FP(FP技能士)は国家資格であり、金融機関勤務の人が2級以上を持っていれば顧客からの信用が得られやすいでしょう。
また、一般の人でも3級を持っていれば、お金の無知のせいで人生が詰むことを回避できます。
私は後者の理由からFP技能検定の受検を思い立ち、2年前に3級、今年の9月には2級を受検。
いずれも独学での受検準備で一発合格しました。
その経験をもとに、これからFP2、3級を取得したい人に向けて、
- FP技能検定の概要
- FP2級と3級の違い
- 独学でFP技能検定に合格するために私が行ったこと
についてお伝えします。
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FP技能検定(2・3級)の概要
まず、FP技能検定(2・3級)の概要を簡単に説明します。
実施団体
「日本FP協会(FP協会)」と「金融財政事情研究会(きんざい)」が実施団体です。
どちらかの団体に出願するかは任意で選べます。
実施時期
FP2・3級の試験は毎年1月、5月、9月の3回実施されます。
受検料(税抜)
受検料はFP協会・きんざいともに同じです。
3級 8,000円(学科・実技ともに4,000円)
2級 1万1,700円(学科5,700円、実技6,000円)
※2022年10月30日時点の金額
試験の種類
FP技能検定には学科試験と実技試験があります。
学科試験は全員同じ問題ですが、実技試験は実施団体ごとに異なります。
そのことを含めた試験の詳細は、以下のホームページでご確認ください。
参照:日本FP協会(FP協会)
FP2級と3級で異なるメリットと注意点
同じFP技能士でも、2級と3級には異なるメリットや注意点があります。
FP2級
2級FP技能士になるメリットは以下の通りです。
- 専門的な金融知識が得られる
- FPとしての独立開業が可能となる
- 業種によってはキャリアアップにつながる
- 業種によっては顧客からの信用が増す
- CFP・AFP・FP1級の最低受験条件を満たす
その一方で、以下の受検資格のいずれかをクリアする必要があります。
- FP業務に関する2年以上の実務経験
- FP3級技能士
- 金融渉外技能審査3級(旧審査試験)に合格している
- 日本FP協会のAFP講習を受講する
以上に当てはまらない場合は、まず3級の受検、またはAFP講習の受講が必要です。
FP3級
3級FP技能士を目指す人にもメリットはあります。
- 幅広い金融の基礎知識が身につく
- 誰でも受検可能
- 難易度低めで合格しやすい
- FP2級の受検資格が得られる
一方注意点として
- 3級FP技能士だと就職や独立開業にはあまり役に立たない
が挙げられます。
ただ、FP3級レベルの金融知識があれば、国の制度などを上手に活用しながら健全な家計運営を維持できます。
FP2・3級は独学でも取得可能!筆者が行った受験対策とその費用
私の経験から言えば、FP2・3級は独学でも取得できます。
ここでは私が行った受検対策とその費用をご紹介します。
市販のテキストと過去問を読む
2級:4,268円(テキスト2,090円 過去問2,178円)
3級:3,300円(テキスト・過去問ともに1,650円)
合計:7,568円
テキストはひと通り目を通しましたが、過去問はほぼ使いませんでした。
過去問道場(FP〇級ドットコム)で過去問を解く
過去問対策として私がメインで使ったのがこれです。
「FP〇級ドットコム」では学科・実技両方の過去問が解けるほか、答えの欄には詳しい解説もついていて非常に勉強になりました。
費用:0円(ネット接続料除く)
わからない金融用語は「用語集」で調べる
受検準備の初期にで私がぶつかった大きな壁が、問題文中に意味がわからない金融用語が多すぎたことです。
そこで、私は以下の「用語集」でわからない金融用語の意味を調べました。
費用:0円(ネット接続料除く)
金融系YouTubeチャンネルの聞き流し
複数の人気金融系YouTubeチャンネルの聞き流しも受検勉強に役立ちました。
費用:0円(ネット接続料除く)
以上の費用(2級・3級)を合計すると7,568円になりますが、ほぼ未使用の過去問を買わなければ3,740円で済みました。
FPの受検勉強中や試験当日に心掛けたこと
私は2級3級ともに、2か月前からFPの受検勉強を始めました。
その期間や受検当日に渡した心掛けたことをお伝えします。
「過去問を1日平均30問以上解く」を実行
気分にムラがある私は「トータルの勉強量が十分ならよし」と考え、
- 気分が乗らなければ1問でもOK
- 気分が乗った時は数百問でも解く
といった形で毎日過去問を解きました。
なお、「気分が乗らなければ」の部分を「時間がない/ある」に置き換えてもOKです。
乗車時間や病院の待ち時間にスマホで過去問を解く
電車などの乗車時間や病院の待ち時間は、スマホで過去問を解くのに最適です。
受検当日は「合格最低点を取れればOK」と考える
私は、
「合格最低点(6割)を取ればOK」
と考えて、試験当日の緊張を和らげました。
以上の心掛けを実行した結果、一発で合格を勝ち取れました。
独学での資格取得にぜび挑戦してみよう
現在は無料で利用できる資格取得用の学習ツールが数多くあり、学習費0円でFP2級3級を取得することも可能です。
FP2・3級の受検を検討中の方は、まず独学から資格の勉強を始めてみてください。
それが難しいとわかってから、通信教育等の利用を検討しても遅くはありません。(執筆者:元銀行員 FP2級 大岩 楓)