農林水産省が東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和5年7月)について、主産地等からの聞き取りを行い、その結果について発表しました。
聞き取りを行った14品目の野菜の7月の価格については
にんじん、はくさい、レタスの出荷量が増加し、令和5年7月の価格は平年を下回る見込みです。
※平年並みとは、平年(過去5か年平均)との比率が90%以上、110%以下である。
※14品目の野菜:大根、人参、白菜、キャベツ、ほうれん草、ねぎ、レタス、きゅうり、なす、トマト、ピーマン、ばれいしょ、さといも、玉ねぎ
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7月の14品目の野菜価格のそれぞれの見通し
それぞれの野菜価格の見通しについてみていきます。
7月の大根の見通しは?
北海道(51%)
青森(37%)
青森県産に加え、北海道産の出荷も増加します。
主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込みです。
7月の人参の見通しは?
青森(54%)
北海道(30%)
千葉県産中心の出荷から、青森県産中心の出荷へと切り変わります。
青森県・北海道において、6月上旬以降の気温高や適度な降雨により生育が前進傾向にあり、出荷量の増加が見込まれるため、7月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込みです。
7月の白菜の見通しは?
長野(89%)
長野県において、6月中旬以降の好天により生育が良好であり、出荷量の増加が見込まれるため、7月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込みです。
7月のキャベツの見通しは?
群馬(68%)
岩手(12%)
千葉県産・神奈川県産の出荷が減少し、群馬県産中心の出荷へと切り変わります。
主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込みです。
7月のほうれん草の見通しは?
群馬(36%)
栃木(30%)
茨城(17%)
栃木県において、6月上旬以降の降雨等により生育が遅延傾向ですが、大幅な出荷数量の減少は見込まれず、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込みです。
7月のねぎの見通しは?
茨城(52%)
千葉(14%)
主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込み。
7月のレタスの見通しは?
長野(88%)
長野県において、6月中旬以降の好天により生育が良好であり、出荷量の増加が見込まれるため、7月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込みです。
7月のきゅうりの見通しは?
福島(41%)
岩手(12%)
秋田(10%)
埼玉県産・群馬県産の出荷が減少し、福島県産中心の出荷へと切り変わります。
福島県において、6月上旬以降の降雨や低温による生育の遅延がみられますが、大幅な出荷量の減少は見込まれず、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込みです。
7月のなすの見通しは?
群馬(36%)
茨城(21%)
栃木(20%)
高知県産の出荷が減少し、群馬県産・茨城県産中心の出荷へと切り替わります。
茨城県において、6月上旬以降の降雨により、生育が遅延傾向ですが、大幅な出荷数量の減少は見込まれず、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込みです。
7月のトマトの見通しは?
北海道(18%)
岩手(12%)
栃木(11%)
青森(10%)
主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込みです。
7月のピーマンの見通しは?
茨城(45%)
岩手(25%)
主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込みです。
7月のばれいしょの見通しは?
茨城(30%)
静岡(20%)
長崎(19%)
茨城県や静岡県において、6月上旬の台風や降雨による歩留まりの低下がみみられますが、大幅な出荷数量の減少は見込まれず、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込みです。
7月のさといもの見通しは?
鹿児島(48%)
宮崎(32%)
輸入は引き続き少量ですが、国内産は鹿児島県産に加え、宮崎県産の出荷割合が増加する。
鹿児島県において、6月の長雨による収穫作業の遅れが生じていますが、大幅な出荷数量の減少は見込まれず、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込みです。
7月の玉ねぎの見通しは?
兵庫(47%)
佐賀(20%)
佐賀県産・兵庫県産中心の出荷です。
主産地において、生育が順調であり、7月の出荷数量・価格ともに平年並みで推移する見込みです。
安いときに購入、保存
近年天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、農林水産省では産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化のために平成23年より、主産地、卸売会社等からの聞き取りを基に、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。
夏は台風などの影響により、野菜の価格が大きく変動することが考えられます。
安く購入できたときに保存しておくと節約につながります。
冷凍・冷蔵を活用して、上手に保存してください。(執筆者: 編集部)
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