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ポイントはどのぐらいためるべきか もらってすぐ使ったほうがいい?


現代、クレジットカードをはじめ数多く存在するポイントは、金銭に限りなく近い存在です。

電子マネーの残高にも似た性質です。

この記事ではポイントを電子マネーと同様の「ほぼ金銭」と捉えた上で、「大きくためるべき」か、「たまったらこまめに使ったほうがいい」か、これを検討します。

ポイントはどのぐらいためるべき

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ポイントはオマケから、マネーになった

クレジットカードのポイントは、かつて現在のカタログギフトのように、選んで商品に交換するものでした。

そんなに昔のことではありません。

人の頭の中では、クレジットカードのポイントの存在は、

・ 目標を決めてためる

・ 目標を超えたら次の目標まで進む

・ 「還元率」という発想はなく、あくまでも生活のオマケ

・ お店で発行するポイントカードとはまったく別のもの

Tポイントなどの「共通ポイント」が現れて、クレジットカードのポイントも徐々に変質していきました。

現在では、

最初からポイント還元を想定して生活する

・ 使うべきシーンにおいて、金銭的価値をフルに活かし使う

・ ポイントがたまった都度、なにかに使うイメージが強い

・ クレジットカードのポイントから共通ポイント等に、あまり目減りせず移行可能になってきている

老舗の共通ポイントであるTポイントには、今でも「商品交換」が存在します。

クレジットカードの補完の存在だった時代がうかがえます。

しかし、もはや商品交換に興味を持つ人は少ないのではないでしょうか。

すでに、どこでもいつでも使える出口が開いているのです。

ポイントを大きくためるといいことがあるか?

極めてお金に近い存在になったポイントを、大きくためるといいことがあるでしょうか。

メリットとデメリットを見てみます。

ポイントを大きくためるとどんなメリットがある?

このたび2023年9月に、「PayPayポイント使っておトクキャンペーン」が実施されます。

1,000、3,000、1万、2万という区切りでポイントを使えば、5%またポイントが返ってきます。

このキャンペーンをきっかけに筆者も「ポイントはある程度ためておいたほうがいいのかもしれない」と考えました。

もっともこの性質のキャンペーンは決して多くはなく、いつ開催されるのかも不明です。

2022年には、「Vポイントをセブンイレブンで使って20%還元」というものがありましたが、Vポイントはチャージ可能のため、あらかじめためておく必要はありませんでした。

上記のキャンペーンは別としても、ある程度ためておいたほうが有利になる使い方は存在します

・ 航空会社のマイル獲得(ポイントで持っておいて、一気にマイルに交換するとマイル有効期限と価値の点で有利)

・ Tポイントのウエル活(毎月20日にドラッグストアウエルシアで、ポイントを1.5倍の価値で使う)

・ Pontaのポイント交換所(ポイントを1.5倍に増やしてau PAYマーケットで使う)

マイルは有効期限があるため、共通ポイントの状態でためておいて一気に交換すると、得をしやすいものです。

航空会社のほうで、交換上限を設けている場合があるのでこの点のみ注意が必要です(おおむね、月を替えて交換すれば大丈夫)。

それからウエル活やPonta交換所はポイントが1.5倍になって得ですが、2,000ポイント程度を使うには、あらかじめ大きなポイント獲得が求められ、やはり計画が必要です。

ためて本当に威力を発揮するのは、この程度と思われます。

大きくポイントをためるデメリット

「管理が行き届かず失効してしまう」という人的ミス以外で、大きくためるデメリットは次のとおりです。

死亡すると、ためたポイントも消滅する(相続できない)

ほぼすべてのポイントは、本人死亡により消滅する性質であることは知っておいたほうがいいでしょう。

電子マネーの残高は相続可能であり、性質は違います。

ポイント有効期限の整理

クレジットカードのポイントは、2年程度で失効するものが多くなっています。

例外として、セゾン永久不滅ポイントや、エポスポイント(ゴールド以上)のようにいつまでもためられるものもあります。

短いほうではオリコポイントのように、1年というポイントプログラムもあります。

期限のあるポイントの使いみちに困った場合、共通ポイントに等価で移行できることが多いので、おすすめです。

そして共通ポイント各種は次の通り、簡単には消滅しない仕組みになっています。

・ Tポイント(最後の利用または獲得から1年間)

・ Ponta(最後の利用または獲得から1年間)

・ dポイント(獲得から4年間)

・ 楽天ポイント(最後の獲得から1年間)

・ PayPayポイント(無期限)

・ WAONポイント(獲得から2年間)

「最後の」とあるポイントは、使い続けている限り失効しないという意味です。

dポイントは、付与されてから4年で失効するので、制度が異なっています。

WAONポイントは有効期限短めですが、Tポイント、dポイントに等価交換できるため、支障はないでしょう。

このように共通ポイントは、大きくためようと思う人にも向いています。

ポイントは、考えながら使う程度がちょうどいい

ポイントは「大きくためる」のがいいか、「すぐ使う」のがいいか、そろそろ結論を出します。

原則はすぐ使って構わない

現代のポイントは、即物的な金銭的リターンの性質が高くなっています。

墓場までは持っていけない縛りがあることを考えれば、「優先してポイントを価値に替える」つまり使うのが本来論でしょう。

ポイントを大事にして、電子マネー等の残高を先に使うのは本末転倒のきらいもあります。

大きくためると得な場合もある

いっぽうすでに見た通り、大きくためる使い道があるのも確かなのです。

・ マイル獲得のためには大きくためたほうがいい

・ ウエル活等、ポイント充当のためにはある程度ためてあったほうがいい

筆者のケースも紹介します。

ゴールドのため有効期限のないエポスポイントが、7万ポイントを突破しました。

最終的に、1ポイント0.6マイルでANAマイルに交換することを想定しているため、使わずにいつまでもためてしまっています。

現在ANAマイレージ会員ですらありませんが、関係ありません。

結論:「すぐ」ではなく、ある程度空けて利用する習慣をつければいい

結論は、折衷案となります。

・ ポイントは、すぐ使う前に短期間寝かせておく

・ クレジットカードのポイントは、期限のないもの以外は共通ポイントに移行しておく

早めの利用を否定するものではありませんが、ちょっとだけ寝かせるとメリットがやってくるかもしれません

「遊ばせておくならポイント投資に使う」でももちろん構いませんが、半年程度だったらなにもしなくてもムダというほどではありません。

そして筆者が、マイルを想定してエポスポイントをためているような例は、例外事象としてとらえておくことをおすすめします。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)

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