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安値探しの月と言われた10月だが、不安材料が多い【今週の日経平均を考える】


先週は、イスラエルとイスラム武装組織ハマスの紛争によって、地政学リスクが意識され、投資家の心理は重く、買いが続かない展開となりました。

特に、米国では下院議長が選出できずに、財政に対する不安から金利が上昇しています。

下降トレンドの発端となった出来事として、マッカーシー下院議長解任というものがありました。

予算はつなぎ予算として、11月17日までは決まっていますが、それ以降は白紙となっており、中東情勢面から下院議長の選出ができないのではないかということが不安材料となっているわけです。

金利が上がると債券が買われ、株安となりやすいので今後の動きに注してください。

今週の日経平均を考える

9月権利付き最終日と権利落ち日を意識の週【今週の日経平均を考える】

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

日足の移動平均線

5日線は、上向きに推移していましたが、木曜日に一気に下向きへと変化しています。

25日線は、引き続き下向きで推移しています。火曜日に株価が25日線に触れましたが上髭となって頭を押さえられた形となりました。

75日線は、下向きに推移し、株価は75日線に触れることなく下へ向かいました。

並び順は、75日25日5日の並び順で、安定下降となっています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万0163円処を推移しています。

100日線は3万2414円処を推移し、火曜日には75日線が上から下へデットクロスしています。

トレンドライン

月曜日に窓を開けて大きな陰線となり、10月11日12日に空けた窓との形から宵の明星に近い形となりました。

その後、11日12日の窓と13日16日の窓を火曜日に埋め、火曜日、水曜日と迷いの十字線形成となり、木曜日には下に窓を空けて陰線となりました。

この上の窓埋めが早々にされるかどうか注目です。

トレンドとしては、10月16日月曜日の安値を割ってきたことによって非常に弱いシグナルとなっています。

前回記載の7月12日と8月18日と10月4日の下向きの斜めラインに平行して7月3日と8月1日と10月13日の斜めラインを引くと、この斜めラインがやはり上値抵抗ラインとなって上値を抑えられていたようでした。

下には10月6日10日に空けた窓埋めが意識されます。

一目均衡表

10月17日が雲のねじれの転換のサインということで、今回は反転合図となって下落に転じた流れとなりました。

更に11月8日にも雲のねじれがあります。

基準線と転換線の位置も、遅行線についても弱さが見えます。

遅行線は下向きで推移し、3営業日後に天底一致の可能性もあり、ここで下げ止まりか見極めです。

遅行線の上には日々線が立ちはだかっていて壁となっているので、このまま横ばいとなれば13営業日後の10月2日3日の窓を通る位置もあります。

今後の遅行線の位置関係にも注意していきましょう。

ボリンジャーバンド

バンドすべてが下向きになっています。

株価はTPラインと-1σの間で推移していますが、バンドが下向きなので、ここからずるずると下に向かう事もあるので、下げ止まりを確認しましょう。

バンドは下向きで波を打っているので、下降トレンドでのBOX継続の可能性を残しています。

スローストキャスト

買われすぎゾーンに到達後、すぐに下向きへ向きを変え、売られすぎゾーンに向かっています。

まだ60%の水準なので、ここから売られすぎゾーンに向かうのか、それとも中折れして強さを見せるのか、引き続き確認していきましょう。

MACD

0ラインぎりぎりのところで、上に抜けずに、結局0ラインの下を推移し、下降トレンド継続となりました。

ヒストグラムも陰転間近で、ここから更なる下落となると、まだ弱さが継続される展開となります。

次回の満月は、10月29日部分月食で、新月は11月13日です。

総合判断

目線は一気に下向きとなっています。

下値メドとしては、V値が2万8441円、N値2万9386円、E値2万7340円となっています。

この数字は大げさなようですが、いずれも3万円を割ってくる計算となっていますので、7月12日8月18日10月4日の安値を結んだ下降のラインで下げ止まれるかどうかの見極めとなります。

通常、10月末に買って春に売るというハロウィン効果というアノマリーがあり、10月は安値探しの月とされています。

中東情勢の悪化や、米経済の行方など、先行き不安材料が多くあり、大きく下げるリスクがあるという事を意識していかなければならない局面となっています。

しっかりテクニカル分析をして、自信の売買ルールを守っていきましょう。

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