2021年3月に登場したドコモの格安プランahamoはその後も人気を集めています。
その後、2022年6月に登場した合計100GB使えるオプション、ahamo大盛りも同様に人気です。
ahamoは既存のドコモプランと内容が大きく異なり、ドコモのクレジットカード「dカードGOLD」と組み合わせた際のdポイント還元も違います。
ahamoユーザーにもdカードGOLD利用時のポイントがついているのですが、これが2022年をもって終了することとなりました。
2023年からは、ahamo大盛りユーザーに対し10%の還元が始まるとのことですが、この新たなサービスにそれほど価値があるとは考えません。
この記事では、すでにahamoユーザーにdカードGOLDは不要だとご説明します。
ahamoユーザーのためのゴールドカードも案内します。
「Vポイント」と「Tポイント」が統合 今後予想される事態も徹底解説
ahamoのおさらい
ahamoは誰にでも使いやすいプランです。
向いていないユーザーを想定するなら、ガラケーから乗り換えた、容量をほとんど使わないシルバー層でしょう。
ドコモショップで相談ができないので、向いていません。
ahamoは毎月20GBまで使え、5分間の無料通話も付いています。
20GBを超えるユーザーにとっても、大盛りオプションが登場したので使いやすくなっています。
≪画像元:ahamo≫
ahamoの月額料金
ahamo月額料金の確認です。
・ ahamo(基本) → 2,970円
・ ahamo(大盛り) → 4,950円(内、オプション1,980円)
大盛りは80GB追加(合計100GB)のオプションであり、月単位で申し込めます。
2022年12月まで、実質無料(dポイントによる1,980円還元)で利用できます。
ahamoはテザリングに制限がなく、大盛りにすれば自宅の光回線も不要になるかもしれません。
ahamoとdカードGOLD
次にクレジットカード「dカードGOLD」との組み合わせについてです。
年会費1万1,000円するゴールドカードですが、ドコモユーザーなら独自の還元があります。
ただしahamoユーザーへのポイント還元方式は、ドコモの一般プランとは異なります。
【ドコモ一般】
ドコモ利用料金1,000円(税抜)ごとに10%ポイント還元(家族カード会員も)
【ahamo】
(1) dカードGOLD利用額の10%ポイント還元(月の上限300ポイント)
(2) 料金カード引落しの場合、5GB容量追加
ahamoについて、(1) が2022年末になくなります。
入会1年以内のユーザーには猶予がありますが、最大13か月で消滅します。
2023年1月からこうなる
2023年1月からは代わりにこうなる予定です。
・ ahamo大盛りユーザーについて、dカードGOLD利用額の10%ポイント還元(月の上限500ポイント)ただし2024年3月31日までの期間限定
現在のポイント還元は考え方が複雑なため、整理します。
【ドコモ一般】
ドコモユーザーかつ家族カード保有者の人数に応じ、携帯電話利用料金に応じて還元(カード利用額は無関係)
【ahamo】
dカードGOLDの利用額に応じた還元(本カード会員も家族カード会員も、携帯料金は無関係)
ahamoの場合、もともと年間3,600ポイントが還元の上限のため、dカードGOLDの年会費を取り返すことはありませんでした。
今後は大盛り以外のユーザーにとっては、年会費は完全持ち出しとなり、(2) の容量アップのみが特典として残ります。
だからといってdカードGOLDの還元をアップするため、ahamoからドコモの通常契約に戻すのはおすすめしません。
ドコモ一般ユーザーのポイント還元は、料金割引後の10%なので、意外とつかないこともあります。
dカードGOLDより、ahamoを選ぶほうが得です。
※ 上記 (1) の還元がある状態での記事です
例外:ahamoユーザーのdポイント還元
ahamoユーザーでも、ドコモの光回線、電力の契約については次の還元があります。
・ ドコモでんきGreen → 「電気料金100円(税抜)ごとに10%ポイント還元
・ ドコモ光 → 利用料金について1,000円(税抜)ごとに10%ポイント還元
この両方を契約しているahamoユーザーなら、dカードGOLDの年会費はペイできるでしょう。
