2023年9月1日~9月3日まで、インテックス大阪において「第4回資産運用EXPO 関西」が開催されました。
個人投資家向けの120社の出展ブースの中に、金融資産フェアブースもありました。
その中から株式会社クレア・ライフ・パートナーズ ウイスキー・カスク・インベストメント事業部のウイスキー投資について紹介します。
・中長期的な投資を考えており、株式や債券以外の実物資産に興味がある方
・高い収益率とともに、熟成期間が長い=価値が高い
・ウイスキー投資の最大のリスクは「為替リスク」
ウイスキー投資とは
熟成期間は3~10年以上ですが、平均では9年ほど熟成させボトル詰めするのが一般的です。
価格は30万円~数百万円や数千万円までと幅広いです。
<30万円から投資できるKirkcowanの樽>
また、熟成期間が長いほど販売価格は高い傾向にあります。
≪熟成期間と価格・収益率・保有期間との関係≫
樽はイギリス政府が認可する保税倉庫で保管されます。
所有権証明書が樽の管理会社より送付され、樽の所有者としての法的な証明が得られます。
ウイスキー投資のメリット
高い収益率
2022年度のウイスキーカスクの平均年間資本成長率は14.95%、過去5年連続で10%を上回っています。
ウイスキーは一定の熟成期間が必要で、言い換えればすぐに瓶詰めできるウイスキーの大量製造ができないため需給が崩れにくく安定性もあります。
実物資産で運用すること
昨今の円安や物価上昇により定期預金では貨幣価値が減少していきます。
実物資産は株式などの金融資産とは異なる値動きをすることもあり、分散投資効果もあります。
出口戦略は立てやすい
樽の売却先は、法人顧客・独立系瓶詰業者・蒸留所・投資家など様々な買い手が存在し、出口(売却)戦略が立てやすいです。
売却まで平均して1か月~3か月かかるのが一般的なので注意が必要です。
ウイスキー投資のデメリット、投資リスク
為替リスク
取引は主に英国ポンドで行われるため、売却時に円高になればなるほど収益性が下がることが最大のリスクです。
売却時に大幅に円高に変動している際には短期間(3年程度)で売却できる別のカスクを紹介してくれる方法もあります。
樽としてのリスク
スコッチウイスキーのイギリス国内での製造基準のひとつとして「瓶詰め時のアルコール度数は40%以上」があります。
熟成する間に原酒の量が少しずつ減少していき、熟年年数が長くなるほど減少量は多くなります。
製造基準を満たせなくなると、価値の低下や、売却も難しくなることがありますので、定期的に樽内のウイスキーの状態をチェックしましょう。
損傷や盗難リスク
樽は実物資産のため、盗難や火災などによってなくなってしまうリスクがあります。
樽は保管されるイギリス歳入庁(HMRC)が指定する厳格な基準を満たした保税倉庫で徹底した管理がされています。
保存倉庫が倒産した時にはイギリス国内の別の保全倉庫に移せます。
最後に倉庫で火災が発生したのは1875年です。
盗難事例は過去に一度もありません。
それでも万が一の場合には保険会社より保険金が支払われますが、カスクを購入後には保険料(年間1万円程度)を支払う必要があります。
馴染みのなさが魅力、情報収集が必須
日本では馴染みの薄い投資商品ですが、ウイスキー投資は、ならではの魅力があります。
他の投資商品と同様にメリットだけでなくデメリット・投資リスクがありますので、両方ともに理解しておく必要があります。
投資に必要な金額は30万円~と比較的高額になりますが、ポートフォリオの一部分として検討するべきでしょう。
購入時費用・購入後のランニングコストも考慮した上で身の丈に合った投資かどうかをご判断ください。
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