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未来がかわる重要な局面、2つの注視ポイント【今週の日経平均を考える】


先週は、米国FRBの金融引き締めの長期化を懸念しての米国株下落によって、日本株の上値を抑えられる展開からスタート。

1週間を通して日経平均株価は上値が切り下がっており、週末には中国の悪材料が要因で上値が重くなるという日経の弱さを見せられた格好でした。

米国の影響を受けるのは当然ですが、中国での悪材料も日本市場には影響が出るので、世界の流れにも警戒が必要ということを改めて確認した1週間でした。

今週の日経平均を考える

米市場レーバーデーの休場後、強い相場が戻ってくるか【今週の日経平均を考える】

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

未来がかわる重要な局面、2つの注視ポイント

 

日足の移動平均線

5日線は、下向きで株価は一週間を通して下向きで推移しました。

25日線は、75日線とまもなくクロスと思われていましたが、下向きに変化し、75日線とのクロスをせずに下向き継続で1週間を終えています。

75日線は、長らく上向きで推移していましたが、木曜日からは下向きへと変化しています。

並び順は、75日25日5日の並び順で、安定下降となっています。引き続き移動平均線が接近しているので注意しましょう。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、2万9871円処を推移しています。

トレンドライン

意識されているBOXの下限付近にきましたね。

このBOXは上が8月1日高値3万3488円から6月16日19日に付けた高値3万3772円の高値ゾーンと、下が、6月2日高値3万1555円から8月18日安値3万1275円が下値ゾーンとなっています。

BOXを割っていくのか、それとも再びBOX上限を目指すのか、しっかりBOXを意識していきましょう。

一目均衡表

基準線と転換線がクロスし、弱さが目立つ形となっています。

遅行線も日々線にぶつかり、明日上に向かわないと日々線が上の壁となって上値が重くなります。

株価は雲の下を推移し、10月17日の雲のねじれまで雲の下を推移するのか、確認していきましょう。

ボリンジャーバンド

収縮を見せたバンドですが、株価が-2σに到達してからは広がりを見せています。

-1σと-2σのボリンジャーウォークとなるのか、それとも早急にTPラインに戻せるのかですが、TPラインが下向きになったことで、弱いシグナルとなっています。

スローストキャスト

売られすぎゾーンで横ばいをはじめました。

まだ%Dが一桁になっていないので、もう一段階下へも考えられますが、ここから強さを見せて買われすぎゾーンまでいけるのか注目です。

MACD

0ラインを割ってきました。とても弱いシグナルで、下降トレンドとなっています。

ヒストグラムも強い陰転のままですので、早急に好転していけるか気にして見ていきましょう。

次回の満月は、10月29日部分月食で、新月は10月15日金環日食です。

9月29日の中秋の名月は見られましたか?私は犬の散歩中に見ることが出来ました。

満月や新月は転換になる可能性がありますので、空を見上げて意識してみるのもいいかと思います。

もし転換なら、週明けから反発するかもしれませんし、逆に下降の勢いが増してしまうかもしれません。

総合判断

パラボリックは引き続き陰転で、株価と大きく乖離しています。

注視ポイント1:BOXの下限付近に株価が到達しつつある

BOXが継続となるなら、下限から上昇し、また上限に向かうという事になりますが、もし下限を割ったら、下降トレンド入りするということで、大事な局面です。

注視ポイント2:8月18日安値3万1275円を割るか、割らないか

3万1275円を明確に割ってくると、トレンドが下降となります。

ダウやナスダック、そしてドル建て日経平均は8月18日を割ってきています。

日経平均が8月18日を割らずに上へ向かうと、今度はBOX上放れして、高値3万3772円を超え3万4000円が視野に入ることでしょう。

それほど、現状はどちらに向かうのかによって未来が変わってくる重要な局面です。

しっかり確認を怠らずに建玉に注意しながら挑んでいきたいです。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)

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