーンで国際航空券が得られ、そして年間特典としてホテルに一泊できます。
このところポイント還元率で争ってきたクレジットカードの、新たな指標となるものです。
Androidユーザーの日常使いの点だけ気にはなりますが、実益重視ユーザーにとっても十分価値があるのではないでしょうか。
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