春は花の季節です。
「花を育ててみたい」と思う人も多いのではないでしょうか。
しかし花屋に並ぶ鉢植えは意外と値段が高く、なかなか購入に至りません。
今回は、筆者が実際に行っている「予算ワンコイン」のお金をかけない園芸アイデアを紹介します。
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1:予算0円「生命力あるガジュマルは挿し木で楽しむ」
ガジュマルは根の形がユニークで人気の観葉植物です。
沖縄ではキジムナーという妖精が宿っているという言い伝えがあり「多幸の木」とも呼ばれます。
花言葉は「健康」です。
花言葉の通り、生命力が強く、夏が近づき気温が高くなるとグングンと枝を伸ばします。
筆者は今から20年前に、駅の出店で小さなカップに入った10cmほどのガジュマルの木を300円で買いました。
夏になるたびに大きく成長し、今までに何度も植え替えをしました。
今では1.5mを超えました。
同じくらいの背丈のガジュマルの中には数万円で取引されているものもあります。
ガジュマルは5月ごろに風通しをよくするために剪定をします。
剪定した枝は挿し木にすることができます。
筆者は剪定した枝を3時間ほど水につけて、土に植えました。
土に植えたら1週間は直射日光を避けます。
1週間後に新しい葉が出始めたり、下から根が見えたりしたら成功です。
挿し木にしたガジュマルは、根の部分が土に埋まるため、ガジュマル独特のユニークな根をみることはできません。
それでも観葉植物として楽しむことはできます。
ガジュマルは生命力が強いため、園芸初心者でも簡単に挿し木の挑戦できるでしょう。
ガジュマルは、4月や5月の暖かい日に剪定をします。
近所に大きなガジュマルの木があれば、剪定した枝を譲ってもらうといいのではないでしょうか。
2:予算300円「春に咲いた花は見切り品で来年楽しむ」
ホームセンターの園芸売場に行くと、売場の端に「見切り品」があります。
花は終わってしまい、葉や根だけが残っている「宿根草」の鉢です。
4月の下旬から5月は、春に咲いた花の見切り品がたくさん出ます。
見切り品の鉢は、見た目は良くありません。
しかし、土を乾かさないように大切に水をあげていれば、来年の春に再び花を咲かせます。
見切り品の楽しさは「何色の花が咲くのかわからないこと」です。
筆者は、西洋翁草の見切り品を280円で購入しました。
すでに花は終わり、茎がカットされています。
西洋翁草は赤紫や黄色や白などさまざまな色の花が咲きますが、見切り品は花が終わっているため、何色の花が咲くのかわかりません。
来年の春までのお楽しみです。
ホームセンターの端っこには、見切り品の鉢以外にも「袋が破けた土」や「在庫処分の鉢」などお買い得商品があります。
3:予算500円「シソは育てて食べて種採取まで楽しむ」
とにかくコスパ重視で園芸を楽しみたい人にはシソがおすすめです。
シソの苗は4月から5月上旬にホームセンターで、1個100円程度で販売されています。
シソは生命力が強くグングン育ちます。
食べたいときに必要な分だけカットすれば次から次へと新しい葉が生えてきます。
最寄りのスーパーでは、シソが10枚入り108円(税込み)で売られています。
1個の苗を育てれば、あっという間に10枚以上の収穫はできるでしょう。
シソは、刺身のツマや天ぷら以外にも食べ方があります。
細く切ったシソをしらすと和えるだけでもおいしく食べることができます。
スライスチーズとシソを重ねてクルクルと巻けば見た目もきれいな一品です。
シソを育てていくと9月ごろに実をつけます。
実は収穫して食べることもできますが、放っておくと自然と種ができて、地面に種が落下します。
そのまま放っておけば再び芽を出してシソが増えます。
筆者はシソを庭に直植えし、庭にシソを生い茂らせた経験があります。
シソは、手間をかけずに植えるだけで元が取れるコスパのいい植物です。
4:小さな鉢は100均、大きなプランターはホームセンターが得
庭があればいいのですが、マンションのベランダで園芸を楽しむためには鉢やプランターが必要です。
ホームセンターではさまざまな大きさの鉢が売っていますが、直径10cm程度の小さな鉢ならば100均の方がお得です。
なぜならば、100均には受け皿と鉢がセットで110円(税込み)で売られているものがあるからです。
ホームセンターでは鉢と受け皿は別売りです。
一方、大きなプランターは100均でも500円商品として販売されていることが多く、ホームセンターで買った方が安く買えることがあります。
筆者は、お試しの挿し木や室内と屋外の出し入れが激しい植物はセリアの鉢を使っています。
固く厚みのあるプラスチックのような質感ですが、実は米や竹や麦で作られた鉢で不要になったら土に埋めると土に戻るエコな材料で作られています。
暖かくなる4月から5月は園芸を始めるベストシーズンです。
コンビニに寄ればワンコインはすぐになくなります。
春から一人暮らしを始めた人は、そろそろさみしさを感じ始めるころではないでしょうか。
今日はコンビニに寄り道せず、ワンコインで園芸を始めてみてはいかがでしょうか。
植物は生活にワンコイン以上の潤いを与えてくれます。(執筆者:美大卒 式部 順子)
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