メガバンクの三菱UFJ銀行は、銀行窓口やATMでの他行への振込手数料、両替、海外送金の手数料を大幅に値上げするということを4月27日に発表しました。
店頭で他の銀行に振り込む場合、手数料は、3万円以上が770円、3万円未満が594円かかりますが、10月2日からは金額の差はなくなり全て統一して990円に引き上げます。
またその他に、ATM利用時の他行振込手数料、円貨両替時の手数料も引き上げとなります。
ここでは、「三菱UFJ銀行の他行への振込手数料の概要」と「その他のメガバンク他行銀行手数料」に関してまとめています。
自動車税の支払いは何が得か。クレカ・コード決済・コンビニ・PayB・インターネット、モバイルバンキング(Pay-easy) キャンペーンを狙えばさらにお得
三菱UFJ銀行の他行への振込手数料の変更点
- 銀行窓口
3万円未満594円/3万円以上770円 → 3万円未満・3万円以上990円
- ATM(現金)
3万円未満374円/3万円以上550円 → 3万円未満・3万円以上880円
- ATM(カード)
3万円未満209円/3万円以上330円 → 3万円未満・3万円以上275円
実施時期
2023年10月2日~
インターネットバンキング手数料
据え置きとして変更なし
(3万円未満154円、3万円以上220円)
なぜ銀行窓口やATMの手数料が値上げとなったのか
銀行窓口やATMでは銀行の運営面で、現金の持ち運びや現金管理、店舗賃料、メンテナンス費、金融犯罪への対策など、管理コストが多くその分を手数料に計上し、低コストで運営できるネットバンクへの移行を促す方針です。
昨今、新型コロナウイルス感染の影響で店頭利用者が減少傾向にあるが、管理コストは発生するというコスト削減対策のようです。
その他メガバンクの他行振込手数料比較
その他メガバンクの他行振込手数料を比較してみます。
<三井住友銀行(変更の発表はなし)>
- 銀行窓口
3万円未満605円/3万円以上770円
- ATM(現金)
3万円未満385円/3万円以上550円
- ATM(カード)
3万円未満165円/3万円以上330円
- ネットバンキング
3万円未満165円/3万円以上330円
<みずほ銀行(変更の発表はなし)>
- 銀行窓口
3万円未満710円/3万円以上880円
- ATM(現金)
3万円未満380円/3万円以上550円
- ATM(カード)
3万円未満270円/3万円以上330円
- ネットバンキング
3万円未満150円/3万円以上320円
※三井住友銀行、みずほ銀行でも銀行窓口からの他行振込手数料は高く、店頭での振込ではほぼ1000円近い手数料が発生してしまうことになります。
円貨両替も引き上げ(2023年10月2日~)
合わせて円貨両替に関わる手数料も改定の発表がありました。
両替機を利用する場合の手数料も引き上げとなります。
変更なし:窓口で10枚までは同行の利用者は無料。それ以外は550円。
銀行窓口での円貨両替手数料
11~500枚/550円の手数料 → 770円に引き上げ。
501枚以上(500枚ごと)550円加算 → 770円加算に引き上げ。
その他メガバンクも追随する可能性が高い
あらゆるものが値上がりし、じわじわと家計を圧迫しています。
今回は三菱UFJ銀行の手数料引き上げが発表されましたが、その他メガバンクも店頭の運営コストの問題で、手数料引き上げについて追随する可能性も高いです。
メガバンクは手数料価格設定からもわかるように、ネットバンキングの手数料を押さえて移行を促すようです。
しかし現実的にはauじぶん銀行や楽天銀行でグレードを上げれば、他行振込手数料無料となるため、ネットバンキングと比較すると高い印象です。
普通預金の金利面でもネットバンキングは、他サービスとの連携やグレードアップなど連携させるなどすると高金利になるなど工夫されています。
もうすでに、ネットバンキングメインという人も多いかと思いますが、給与振り込み口座はメガバンクという場合もあるかと思います。
メガバンクから古くから設定している引き落としなどで無駄な手数料を支払っていないか、この機会に精査してみるのも良いかもしれません。(執筆者: 太田 玲世)
車の運転で楽天ポイントが貯まる「楽天Carアプリ」とは?ポイントの貯め方4つと便利な機能2つを紹介