先週は、中国景気の減速懸念から下値模索となりましたが、エヌビディア決算発表によってハイテク株に買いが入り、週後半にはジャクソンホール会議待ちの様子見となった1週間でした。
パウエル議長発言によって25日の22時30分頃から米相場は大きく動きましたが、トレンドを変えるだけの勢いではなく、週明けのマーケットを確認することになりそうです。
パウエル議長発言は
という内容でした。
為替は146円台と介入水域なので、今週はそのあたりを意識しながらの日本のマーケットになりそうです。
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、下向きから火曜日には上向きに向きを変えてそのまま上向きで推移しています。
株価は火、水、木曜日は5日線の上、金曜日には5日線の下を推移して週末入りしています。
25日線は、引き続き下向きで推移し、上向きの75日線に接近しています。
75日線は、上向きで推移し、3本の移動平均線が近づいています。
並び順は、25日75日5日の並び順で、下降トレンドのはじまりとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、2万9300円処を推移しています。
トレンドライン
上下激しく動いた1週間。
上は、8月15日16日の窓を埋め、下は16日17日の窓を埋めました。
直近上に新たにできた8月24日25日の窓埋めが週明けに意識されるところです。
その上には8月2日3日の窓があります。下には、6月1日2日の窓があります。
現在のトレンド「上昇フラッグ型」
7月3日8月1日の高値を結んだラインと、7月12日と8月18日の安値を結んだラインが上下の節目となっていて、それぞれ、上値抵抗と下値支持として機能しています。
これは上昇フラッグ型と言って、高値と安値ともに下落しており、急上昇の後の利益確定で高値が切り下がるが、安値も切り下がっているという状況を表しているパターンです。
3月16日から6月中旬までの急上昇に対しての調整局面なので、このフラッグが形成されていると見られます。
一目均衡表
株価は厚い雲の中を推移しています。基準線と転換線の位置も、遅行線の位置もとても弱く、上値が重い展開が続いています。
9月21日の雲のねじれがとても気になるところで、ここでどちらかに大きく転換する可能性もあり注意したいです。
雲の中を推移している株価が上下どちらから雲抜けするのかに注目していきましょう。
ボリンジャーバンド
TPラインは下向きとなっており、月曜日に-2σから木曜日にはTPラインに頭を押さえられる形で-1σでの週末入りです。
バンドは若干波打ちしているようなので、ここからBOX相場となるのか確認していきましょう。
スローストキャスト
やっと売られすぎゾーンから脱して上へ向かった1週間でしたが、若干金曜日に下向きとなりそうな流れで終えています。
週明けに中折れとなるのか、それとも上へ継続して買われすぎゾーンまで到達できるのか注目です。
MACD
ヒストグラムとMACDが好転しましたが、引き続き0ラインの下に位置しているので、下降トレンド継続です。
次回の満月は31日です。新月は9月15日です。
現在、金星逆行期間中です。
総合判断：波乱の展開も起こり得る季節到来
24日木曜日にパラボリックが好転のチャンスでしたが、わずかに届かず、パラボリックは陰転継続となっています。
これはパラボリックが弱さを表しており、週明け早い段階で株価は3万2300円を奪還してパラボリック好転が上昇には必須です。
9月は、中間配当狙いの買いが入ってきて上昇に向かいやすい月ですが、毎年秋は大きな下落があったり、波乱の展開も起こり得る季節なので、十分に注意しながら日々分析を怠らずにやっていきたいです。（執筆者：AFP、FP2級 城 晶子）
格付けや雇用統計、米国の動きにつられる1週間【今週の日経平均を考える】
