2021年3月より都内で初出店し、全国に続々と店舗を展開しているダイソーの新業態「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」。
シンプルで洗練されたデザインで高品質にこだわったアイテムが幅広く取り揃えられており、どの商品もお値段以上の活躍が期待できると話題になっています。
スタンダードプロダクツにはリビング用品や雑貨など、様々な日用品が販売されていますが、中でもこちらで注目するのは「関市の包丁」。
あまりの切れ味の良さに口コミで一気に注目を集め、幻の商品と言われているほど売り切れ続出中の大人気アイテムです。
ただし、関市の包丁は1本1,100円であることから、お試し感覚で購入できず「実際はどうなのか?」とちょっぴり身構えてしまうものですよね。
そこで今回はスタンダードプロダクツの人気商品、
- 関市の包丁(1本1,100円)
- ダイソーの包丁(1本220円)
の切れ味について比較検証してみました。
スタンダードプロダクツ「関市の包丁(キッチンナイフ)」1,100円
関市の包丁はキッチンナイフ・ペティナイフ・パン切りナイフの3種類があり、今回はキッチンナイフを購入してみました。
スタンダードプロダクツで販売されている関市の包丁は、世界三大刃物産地である岐阜県関市産。
800年以上の歴史を受け継いでいるベテランの職人さんが手掛けているそうです。
1本1本丁寧に作られていて、大量生産できないこともあり、需要に対して生産が追いつかず各店舗で売り切れが多発しているそうです。
通常、30枚の紙が切れるだけでも良い包丁と言われているそうですが、関市の包丁はなんと70枚もの紙を切ることができるほど抜群の切れ味。
見た目からも刃の状態がしっかりしていて、チープな感じが一切なく、長年使用できるデザインとなっています。
とても1,100円とは思えないレベル…。これは実際に試してみるのが楽しみです!
ダイソー「NOIR ITEMS」シリーズ 穴あき包丁 220円
関市の包丁の切れ味と比較検証するのはダイソーから発売中のNOIR ITEMSシリーズの穴あき包丁です。
柄から刀まで真っ黒で、フッ素コーティングされているため油汚れが目立ちにくい仕様となっています。
値段は220円で、関の包丁よりも880円安いです。
切れ味比較
双方の切れ味を確認していきたいと思います。
玉ねぎで対決
関市の包丁を使って玉ねぎを薄切りにしてみました。
塩揉みすれば、サラダや酢の物の材料として使えるくらいの薄切りの玉ねぎに仕上げることができました。
途中でひっかかることなく、リズミカルにササッと切りやすいです。
ダイソーのNOIR ITEMSシリーズの穴あき包丁で切った玉ねぎは、関の包丁を使った時よりも少し幅広の薄切りになりました。
切りにくさは、ありません。
きゅうりで対決
関市の包丁で切った斜め薄切りのきゅうり。
ダイソーのNOIR ITEMSシリーズの穴あき包丁で切った斜め薄切りのきゅうりです。
どちらも切り終わった時間はほとんど同じくらいで、関市の包丁で切った薄切りのきゅうりの方が均一に切れていて、若干綺麗に見えますが、あまり大きな差はないように感じます。
刺身で対決
今回はまぐろの柵を準備してみました。
関市の包丁の切れ味から確認していきます。
どのタイプの包丁を使う時も、お刺身を切る際は柵の目(筋肉の筋・繊維)が右上から左下の向きになるようにおき、目に対して直角に切っていくと良いです。
包丁を寝かせながら、奥から手前に沿って引いていきましょう。
ここで関の包丁の本領発揮!!!
ほとんど力を入れなくても、気持ちが良いくらいお刺身がスーッと切れていきます。
関市の包丁を使って魚の柵を切ったのはこの時が初めてだったのですが、初めてにしては意外ときれいな切れ目です。
ダイソーのNOIR ITEMSシリーズの穴あき包丁でお刺身を切っていきます。
表面に乗せた瞬間から、既に雲行きが怪しくなってきました….!
少し動かそうとしても、まぐろの筋が引っかかるような感覚があります。
2切れほどスライスしてみたところ、とても残念な結果に。
上下に大きく動かさなければ包丁が通らず、身がボロボロになってしまいました。
少し硬めの野菜では大差はなかった包丁ですが、刺身を切ったときに大きな違いを感じました。
やわらかく、筋のある刺身でも関一の包丁はひっかからずきれいな切れ目。
ダイソーの包丁では筋が切れない。
ごぼうで対決
左が関市の包丁で切った時のささがきごぼう
右がダイソーのNOIR ITEMSシリーズの穴あき包丁で切った時のささがきごぼう
関市の包丁で切ったささがきごぼうの方が、無理に力を入れずに仕上がり、全体的に薄く細い形に整えることができました。
ダイソーのNOIR ITEMSシリーズの穴あき包丁で切ったささがきごぼうです。
煮物等に使えばこれもこれで有りという見た目ですが、ごぼうの実に刃が上手く通らないため均一になりにくく、慣れていないとケガする可能性も高そうです。
均一に薄く、力を入れないでも切れる関一の包丁。
ダイソーの包丁は実にひっかかるため、うまく切れないことがある。
高コスパな「関一の包丁」
実際に比較検証してみて、玉ねぎやきゅうりのように硬すぎず柔らかすぎない食材なら大きな違いは特にありません。
柔らかいもの(刺身・豆腐など)や、硬いもの(ごぼう、かぼちゃなど)を切る際はダイソーのNOIR ITEMSシリーズの穴あき包丁よりも関市の包丁が抜群に使いやすいです。
お刺身はすでに一口サイズに切ってあるパックを買うよりも、柵で買う方がリーズナブルです。
切れ味のよい包丁を使えば、食費の節約に繋がります。
長持ちすることや食材を美しくカットできることなど、総合的に考えると関の包丁は最高のコストパフォーマンスを実現できる商品です。(執筆者: 池田 莉久)
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