ドン・キホーテにもPB商品があります。
最初は家電や日用品が多い印象でしたが、食品も充実してきました。
ドン・キホーテの食品PBは本当に安いのでしょうか?
今回の記事では近所にメガドンキと業務スーパーがある筆者が、両方の商品を比べてコスパや使い分けのポイントとおススメ商品を紹介します。
※文中の価格はすべて税込です。店舗によって商品の取り揃えや価格が異なる場合があります。
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コスパ対決
【オートミール(1㎏)】
ドン・キホーテ … 646円
業務スーパー … 537円
【個装ハム】
ドン・キホーテ … 4パック入り268円(1パック67円)
業務スーパー … 3パック163円(1パック54円)
単純に同じ商品のコスパのみ比較すると、ドン・キホーテのPB商品のほとんどが業務スーパーより高くなっています。
大容量でも小容量でも業務スーパーの方が安い結果となりました。
≪執筆者撮影≫
ドン・キホーテのPB商品も普通のスーパーと比べれば十数円安いのですが、それでも業務スーパーには及ばないといったところです。
ドンキの強みは異色の品ぞろえ
ドン・キホーテと業務スーパーでは品ぞろえが異なっており、各店舗でしか買えないもの多数あります。
1人前の冷凍食品など業スにない小容量商品が多数
≪執筆者撮影≫
業務スーパーの冷凍食品は基本的に業務用でファミリー層向けの容量となっていますが、ドン・キホーテには一人暮らしに便利な冷凍食品が多くあります。
1人前の冷凍パスタは、すべて207円で皿付きなので一人ランチの強い味方です。
大盛り+激辛シリーズ以外にも、パスタの量が通常の2.5倍、量にすると400g前後のヤバ盛りシリーズがあり「子供とシェアするのにちょうどいい」といった意見も聞かれました。
皿付きの冷凍パスタは業務スーパーにはないことが多く、あっても他のスーパーと同じ程度の値段で200円程度です。
それが大盛りやヤバ盛りでも同じ値段ですから、ドン・キホーテがお得なことは間違いありません。
その他にもドン・キホーテには
- ごはんにかけるだけの「魯肉飯」「ガパオ」などの旅食堂シリーズ(各279円)
- 1食50円の本格生ラーメン(3食入り、150円)
などがあり、外食気分を安くおうちで味わうことができます。
珍しいお菓子や大手メーカーとのコラボ
≪執筆者撮影≫
話題の商品がいち早く売られているのもドン・キホーテの魅力。
しいたけスナックは元々コストコで売られていて話題になったもので、今はドン・キホーテでも小容量の商品が買えます。
値段だけ見ると
- コストコ … 300g 989円(330円/100g)
- ドン・キホーテ … 125g 646円(517円/100g)
コストコの方が圧倒的にコスパがいいのですが、会費の負担や口に合うかわからないという点を踏まえるとドン・キホーテのものも決して高くはありません。
健康にいいとの触れ込みから人気が衰えない鯖缶は、桃屋とコラボ。
「鯖缶ごはんですよ味」と「鯖缶食べるラー油味」はどちらも431円。
格安ではありませんが、大手メーカーとのコラボは珍しく、味も間違いなく、大満足でした。
≪執筆者撮影≫
1人前の冷凍パスタも製粉会社大手であるニップンの「オーマイパスタ」とコラボ。
激安とは言い難いドン・キホーテのPB商品ですが、大手メーカーとのコラボなので信頼度が高まり、お得度も増します。
「ド」なのに安くない…ついでの無駄買いに要注意!