ahamoユーザーにdカードGOLDは不要
先の通り現状と来年度のルールを整理した上での結論です。
・ ahamoユーザーには2023年からはdカードGOLDは不要(スタンダードのdカードがおすすめ)
・ ahamo大盛りユーザーなら、2023年の1年に限り持っていてもいい。ただしそれほど得でもない
・ ドコモでんきGreenとドコモ光両方のユーザーであれば、ahamoでもdカードGOLDの年会費をペイすると思われる
さらに詳しく検証します。
ahamoユーザーにとってdカードGOLDは年会費持ち出し
すでに多くのahamoユーザーにとってdカードGOLDは、損する存在だったといえます。
ドコモ光もドコモでんきGreenも契約がないユーザーの場合、ポイント還元が最大で年3,600ポイント(3,600円)ですから、実質年会費7,400円のカードだったことになります。
これでも少々高い状態なのに、来年からは実質負担も1万1,000円となります。
ドコモ以外の携帯キャリアの人が、dカードGOLDを持つのと同じ状態です。
2023年から毎月ahamo大盛りを利用する人でも、1年間の還元上限は5,000円ポイントです。
それほど大きな数字ではありませんし、2024年3月にはこの特典もなくなります。
5GBのプラス容量の評価
月々20GBのahamo通信容量が、必ず25GBになるというのは紛れもないメリットです。
ですが、ahamo大盛りが登場し、差額1,980円のオプション支払いで月80GBを追加できるようになった今、どれほどの価値があるか疑問です。
ちなみに、年会費無料のdカードでも、ahamoの料金を引き落とすと1GBは追加してもらえるため、dカードGOLDの価値は実質4GBです。
なお、dカードGOLDでもdカードでも、ahamoの料金引落しそのものによるポイント還元がありません。
家族3人で9,000円ほど支払っている場合、通常の決済ならつくはずの1.0%、90ポイント相当がついていない不利益もあります。
別のカードでahamo料金を支払うと、容量増加のない代わり、ポイントが付きます。
それでもdカードGOLDで得する方法
dカードGOLDは年間利用額によってボーナスのあるカードです。
年間利用額を増やすと、ボーナスがあります。
・ 100万円利用 → 1万1,000円相当
・ 200万円利用 → 2万2,000円相当
ボーナスはクーポンであり、dポイントではありません。
dショッピングやメルカリで使えます。
ただし高い年会費、通常1万1,000円を支払った上でのボーナスであることはお忘れなく。
なによりも、他社キャリアの人がdカードGOLDを持つ場合と変わらないので、お得感は大幅に薄れるでしょう。
おすすめゴールドカード
dカードGOLDの価値がなくなってしまっても、がっかりすることはありませんし、ahamoを見直す必要もありません。
別のゴールドカードを持って得をすればいいのです。
次の3枚は、年間利用額によって年会費が永年無料となりますし、還元率もdカードGOLDと同等(1.0%)かそれ以上です。
数字は年会費永年無料となる、1年間の利用金額です。
・ エポスゴールドカード → 50万円
・ 三井住友ゴールド(NL) → 100万円
・ SAISON GOLD Premium → 100万円
dカードGOLDを使い続けてボーナスをもらうぐらいなら、この3枚のほうがお得に使えます。
なお、dカードGOLDは、年会費無料のdカードにダウングレードできます。
年会費を支払う前までにダウングレードをおすすめします。
dカードもポイント還元率1.0%で、QRコード決済のd払いとセットして0.5%のポイントアップなど、パフォーマンスのいいカードです。
ahamoユーザーにdカードGOLDは不要
キャッシュレスは系列で固めると得するというのが普通ですが、ahamoユーザーにとっては、系列カードで得する道は消えました。
それでも、ahamoをやめる必要はまったくないですし、より優れたゴールドカードも存在します。
お得なahamoとお得なゴールドカードを利用しましょう。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)
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