レシート画像をアプリで送信すると20%のポイント還元を受けられる、横浜市の「レシ活VALUE」事業が、2022年8月末から実施されています。
当初11月末までを期限としていましたが、先日、
「2022年12月末まで期限を延長する」
というニュースが入ってきました。
並行してはじまった飲食店対象の20%還元事業「レシ活チャレンジ」は予算達成のため、開始早々9月13日に終了してしまいました。
しかし、飲食店以外のレシートに適用される「レシ活VALUE」事業の方は期限を延長するため、まだまだお得を受け取れます。
この記事では、
- 横浜市のレシート20%還元事業「レシ活VALUE」の活用方法と、
- 還元上限の3万円まで「満額還元達成するコツ」
をご紹介します。
横浜市「レシ活VALUE」とは?おさらいしよう
まずは横浜市「レシ活VALUE」の概要について、おさらいしておきましょう。
≪画像元:横浜市≫
横浜市「レシ活VALUE」とは、横浜市内の店舗で発行された、飲食店「以外」のレシートを、レシートアプリ「ONE」を通じて画像送信すると、購入金額の20%分のポイント還元が受けられる事業です。
特典:利用金額の最大20%を還元
キャンペーン対象者:横浜市内居住者
またこの事業は、横浜市内居住者が対象です。市外居住の方は残念ですが利用できません。
利用初回時に、横浜市民であることを確認するため、「本人確認書類」の提出が必要(アプリから提出可)となります。
期間合計の還元上限:3万円
レシート送信1回あたりの還元上限:食料品・その他 600円 / ガソリン 1,000円
期間中の還元上限は3万円となかなか太っ腹ですが、レシート1枚あたりで還元される金額は食料品など600円、ガソリン1,000円と制限があります。
満額還元となる購入金額はそれぞれ以下となります。
- 食料品・その他:3,000円(20%分の600円を還元)
- ガソリン:5,000円(20%分の1,000円を還元)
満額還元となる購入金額を超えてしまった場合、600円や1,000円以上の還元はないため、注意してください。
飲食店対象の「レシ活チャレンジ」は予算到達のため終了
当初「レシ活VALUE」と並行して、飲食店利用時のレシートへ20%還元を行う「レシ活チャレンジ」も実施されていました。
しかし、開始早々の9月13日16時に、予算上限に達し終了しました。
「レシ活チャレンジ」の方は、横浜市内の飲食店のレシートであれば横浜市民「以外」でも還元を受けられたので、利用が殺到してしまったのでしょう。
≪画像元:WED≫
ただし同じ食費に関わるレシートでも、スーパーや小売専門店で購入した食料品のレシートは、期限延長の決まった「レシ活VALUE」の方で20%還元を受けられます。
店内飲食やテイクアウトの場合は、予算終了した「レシ活チャレンジ」の方が管轄となるので、「レシ活VALUE」で20%還元を受けることはできません。
レシート送信からポイント還元までの流れ
レシ活VALUEの利用は、以下の手順で行ってください。
(1) スマートフォンアプリ 「ONE」をダウンロードする
(2) 本人確認バナーから、免許証やマイナンバーカードなどの「本人確認書類」を撮影して送信する
(3) 本人確認が終わると、「レシ活VALUE」のアイコンがアプリのトップ画面に表示される
≪画像元:WED≫
(5) 対象となる横浜市内店舗(飲食店以外)を利用する
(6)「レシ活VALUE」のアイコンをタップし、「レシート」を写真撮影して送信し、簡単なアンケートに回答する
(7) 約2週間後、還元されたポイントをアプリで受け取る
≪画像元:WED≫
レシート画像に必ず入れるべき4項目
レシートを撮影する際には、以下の内容が必ず入るようにしてください。
- 店舗名
- 住所または市外局番045を含む電話番号
- 購入日時
- 合計金額
レシートが長い場合には、文字が多少小さめになってしまってもかまわないので、上記の必要事項が入るように「引き」で撮影してください。
