以前販売されて好評だった「JR東日本パス」、復活して発売されます。
今回は、概要と共に利用の際の注意点や代替候補も紹介します。
「鉄道開業150年記念ファイナルJR東日本パス」を発売
≪画像元:JR東日本≫
鉄道開業150年という記念すべき年の締めくくりとして、JR東日本では「鉄道開業150年記念ファイナルJR東日本パス(以下、JR東日本パス)」を発売します。
昨年10月にも販売されて大好評だったものが、復活しました。
・発売期間:2月2日5時~3月10日23時50分(利用開始日の1か月前から3日前まで発売)
・利用期間:3月2日~3月15日
・有効期間:連続する3日間
・価格:大人2万2,150円、子ども1万150円
・発売方法:えきねっと(Web限定)
東京~新青森を往復するだけで元が取れる、非常にコスパの高いきっぷです。
青春18きっぷとは異なり、自動改札も利用できます。
多くの路線で利用可能
≪画像元:JR東日本≫
フリーエリア内の以下の8社の路線を利用できます。
・JR東日本全線
・青い森鉄道線
・いわて銀河鉄道線
・三陸鉄道線
・北越急行線
・伊豆急行線
・富士急行線
・えちごトキめき鉄道線(直江津~新井間)
北東北地方や北陸地方にはJRの在来線が途切れるエリアもありますが、それを補完する鉄道が利用できるのはうれしいです。
JRだけではアクセスしにくい伊豆半島や富士山周辺も、伊豆急行や富士急行が使えるのはありがたいです。
優等列車も利用可能
時間を節約したいとき、快適に移動したいときなどには、新幹線や特急の普通車自由席も利用できます。
えきねっとやフリーエリア内の指定席券売機などであらかじめ座席指定すれば、新幹線・優等列車の普通車指定席も4回まで利用可能です。
レンタカーもお得に利用できる
≪画像元:JR東日本レンタリース≫
JR東日本パスを利用する人は、「えきねっと+駅レンタカープラン」(JR東日本エリア)に申し込めます。
以下のように、非常にお得なプランです。
・(3/31まで)レンタカー料金(S・A・ESクラス限定・免責補償・NOCサポート付)が25%引き
・(3/31まで、4営業所限定)燃料電池自動車MIRAIをSクラスと同価格で体験可能
利用の際には、JR東日本パスの切符が必要です。
・(3/31まで、5営業所限定)2人乗り超小型電気自動車C+podを3,900円(免責補償・NOCサポート込)で体験可能
レンタカー以外にも特典を受けられる
JR東日本の駅のコンビニ「NewDays」やJR東日本ホテルズ直営のレストラン・バー、駅ビルなどでJR東日本パスを提示すると、10%引きなどの特典を受けられます。
忘れずに提示してください。
JR東日本パスの注意点
JR東日本パスは、お得なだけに制限や注意点もありますので、しっかり確認してください。
きっぷの受け取りが必要
えきねっと(アプリは不可)でJR東日本パスを購入しただけでは利用できず、フリーエリア内の指定席券売機などで受け取らないといけません。
フリーエリア外の券売機などでは受け取れませんので、フリーエリア内の券売機などで受け取ってください。
その際、受け取り用QRコード、受け取り番号、購入時に使用したクレジットカードのいずれかが必要です。
チケットレスでの利用はできません。
利用できない列車
≪画像元:富士急行線≫
富士急行線内で運転する「フジサン特急」「富士山ビュー特急」の1号車及び「富士登山電車」、三陸鉄道内のみで運転する列車の指定席に乗車する場合は、別途料金が必要です。
東海道・山陽・九州新幹線、北海道新幹線(新青森~新函館北斗)、北陸新幹線(上越妙高~金沢)は利用できません。
座席指定が4回を超えると運賃のみ有効
JR東日本パスで指定席の座席予約ができるのは4回のみです。
4回を超えると運賃のみが無料となり、特急料金については割引なしの特急券を購入する必要があります。
混雑の可能性大
特に注意が必要なのが、混雑です。
青春18きっぷの時期も混雑しますが、JR東日本パスの時期は在来線だけでなく新幹線・特急も混雑します。
事前の座席指定で利用可能な特急の指定席は、乗車日間近にはほぼ満席になりますので、早めの予約が必要です。
その影響で特に混雑の可能性が高いのが特急の自由席で、以前のJR東日本パスの時期には、出発30分以上前には待っていないと自由席の座席を確保できない状況との報告がありました。
一方の新幹線は本数が多いため、特急ほどの混雑はないようです。
「JR東日本パス」の代替候補も紹介
非常にお得感の高いJR東日本パスですが、以下のようなデメリットもあります。
・それでも2万2,150円は高い
・連続3日間使用はかなりハード
・使わないエリアが多い
そこで、「JR東日本パス」の代替候補となるようなお得なきっぷも紹介しましょう。
5日分利用できてお得な「青春18きっぷ」
全国のJRで使える「青春18きっぷ」です。
まだ発表されていませんが、春季は3月1日から4月10日まで利用できるでしょう。
1万2,050円で1枚で5回(1回で1日乗り放題)利用できますが、JR東日本パスとは異なり複数人でのシェアも可能で、連続して使う必要もありません。
ただし、新幹線や特急の利用は原則としてできません。
大人の休日俱楽部会員なら「大人の休日倶楽部パス(東日本)」
≪画像元:JR東日本≫
大人の休日俱楽部会員なら、JR東日本パスと同じ鉄道会社を利用可能な「大人の休日倶楽部パス(東日本)」がおすすめです。
最低連続4日間とJR東日本パスよりも有効期間が1日長く、優等列車の指定席もJR東日本パスより2回多い6回まで予約できます。
料金は1万5,270円と、JR東日本パスより6,880円安いです。
ただしこのきっぷは大人の休日俱楽部会員限定で、しかも発売が1月20日まで、利用が1月24日と差し迫っていますので注意してください。
1日特定地域を観光するなら「地域限定パス」
≪画像元:JR東日本≫
1日とことん特定地域を観光するなら、JR東日本パスよりも地域限定パスがおすすめです。
筆者も利用経験がありほぼ通年販売の「ぐんまワンデーパス」は、群馬県内のJRだけでなく東武鉄道や上信電鉄などの私鉄、JRバスや新幹線なども利用できます。
駅レンタカー2,000円引きの補助券付きと、車で移動したい人にもおすすめです。
群馬県はJRの列車だけではアクセスしにくい場所も多いため、私鉄やバスも利用できるのはうれしいですね。
購入日の1日限りの利用ですが、2,670円と十分に元を取れます。
しっかりと予定を立てて行動しよう
JR東日本パスは、連続3日間JR東日本エリアの鉄道が乗り放題というお得なきっぷです。
それだけに人気も高く、期間中の列車は混雑が予想されます。
3月は青春18きっぷのシーズンとも重なり、特に在来線は大混雑が予想されます。
また、東北地方などは雪で遅延・運休の可能性もあり、いくつかのプランを立てておくといいでしょう。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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