≪執筆者撮影≫
ドン・キホーテならではの安い商品だけを買うのなら節約に役立つのですが、ドン・キホーテは店舗の構造上無駄買いをしやすいので注意が必要です。
ドン・キホーテは食品以外の日用品や家電などを推しており、それらが陳列された場所を通り抜けないと食品ゾーンに行けないというレイアウトにしてあることがほとんどです。
家電や日用品のPB商品は価格の比較が難しく、よく調べたらもっと安いものがあったり、機能が劣っていたりと失敗することも少なくありません。
無駄買いになりやすいもとして「お菓子」があります。
ドン・キホーテはお菓子売り場が充実していてPB商品も多いのですが、どれも安いかというとそういうわけではありません。
実際、私がついつい買ってしまった「税抜99円均一」のこの2つのお菓子(各107円)はそのあと普通のスーパーにいくとどちらも同様のものがもっと多い容量で84円でした。
お菓子は「広告の品」になりやすい商品でもあるので価格が固定されているPB商品だと却って高くなる可能性もあります。
「下ごしらえまで」が助かる!ファミリーなら業スがおすすめ
ファミリー層で「食事を作る」前提だと業務スーパーの方が格段にお得で便利です。
大容量で安いことはもちろん「下ごしらえまで」でその後の応用が利く食品が多くあり、家庭料理の様々な場面で大活躍してくれます。
ドンキにはない「原料系」食品
ドン・キホーテにも冷凍食品はありますが、基本的にすべて調理済みの商品で加熱したものはそのまま食べるしか選択肢がありません。
業務スーパーには茹でただけ、カットしただけなど様々な「下ごしらえ」を終えた冷凍野菜・肉類があり、幅広いメニューに使えます。
中でも私のおすすめはなすをカットし、素揚げまで済ませてある「揚げなす乱切り」(500g192円)です。
≪執筆者撮影≫
温めてめんつゆをかけるだけで揚げびたしになり、麻婆ダレやミートソースとの相性も良く、和洋中に使えて時短につながります。
昨今油がどんどん値上がりしているため、素揚げしてあるのは経済的にも助かります。
冷凍野菜は不作などの影響も受けにくいため、価格が安定しているのも嬉しいところです。
大容量商品になるほど業スがお得
業務スーパーが元々業務用の大容量サイズを得意としているのに対し、ドン・キホーテはお菓子を除くと大容量のものはそれほど多くありません。
必然的に大容量になるほど、価格のお得感は差が開きます。
冷凍チキンナゲットは
ドン・キホーテ … 400g 430円(108円/100g)
業務スーパー … 500g 338円(68円/100g)
量が多く、値段も圧倒的に業務スーパーの商品が安くなっています。
100gで比較すると40円もお得です。
≪画像元:株式会社神戸物産≫
めんつゆなどの調味料についても、ドン・キホーテは1L入りより大きいものがなく、その値段は業務スーパーと同じが少し高いです。
業務スーパーにはさらに大きい1.8Lサイズがあり、単価で比べると大きく差が開いていました。
コスパと好みで考える
筆者の個人的な意見ですが、ソーセージは値段が高くてもドン・キホーテの方が好みでした。
業務スーパー
最安 … 1㎏ 497円(100g 49.7円)
最高値 … 900g 862円(100g 95.7円)
ドン・キホーテ
800g 862円(100g 107.7円)
ドン・キホーテの方は、パリッという歯ごたえが高級ソーセージの大道「シャウエッセン」に似ていたので、コスパがよく思えました。
100gで比べると、業務スーパーのソーセージは圧倒的な安さなので、好みの味であればとてもお得です。
使い分けで節約につなげる
業務スーパーとドン・キホーテでは品ぞろえが異なるため比べるのが難しい部分もありましたが、基本的には業務スーパーの方が安い商品が多いです。
ドン・キホーテで安い商品は「1人の手抜きランチ」や「おやつ」など生活必需品とは言えない食品なので、食費の節約という観点だけでいうとあまり使えないかもしれません。
ドン・キホーテのPB商品には普通のスーパーより安く、ドン・キホーテでしか買えないおもしろい商品や高品質な商品がコスパ良く手に入るのは間違いありません。
移動に車を使う場合は燃料費なども考慮する必要がありますが、お店によって異なる品ぞろえと価格、好みの味などあるので、値上げ続きの今だからこそ、徹底調査をして節約につながる買い物を心がけてみてください。(執筆者: 岩崎 はるか)
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