上記4項目さえ入っていれば、レシートの下の方が切れてしまっていてもかまいません。
なお、手書きの領収書は不可です。
1日の投稿上限
1日の投稿上限は、品目によって以下のように変わります。
- 食料品・その他:1日1枚まで
- ガソリン:1日1枚まで
ガソリンとそれ以外で、1日各1枚ずつレシートを送れます。
つまり基本的にレシートは1日1枚送信しか送信できませんが、手持ちのレシートの中にガソリンの購入レシートがある際には別建てで1枚とカウントされるので、合計2枚のレシートを送信できると覚えておくと良いでしょう。
ガソリンのレシート送信アイコンは、食料品などとは別にアプリトップ画面に表示されているので、必ずガソリンの方から入って送信してください。そうればガソリンの還元上限(1,000円)が適用されます。
≪画像元:WED≫
またレシートはもらった当日中に送る必要はなく、期間中ならどのタイミングでどの日付のレシートを送ってもOKです。
ただしガソリンの方は、同一日付のレシートは1日1枚までという制限があります。
食料品などのレシートは、投稿の日をずらせば、同日日付のレシートが複数枚あってもOKです。
ポイントの還元方法
ポイントはレシート送信から約2週間後、アプリ内の「ウォレット」に還元されます。
「ウォレット」の残高は、以下のような方法で出金できます。
- 個人口座への出金(1件あたり手数料280円がかかる)
- 各種ポイントやギフトカードへの交換
ポイントもギフトカードも、交換先は豊富にあります。
アプリが使えないときは郵送申請
「レシ活 VALUE」では、レシートアプリ「ONE」を使った送信ができない場合、郵送申請も受け付けています。
なお郵送申請の場合は、キャッシュバックのみの対応です。
申請受付期間:2022年11月1日~12月7日(必着)
キャッシュバック時期:2023年3月上旬予定
「レシ活 VALUE」アプリで1枚でもレシートを送信した方は、郵送申請は利用できません。
また郵送申請は1回しかできないので、できるだけまとめて申請した方が良いのですが、予算には上限があるためあまりギリギリに申請すると予算が終了してしまうリスクもあります。
郵送での参加者が多数あり、申請額の合計が予算上限を上回った場合には、予算額を参加者の申請額で按分するそうです。
満額還元のコツ
お得な「レシ活VALUE」ですが、還元上限の3万円を獲得するには、どのような買い物をして、どんな優先順位でレシートを送信していけば良いのでしょうか。
コツを整理してみました。
1. 毎日送る
レシートは基本的に1日1枚と、送信枚数に制限があります。
そこで、できるだけ毎日レシートを送りましょう。
1日に複数のお店で買い物をしてレシートをもらったとしても、その日中にすべてのレシートを送信できません。
毎日送る習慣があれば、送り忘れを防げるでしょう。
2. 複数枚レシートをもっているときは、上限まで還元できる方を選ぶ
手元に複数枚のレシートがあるときは、1回あたりの還元上限(食料品など600円、ガソリン1,000円)が達成できるレシートを優先しましょう。
購入金額ベースで考えると、
- 食料品などは3,000円
- ガソリンは5,000円
が還元上限となる購入金額です。
「レシ活VALUE」事業には予算の上限がありますので、応募が集中すると期限を待たずに終了してしまう可能性もあります。
そのため、高還元が受けられるレシートから優先的に送信した方が良いでしょう。
3. ガソリンは金額指定で入れる
ガソリンのレシートは1枚あたりの還元上限が1,000円と、食料品などよりも高く設定してあります。
購入金額に換算すると、満額還元できるガソリン代は5,000円です。
これを超えてしまうと、20%還元より還元率は下がっていってしまいます。
ガソリンは金額指定で給油できるため、満タンではなく、あえて5,000円の金額指定で給油すると良いでしょう。
4. 食料品はあえてまとめ買いをしない
食費節約の基本は「まとめ買い」ですが、「レシ活VALUE」で満額還元してもらう場合には、食料品などの還元上限は購入金額3,000円(600円還元)となります。
