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【日本家庭の平均食費紹介】値上げラッシュでもできる食費節約の方法


相次ぐ値上げで以前より食費が増えたと感じている人は多いでしょう。

その一方で、「わが家の食費は本当に高いのか?」についてはよくわからない人も多そうです。

しかしその点がわからないと、無理な節約に走りがち。

その結果さまざまな弊害が生じる恐れもあります。

そのような事態を回避するために、この記事では日本の家庭の平均食費を紹介します。

それをもとに、わが家の食費が本当に高いかどうかをご確認ください。

また、平均より食費が多い家庭におすすめの食費節約方法や、無理に食費を節約することで生じる弊害についてもお伝えします。

日本の家庭の平均食費

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わが家の食費は客観的に見て適正? 家計調査でチェック

「わが家の食費は本当に高いのか?」を知る上でよき目安となるのが、「家計調査」の結果です。

食品値上げ前の「令和3年家計調査(家計収支編)」によれば、外食費を含めた食費の世帯別平均金額は以下の通りです。

全体1人

世帯

2人

世帯

3人

世帯

4人

世帯

5人

世帯

6人以上

世帯

62,53138,41066,32777,57887,01792,333105,102

(単位:円)

以上の平均金額よりわが家の食費が少なければ、無理な節約は不要でしょう。

ただ、以上の金額よりわが家の食費が多い場合は、値上げで増えた食費を削減し、値上げ前の水準まで戻す必要があります

そのままだと値上げと比例するように食費が増えていく恐れがあるからです。

ただ、今の状況では容易に食費の節約はできません。

短期間で効率よく節約する方法を考える必要があります

引用元:e-Stat 令和3年家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表(Excelファイル)

食費節約の第一歩は食費の予算を決めること

短期間かつ効率的な食費の節約には、その第一歩として月や週の食費の予算を決めることが必要となります。

予算を決めるとその範囲でやりくりする気持ちになり、それが節約への大きなモチベーションとなります。

食費の予算は、無理のない範囲で継続的にやりくりできる金額を設定しましょう

無理な節約は長続きしませんし、ストレスからかえって家計の支出が増える恐れがあるからです。

その点、先にご紹介した「平均食費」は予算として適正な金額だと言えるでしょう。

食費の予算の決め方や予算の範囲内で食費をやりくりする方法はいろいろありますが、ここでは一例として現在わが家が実践している方法をご紹介します。

(1) 1か月の食費の予算を決めて2種類に分ける

わが家は継続的に食費の節約を行っていますが、ここ数か月は少し気が緩むと大きく食費が上がる状態です。

一番多い時は、2人家族で1か月の食費が約8万6,000円になったこともあります。

一番の原因は食品の値上げですが、食費の管理が時折緩くなることも一つの原因となっています。

その対策として、昨秋に改めて食費の予算を見直しました。

そして、家計調査の平均より若干少ない金額を予算とし、それを以下のように分類しました。

1. 使い切ってよい食費 6万円(1人3万円)

2. 予備の食費 5,000円

人によっては「ちょっと多いのでは?」と感じる金額です。

ただ、わが家は食費を無理に節約する気持ちはないので、少し予算に余裕を持たせています。

(2) 1週間の食費の予算を決める

次は使い切ってよい食費(6万円)を30日で割った金額(2,000円)を7掛けした1万4,000円を週の食費とします。

また、予備の食費は全額翌月に繰り越すことを前提としています。

それを実行した結果、わが家の月の食費は一番多かった時より2万円以上減り、昨年12月は年末でも食費を6万円以内に抑えられました。

(3) 毎月余った食費を予備の食費に回すことで年間食費の予算オーバーを回避

お正月やお盆は子どもの帰省や来客などでわが家の食費が増えます。

その時役に立つのが「予備の食費」です。

予算内で食費をやりくりすると、1か月の食費が「使い切ってよい食費」の予算を下回る月が複数出てきます。

そのような月に余った食費を予備の食費として貯めておき、予算オーバーに備えておくと、年間の食費を予算内に収めることが可能となります

値上げラッシュが始まった昨年は食費が増えましたが、この方法で年間食費の予算オーバーは回避できています。

わが家の食費節約に効果的だった「食品ロス対策」

わが家が予算内で食費をやりくりする上で一番効果的な方法が「食品ロス対策」です。

食品ロス対策の実行は口で言うほど容易ではありません。

家で食事をしない日が続くことや体調不良など、食品ロスの原因が多発する時もあるからです。

ただ、以下のことを常に意識していれば、食品ロスを最小限に抑えられます。

【対策1】生鮮食品は食べ切れる量だけ買うことを重視する

賞味期限が短い生鮮食品は、食品ロスが生じやすい食品です。

そのため、「安さ」よりも「食べ切れる量だけ買う」をより重視する必要があります。

【対策2】日持ちする冷凍食品を上手に活用する

冷凍食品は、食品ロスの発生を抑えやすい食品です。

また、調理済みまたは下ごしらえ済みなので、電気代やガス代の節約にも役立ちます。

ただ、食品ロス対策として厳密な消費期限のチェックは必須です。

【対策3】加工食品・調味料・嗜好品も食べ切れる量だけ買う

加工食品、調味料、嗜好品も食べ切れる量だけ買うのが鉄則です。

わが家では購入の際に以下のことを意識しています。

・ 出発前にまず家の在庫を確認する

・ 店頭に並ぶ食品の量や消費期限を見て食べ切れるかどうかを判断する

・ 明らかに食べ切れなさそうな場合は購入を断念する

少人数世帯では特に食品ロスが生じやすいので、割高でも少量パックや使い切りの合わせ調味料を使うのがおすすめです。その方が食費を少なくできます。

食費の節約は必要だが無理は厳禁

食品の値上げと比例して食費が増える事態を防ぐためにも、継続的な食費の節約は必要です。

ただ、無理な食費の節約は厳禁。その理由は以下でお話しします。

食費は健康な体を維持する上で重要な費用です。

無理に節約して食生活が悪化すれば体調を崩し、医療費が節約した食費を大きく超えるなどの事態が生じます。

かくいう私も、かつて無理な食費の節約を行って体調を崩し、5年間病院通いする羽目になりました。

その際にかかった医療費と交通費の合計は月に約1万5,000円、5年間で約90万円にのぼりました。

この金額は5年間で節約した食費の合計額(約60万円)を30万円超えています。

もちろん食費の節約が原因の全てではありません。

ただ、それが一つの大きな原因となったのは事実です。

その経験から、

・ 食費の節約は無理のない範囲で行う

他の支出を見直してから最後に食費の節約に着手する

の2つが重要だと実感した次第です。

巷では、「家族4人で食費月2万円」など、驚くような節約エピソードがよく出ています。

しかし、その結果重い病気になって高額の医療費が生じれば本末転倒です。

年を取るほどそのリスクが高くなるので無理は禁物です。

以上の理由から、無理な食費の節約は絶対やめるべきだと私は断言したいと思います。(執筆者:元銀行員 FP2級 大岩 楓)

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