「髪がまとまらない」
「乾かない」
「カビが生えやすい」
など、梅雨の時期は悩ましいことばかりです。
しかし、雨がたくさん降る時期だからこそできる節約もあります。
今回は、雨水利用の節約効果やメリット、注意点について解説します。
梅雨の時期ならではの節約方法をチェックしてみましょう。
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どれくらい水道代を節約できる?
3mmの雨が3時間降った場合、1平方メートルあたりの降雨量は約9リットルです。
屋根が30平方メートルの住宅であれば、3時間で270リットルの雨が降り注ぎます。
集水器の効率が50%の場合、約135リットルの雨水を貯めることが可能です。
1リットルあたりの水道代を約0.2円とすると、100リットルの雨水活用で約20円の節約になります。
水道水の代わりに雨水を1日20リットル使うと仮定すると、年間約1,460円の節約になる計算です。
劇的な節約にはならないものの、長く続ければチリツモ節約になります。
雨水の活用法
貯めた雨水の主な活用方法は、下記の通りです。
- 植物への水やり
- 洗車
- 打ち水
- 災害時の洗浄水
庭木や家庭菜園の水やり、洗車に使う人が多く見られます。
また、園芸用品やアウトドア用品などの汚れを洗い流したり、泥汚れのある靴や洗濯物を予洗いしたり、さまざまな使い方ができます。
災害時には、生活用水として使うこともできます。断水となれば生活用水に困る可能性もあるため、雨水タンクがあると安心です。
雨水利用のやり方&初期費用はいくら?
雨水利用のやり方と初期費用の相場は、下記の通りです。
1. 雨水タンクを購入する
雨水タンクは、ホームセンターやネットで購入できます。
価格・容量・設置のしやすさ・手入れのしやすさに注目して選ぶことがポイントです。
タンクの価格は商品により幅がありますが、5,000~1万円が相場です。
自分で設置する場合は、初期費用は商品の購入費のみです。
雨水タンクの設置助成金
自治体によっては、雨水タンクの設置助成金があります。
助成金がある自治体例は、下記の通りです。※個人で設置する場合
- 東京都大田区…設置にかかる諸費用の3分の2を助成(上限4万円)
- 神奈川県横浜市…タンクおよび付属品の購入価格の2分の1を助成(上限2万円)
- 千葉県船橋市…設置費用の一部を補助※(上限1万円)
※雨水浸透ますと同時に設置する場合は上限3万円
2. 設置場所を決める
雨水が流れ込みやすい雨樋を選ぶことがポイントです。
雨水を使いやすい場所かどうかも考えて、設置場所を決めましょう。
3. 設置場所を平らに調整する
雨水が溜まると重くなってタンクが下に沈むため、ブロックや丈夫な板などを敷いておきます。
4. 雨水タンクを設置する
タンクの高さに合わせて雨樋を切り、雨樋に取水器を取り付けます。
取水器とタンクをホースでつないで完成です。
タンクからあふれた雨水を逃がすホースも設置しておきましょう。
雨水利用の注意点3つ
雨水利用では、下記の内容に注意しましょう。
- ボウフラの発生やゴミの混入を防ぐ
- フィルターは定期的に掃除する
- マンションやアパートは管理会社に確認する
雨水がたまった状態はボウフラが発生しやすくなります。
ボウフラの発生やゴミの混入を防ぐために、しっかりと蓋ができる雨水タンクを用意しましょう。
フィルターやタンク内は、定期的に掃除しておくと雨水の状態を保ちやすくなります。
雨水タンクの設置には、雨樋を切ったり設置場所を確保したりしなければなりません。
マンションやアパートの場合は、設置できるか管理会社に確認が必要です。
雨水タンクで水道代の節約&エコな生活を始めよう
雨水の活用は、気候変動への対応策の1つとして注目されています。
雨水を生活用水として使うことで、水道代の節約だけでなく環境を守ることにもつながります。
雨水タンクの設置に補助金制度を設けている自治体も多いため、雨が多い梅雨の時期に雨水の活用を検討してみてはいかがでしょうか。(執筆者: 成田 ミキ)
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