よって、
- 1週間分のまとめ買いで1万円分購入したレシートと、
- 1日分だけ購入した3,000円分のレシート
で還元される金額は、同じ600円になってしまうのです。
「レシ活VALUE」の実施期間だけはまとめ買いを避け、還元効率の良い金額でレシートがもらえるよう買い物をしてください。
5. レシートを必ずもらう
「レシ活VALUE」は意外な買い物も還元対象となります。
私はジムでパーソナルトレーニングを受けた際に発行してもらったレシートを送信してみたところ、無事ポイント還元されました。
ふだんはレシートをもらわないような買い物でも、レシートを発行してもらえないか聞いてみる価値はあるでしょう。
対象外となる買い物やサービスは、以下の内容です。
対象外となる買い物やサービス
出資の支払い、借入債務の支払いに係る支払証明書、振込証明書等(保険料等を含む)
国や地方公共団体への支払いに係る、領収書、納付書、納税証明書等(公営ギャンブル、水道料金等を含む)
保険診療の治療費、処方箋に基づく医療用薬品、介護保険サービス等を含むレシート・領収書
有価証券、金券、商品券(ビール券、清酒券、おこめ券、図書券、店舗が独自に発行する商品券等)、切手、はがき、印紙、プリペイドカード、旅行券、乗車券等の換金性高いものの購入履歴を含むレシート・領収書
たばこの購入履歴を含むレシート・領収書
現金(外貨証券含む)との換金、金融機関へ預け入れに係る、取引証明書等
6. 家族全員で取り組む
送りたいレシートがたくさんあるのに、1日1枚の制限があっては、なかなかはかどりませんよね。
そんなときは人海戦術で乗り切りましょう。
家族で分担してレシートを送信すれば、参加人数分だけ上限も増えるので、還元効率が上がります。
ただし同じレシートを複数人でうっかり送ってしまうと、「レシートの使い回し」と判定されONEのアカウントが凍結されるので、くれぐれもご注意ください。
【覚えておこう】ポイント払いやかながわペイでの支払いもOK
また「レシ活VALUE」のポイント還元とは直接の関連はありませんが、神奈川県のキャッシュレスキャンペーン「かながわペイ(10%~20%還元)」や、各種ポイントを使って支払った場合のレシートも、レシ活VALUEの還元対象となります。
かながわペイで20%還元を受けた場合、レシ活VALUEと併用すると、合計40%還元という高還元になるのでぜひ併用してください。
かながわペイのポイント付与期間は2022年11月30日までとなっています。
≪画像元:神奈川県≫
還元された残高はどうするのが1番お得なのか
還元された残高は各種ポイントやギフトカードに交換するか、口座へ振り込んでもらうことになります。
どうするのが1番お得なのでしょうか。
交換先は豊富なのですが、問題は交換率です。
多くのポイントやギフトカードは、等価交換ではないのです。
≪執筆者提供≫
楽天ポイント1万pへの交換チケット×3枚に変える場合には、1万2,000円×3枚分=3万6,000円分の残高が必要となります。
たとえレシ活VALUEで期間合計3万円の満額還元されていたとしても、3万円の残高では交換できないのです。
一方、口座へ振り込んでもらう場合には、1回あたり280円の手数料がかかります。
もし仮に3万円の満額還元分を1回で全部振り込んでもらえば、差し引かれるコストは280円ですみます。
そもそもレシートアプリのONEは、少額のポイントをコツコツ還元してもらうサービスのため、200円のギフトカードを220円の残高で交換できるなど、手数料のインパクトは小さいのです。
≪執筆者提供≫
最も小さい金額の交換先はブラックサンダー引換券36円となっています。
≪執筆者提供≫
レシ活VALUEの場合は高還元キャンペーンだからこそ、ポイントやギフトカードに交換する際のレートが不利になってしまうので、今回は還元してもらった残高を一括で口座に振り込んでもらうのが、1番損しないと言えそうです。(執筆者:元地方テレビ局記者の主婦ライター 石田 彩子)