親族や友人知人に包む新札の入手に悩んでいる人も多いでしょう。
結論から言えば新札を入手しやすいのは
銀行や郵便局ですが、最近は新札の入手に手数料がかかる場合もあります。
また、以前より新札を入手しにくくなっています。
そこでこの記事では、元
銀行員が新札の入手方法や入手の際に必要な手数料や持ちものなどについて詳しく解説します。
ほぼ確実に新札を入手できる方法は、
銀行窓口で「〇万円を〇枚新札で受け取りたい」などと金種指定した上で、現金の両替や口座からの現金出金を行うことです。
今はどの
銀行でも金種指定後に持ち帰るお札の枚数に応じた金種指定手数料がかかります。
金種指定手数料は
銀行ごとに金額が大きく異なります。
そのため、新札入手を目的に
銀行窓口で金種指定を行う場合は、事前にその
銀行の金種指定手数料を確認しておく必要があります。
ここでは一例として、主な
銀行の金種指定料金を紹介します。主な
銀行の金種指定手数料:メガバンク3行
1回のみ無料
それ以外
550円口座所有者
1回のみ無料
<それ以外>
550円口座所有者
220円
それ以外
330円11~500枚550円550円770円501枚以上1,100円
以降500枚ごとに500円ずつ追加1,320円
以降500枚ごとに660円追加
※2つ以上の
金種指定でオーダー手数料(2,200円~)を別途追加501~1,000枚1,540円
1,001~1,500枚2,310円
以降500枚ごとに770円追加
参照:
横浜
銀行キャッシュカード提示で1回無料無料口座所有者10枚まで無料
その他550円11~500枚770円330円・11~50枚110円
・51~300枚330円
・301~1,000枚660円
・1,001枚以上990円
1,000枚ごとに330円追加501枚以上2,310円
以降、500枚ごとに770円追加1,110円
以降、1,000枚ごとに550円追加
・預金払戻しの場合
以降1,000枚ごとに330円追加
参照:
※
銀行によっては窓口での両替を行わないケースもあります。主な
銀行の金種指定手数料:ゆうちょ
銀行1~50枚無料51~100枚550円101~500枚825円501~1,000枚1,100円
以降500枚ごとに550円追加
参照:
※ゆうちょ
銀行では窓口での両替を行っていないため、口座から現金出金する際に金種指定を行う形になります。
条件によっては現金出金時や両替時に金種指定手数料が無料になる
私が調べた範囲では、多くの
銀行では以下の条件を満たすと、口座からの現金出金時や両替時に金種指定手数料が無料になることがわかりました。
数枚程度の新札を無料で入手したい場合は、自分の口座がある
銀行で金種指定の出金や両替を行うとよさそうです。新札入手時に窓口に持参するもの
銀行窓口で新札を入手する場合に持参が必要なものも、
銀行によって異なります。
多くの
銀行では、自分の口座の通帳やキャッシュカードを持参すればOKですが、場合によっては届出印や本人確認書類の提示を求められることもあります。
家族などの代理人が窓口に行く場合はさらに持ち物が増えますが、それも
銀行によって異なります。
その一例として、ここではゆうちょ
銀行で新札を入手する時に必要な持ち物をお伝えします。
本人が窓口に行く場合
・本人名義の通帳またはキャッシュカード
・本人確認書類(運転免許証など)
・本人の届出印
親族などの代理人が窓口に行く場合
・口座名義人の通帳またはキャッシュカード
・口座名義人の届出印
・口座名義人の直筆委任状(郵便局またはゆうちょ
銀行HPより入手)
・口座名義人の本人確認書類またはその写し
・代理人の本人確認書類
※100万円以上現金を引き出す場合は、ゆうちょ
銀行から口座名義人本人に電話で現金を引き出すことについて確認します。
持ち物についても、できれば事前に
銀行に確認の連絡を入れることをおすすめします。
銀行窓口で新札を入手する際に注意すべきこと
銀行の窓口で、金種指定で新札を入手する際に注意すべきことについても知っておきましょう営業店に新札がない可能性がある
最も注意すべきは、
銀行の営業店に新札がない可能性があることです。
近年は現金への需要が大きく減っているほか、防犯上の理由から営業店に多額の現金を置かなくなっています。
その影響で営業店に入ってくる新札の枚数も激減しており、いきなり窓口に行っても希望通りに新札を入手できないケースがあります。
確実に窓口で新札を入手したい場合は、その前日までに自分が行く
銀行の営業店に連絡し、「〇月〇日に〇支店で×円札×枚の新札が欲しいです」などと伝えましょう。窓口での両替を行わない
銀行がある
ゆうちょ
銀行など、窓口での両替を行わない
銀行もあります。
その点についても事前に確認した方がよいでしょう。金種によっては入手困難な場合もある
1万円札や1,000円札は新札を入手しやすい金種ですが、5,000円の新札は少々入手が難しくなります。
現在発行していない2,000円の新札を入手するのは極めて困難です。
新札入手にあたっては以上のことも頭に入れておきましょう。新札を入手できる可能性が高い2つの方法
次は、新札を入手できる可能性が高い2つの方法をご紹介します
銀行の両替機
銀行の両替機は、窓口よりも安い手数料で希望する金種のお札に両替できます。
両替機の手数料や取り扱うお札の上限は
銀行によって異なります。
【参考】三菱URJ
銀行の両替機利用手数料(1,000枚まで両替可)両替枚数キャッシュカード両替機専用カード(※)1~10枚無料1回目無料
2回目以降200円11~500枚
両替不可300円501~1,000枚600円
※
両替機専用カードを作るには、窓口等で所定の手続きを行う必要があります。
参照:
ふだんから両替機に新札を多めに入れている
銀行や、年末年始など新札の需要が高いシーズンに両替機に入れる新札の枚数を増やす
銀行もあるようです。両替機は
銀行の営業時間外に使えません。
ゆうちょ
銀行は特定郵便局を含む全営業店両替機なし、他の
銀行も営業店によっては両替機がない場合もあるので事前の確認が必要です。
銀行ATM
確実ではありませんが、
銀行ATMで現金出金や両替を行うと新札が出る可能性があります。
新札の需要が高いシーズンは1万円や1,000円の新札を入手できる可能性が大きく上がります。
銀行によってはATM出金手数料が無料の時間帯があり、その時間帯に現金を引き出せば無料で新札を入手できる場合もあります。ATMで5,000円札の両替や引き出しはできません。必要な時すぐ新札を用意できるようにやっておきたいこと
新札をほぼ確実に入手する方法は
銀行の窓口で金種指定を行うことですが、
銀行がこちらの希望通りに新札を用意できない場合もあります。
そのような人でも以下の方法で事前に新札を用意しておけば、いざという時困りません。
特に、お正月や親族等の人生の節目が近い時は、少し多めの新札を事前に用意しておきましょう。(執筆者:元
銀行員 FP2級 大岩 楓)
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