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認知症の介護者必見!お金をかけず息抜きできる【認知症カフェ】デイサービスの利用が少なめの方にもおすすめ


認知症の家族を介護されている方が、愚痴などを言える機会はなかなかありません。

ケアマネージャーや利用しているサービスの職員と話す機会はあると思いますが、じっくりと気持ちを話せる時間はあまりないでしょう。

日々思うことを誰かに聞いてもらうだけで、心が軽くなります。

聞いてもらう誰かが、認知症の介護について知っているとなおさら、気兼ねなく話すことができます。

認知症の介護について気兼ねなく話せる集まりが、お住まいの地域で開催されています。

その集まりは、認知症カフェと言います。

今回は、認知症カフェをご紹介します。

認知症カフェで介護負担を軽減

高齢者の非常用持ち出し袋の中身 平常時に用意すれば大きな出費も防げます

地域の介護力「認知症カフェ」

認知症カフェとは、認知症の方やその家族が地域の人や専門家と相互に情報を共有し、お互いを理解しあう場です。

内容は、認知症カフェごとに異なります。

例えば、お茶やコーヒー、お菓子などを食べながらの茶話会や体操、講演会などを行っているところがあります。

名前も認知症カフェと名前を付けているところはなく、「地域の名前+カフェ」や、「地域の特産品や特徴+カフェ」などとつけられているところもあります。

参加費は、数百円というところが多いです。

参加者は、認知症の方やその家族、地域の人々などです。

認知症カフェでは、何か困っていることがあれば、同じ経験をしている人や介護の専門家から、ヒントをもらえます

また、他の人の話を聞くことで、

「悩んだり困ったりしているのは、自分だけではない」

と、ほっとすることもあります。

数百円で専門家や同じ悩みを持つ人との話ができる認知症カフェは、介護者の方にとって、手軽なリフレッシュ方法とも言えます。

認知症カフェの一例

画像元:厚生労働省「認知症施策関連ガイドライン(手引き等)、取組事例 よく分かる!地域が広がる認知症カフェ(事例集)pdf

認知症カフェはどこで行ってるの?

認知症カフェは、主に介護サービス施設や地域包括支援センターが行っています。

頻度は月1回で行われ、場所は介護サービス施設内や公民館などを利用することが多いです。

介護サービス事業所や公民館は、どなたの身近にもあると思いますので、参加しやすい環境です。

認知症カフェがどこにあるかわからない方は、地域包括支援センターや担当のケアマネージャーから、教えてもらうことができます。

ケアマネージャーがまだいない、地域包括支援センターがわからないと言う方は、お住まいの市区町村のホームページに載っていますので、調べてみてください。

お住まいの地区だけではなく近隣地区でも開催されていますので、内容などを見て興味があるところに参加することもお得な利用方法です。

認知症カフェは認知症の方でも安心して利用可能

認知症カフェは、認知症当事者にも配慮したプログラム内容となっています。

体操やゲームなども、認知症の方にも行いやすい内容になっています。

また、ボランティアや専門職の人によるサポートも受けられます。

認知症の方の地域での居場所としての役割もあるため、認知症の方にとって居心地の良い場所として開催されています。

認知症になると、不安になる場面や思うようにいかないことが多くなり、外出や人と交流するのが億劫になります。

認知症カフェであれば、サポートを受けながら、プログラムに参加し、他者とのかかわりを持つことができます。

安心して、楽しく過ごす時間ができると、認知症の方の心理的負担も軽減されます。

金銭面や介護度の関係で、デイサービス等の専門施設の利用が少なくなっている方も、金銭的負担の少ない認知症カフェであれば、気軽に利用できます。

参加費が安く、認知症の方とその家族が同じ空間で楽しく過ごせる認知症カフェは、貴重な社会資源です。

認知症カフェで心理面や金銭面の負担を軽減しよう

認知症カフェで、人と交流することにより、認知症の方やその家族の心が軽くなります。

今は認知症になったら終わりではなく、認知症の方が慣れ親しんだ地域で生活していくことが目指されています。

認知症と早期診断されると、足腰が不自由ではない高齢者の場合、介護サービスにつながりにくいです。

早期診断された方が認知症を知られたくないために、人との交流を控えてしまうと、孤立してしまいます。

認知症カフェは、地域の人の認知症に関する意識を変えて、認知症の方が地域で過ごしやすくしていく効果もあります。

認知症カフェは参加費も安く誰でも参加できますので、充実した時間を過ごすことができます。

認知症カフェに興味を持たれた方は、ぜひとも参加することをおすすめします。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)

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