楽天プレミアムカードは、年会費1万1,000円で楽天市場で高還元、空港ラウンジを無制限に利用可能と、十分にメリットのあるカードでした。
ところが今回、驚天動地・青天の霹靂の改悪が発表されました。
【三井住友カード】年100万円利用でゴールドにアップグレード 初年度より年会費永年無料 年金や交通系チャージなどは集計対象外
楽天プレミアムカードは「SPU」で+4倍
≪画像元:楽天カード≫
「SPU」(スーパーポイントアッププログラム)は、楽天サービスの利用状況に応じて、楽天市場利用時のポイント還元率がアップするプログラムです。
100円(クーポン利用後の税別)の楽天市場利用ごとに、1%分の楽天ポイント(通常ポイント)が還元される以外に、以下のポイントが還元されます。
- 楽天カード通常分:+1倍(100円ごとに1ポイントの通常ポイント)
- 楽天カード特典分:+1倍(100円ごとに1ポイントの期間限定ポイント)
- 楽天プレミアムカード特典分:+2倍(100円ごとに2ポイントの期間限定ポイント)
楽天プレミアムカード特典分の+2倍の月間獲得上限は1万5,000ポイントで、合計5倍になる抜群の破壊力でした。
年間55万円(税別)利用すれば、年会費1万1,000円を十分にペイできます。
(12/1より)「SPU」における楽天プレミアムカードの還元率アップがなくなる
≪画像元:楽天グループ≫
「SPU」における楽天プレミアムカードの優位性が、12月1日よりほぼなくなります。
「楽天プレミアムカード特典分:+2倍」が廃止されるのです。
これによって、楽天カード(一般)と還元率では変わらないカードになってしまいました。
「楽天カード特典分:+1倍」の月間還元上限が、一般は1,000ポイントなのに対して、プレミアムは5,000ポイントという違いはあります。
「SPU」以外の楽天市場での特典は変わらない模様
楽天プレミアムカードには、「SPU」以外にも楽天市場で還元率アップを狙える方法があります。
1. 楽天市場コース
≪画像元:楽天カード≫
楽天市場コース特典分は、毎週火・木曜日の楽天市場でのカード100円利用につき、1ポイント(通常ポイント)還元されます。
月間1万ポイントの還元上限がありますが、こちらは特に改悪がないようです。
2. プレミアムサービス
≪画像元:楽天カード≫
誕生月に楽天市場・楽天ブックスで楽天プレミアムカードを利用すると、+1倍(通常ポイント)になります。
月間1万ポイントの還元上限がありますが、こちらも改悪の知らせがありません。
楽天プレミアムカードを引き続き利用する人は、これらのサービスを駆使してダウン分を補いましょう。
楽天プレミアムカード本会員は「プライオリティ・パス」を無制限に利用可能
≪画像元:楽天カード≫
「プライオリティ・パス」は、カード会社や航空会社の空港ラウンジを利用できるサービスです。
通常は年会費有料のサービスで、回数無制限に利用できる「プレステージ」は年会費469米ドルですが、楽天プレミアムカードなら「プレステージ」を追加の年会費なしで利用できます。
家族カードは対象外、同伴者1名につき別途3,300円かかります。
出発前のあわただしいひと時を、ゆとりの空港ラウンジでくつろげるのは、大きなメリットですね。
(2025年1/1より)海外ラウンジに年5回の制限
≪画像元:楽天カード≫
2025年1月1日より楽天プレミアムカードのプライオリティ・パスが変わります。
海外ラウンジの無料利用に、年間5回までの制限が加わるのです。
サービス変更に伴い、サービス提供方法も変更となります(2024年夏頃に詳細を案内)。
楽天ブラックカードは改悪対象外、国内ラウンジも改悪対象外のようです。
年間5回も海外旅行に行かない人にとっては、特に影響がありません。
年会費返金も受付
≪画像元:楽天カード≫
今回の改悪は、楽天プレミアムカードのメリット・優位性を大幅にそぐものです。
楽天カード側もそれは承知の上なのでしょうか、カード年会費の返金を受け付けるようです。
2023年11月1日までに楽天ブラックカード、楽天プレミアムカード、楽天ビジネスカードに入会した人を対象に、年会費の返金を受け付けます。
2023年12月以降の月割りで計算され、2024年2月下旬に返金というスケジュールです。
その場合、一般カードへのダウングレード、解約のいずれかの手続きも必要で、2024年1月15日以降に順次切り替え・解約となります。
希望の人は「楽天e-NAVI」にログイン後、メッセージボックスを確認してから申し込みましょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)