先週は、金融システム不安が徐々に解消し、重たかった2万7500円処の節を三角持ち合い上放れで上昇し、2万8000円を付け週末入りとなりました。
3月最終週ということで、配当権利落ち日が意識されましたが、配当再投資が見込まれていたので、その分上昇の流れとなりました。
そして気になる為替相場は、円安方向に進み=株高となっています。
今週から4月となり、4月は1日が土曜日で休場、2日は日曜日で休場、そして月曜日が3日なので今月の相場は3日から始まります。
3日から始まる月の株アノマリーというものがあり、三日新甫(みっかしんぽ)と言い、昔から三日新甫の月は相場が荒れると言われています。
アノマリーなので必ずそうなるという事ではありませんが、よく言われる格言なので覚えていたいですね。
できれば今月は穏やかな相場を期待したいのですが…
金融システム不安からFOMCに注目集まる【今週の日経平均を考える】
チャート分析
それでは、チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、上向きに推移し、株価も5日線を下支えに推移しました。
25日線は、下向きから徐々に上向きに向きを変え、木曜日には上向きになった25日線に対して下から5日線が上に抜けゴールデンクロスを完成させました。
75日線は、横ばいで、若干上向となっています。
並び順は、5日25日75日の並び順で、一気に安定上昇の並び順となり強さを見せています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、横ばいの動きで、若干下降していながら、2万7360円処を推移し、株価は27日月曜日に200日線を超えてきました。
トレンドライン
下値切り上げ型の三角持ち合いを上抜け、大きな上昇をみせ、3月13日14日の窓を埋め、更にその上の3月10日13日の窓も6円高く埋めてきました。
2万8000円の心理的節目到達で一服感が出やすいところですが、上値メドの大きなBOX上限が近づいてきているので、上値メドをしっかり意識していきたいです。
下は直近に開けた30日31日の窓埋めが意識されるところです。
一目均衡表
またまた遅行線が芸術的な動きを見せましたね。
上に日々線が立ちはだかっていたところを、わずかな隙間だった2月16日17日の間をすり抜けて上に向かいました。
ここからは6営業日後の遅行線に注目ですが、
- 下に向かい3月2日3日の間を抜ける
- 横ばいで3月3日6日の間を抜ける
- 更に上に向かい3月9日高値を超えていく
先々がとても面白い3択となっていて要注目です。
厚みを増してきた雲とは乖離する形で上昇した株価は、基準線が横向き転換線が上向きとなり、基準線と転換線のクロスも見えてきました。
ここからトレンドを上昇としていけるか引き続き一目均衡表を確認していきましょう。
ボリンジャーバンド
全てのバンドが上向きとなっていて、上昇トレンド入りの兆しが見えてきました。
- このまま+2σへ向かって上昇トレンドとする
- ここからバンドが波打ち、横ばいの展開
- -2σから一気に駆け上がってきた株価は一旦+1σタッチで調整とする
さてどうなるでしょうか。
スローストキャスト
順調に上昇し、まもなく買われすぎゾーンへ入ってくる位置です。
ここから買われすぎゾーン入りして強さを見せるのか、注目していきましょう。
MACD
ヒストグラムは好転し、強さを見せています。
MACDが0ラインを超えてきました。
シグナルもまもなく0ラインを超える位置ですが、この0ライン近辺では、株価が一旦横ばう動きを見せることが多々あるので注意してみていきましょう。
次回の満月は4月6日(ピンクムーン)、新月は4月20日(金環皆既日食)です。
次回の水星逆行期間は、4月21日から5月14日です。
総合判断
3月31日にパラボリックも好転し、いよいよテクニカルのシグナルは買い優勢となっています。
しかし、
- 上値メドが近づいてきている
- 2万8000円到達して、やれやれの売りが降ってくる
こちらも考えながら、楽観視だけではなく気を引き締めて節目の接戦での操作をしていきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)
世界的な金融システム不安への懸念 日本の輸出関連企業への影響が大 為替と日経平均株価はセットで確認【今週の日経平均を考える】