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そのチャージ、ポイント付いてますか? 縮小する「電子マネークレカチャージ」はWポイントの危機 OK&NG例を解説

2022.09.24 19:20
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マネー
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nanaco、WAON等の電子マネーを使う際には事前のチャージが必要です。
チャージはどうせならクレジットカードでしたいものです。
クレジットカードのポイントが付けば、チャージと利用とで2重取り状態、つまりWポイントとなります。
ですが、チャージ時に本当にポイントが付いているでしょうか。
現在
縮小する一方の、電子マネーチャージ時のポイント
について再確認です。

Wポイントについておさらい

なんらかの企画で「ポイント2倍」になることもWポイントと言いますが、その意味ではありません。
次の機会の双方において、ポイントが2重で付くこと
を「Wポイント」と呼んでいます。
1. クレジットカード等から電子マネーへのチャージ
2.電子マネーの利用
クレジットカード直接決済(iD、QUICPay等での決済を含む)の場合、還元率1.0%のカードを考えてみます。
上記2で0.5%付くとすると、
Wポイントで合計1.5%となり、カード直接決済を上回る
わけです。
ですが
「1」でポイントの付かないケースがどんどん増えている
のです。
この部分がポイントなしの場合、
2だけではカード直接決済に負けてしまいます

対象アイテムは電子マネーだけではない

QRコード決済においても、Wポイントの概念は重要
です。

au PAY

チャージ方式のため、電子マネーと考え方は一緒

楽天ペイ

楽天カードから楽天キャッシュをチャージ(0.5%)して決済(1.0%)するとWポイント

d払い

チャージ不要だが、dカードと組み合わせると0.5%の決済ポイントが付く
人気のPayPayは、クレジットカードからのチャージがPayPayカードからしかできず、この際にポイントが付かないため、
Wポイントではありません

Wポイントのほうが得とは限らない(例:Suica)

モバイルSuicaの場合、JR東日本系のビューカードからチャージすると1.5%の高還元率
です。
鉄道や駅ビル利用以外では利用のポイントがない
Suicaは、Wポイントとはいえません
ですが
1.5%の還元率は、多くのWポイントのキャッシュレスと同等以上
です。
Wポイントのほうが価値が高いとは限りません。
また細かいことですが、
電子マネーの利用時のポイントは決済ごと、おおむね200円単位のため、多くの端額が切り捨てられて目減りしています
この点でも、チャージ時にまとめてポイントの付くSuicaは有利です。

Suicaチャージでポイントのつかないカードも多い

とはいえ、
Suicaチャージでポイントのつかないカードも世に多く
このようなカードでチャージするとポイントゼロ
なので気をつけてください。
銀行系カード(三井住友、三菱UFJ、JCBオリジナルシリーズ等)はおおむねポイント対象外
です。
人気の楽天カードも、
「楽天ペイのSuica」利用を除きポイント対象外
です。
最も有利だった
リクルートカードのうちJCBブランドは、現在チャージ還元率0.75%
と下がっています。
月のチャージ対象上限(3万円)
もあり、優位性は大きく落ちました。
リクルートカード(VISA、Mastercard)は、変わらず1.2%でチャージ
できます(月3万円の上限はあり)。
関連記事:
  • モバイルSuicaは全国で便利!チャージしてポイントの貯まる最強クレジットカードNo.1は
  • 関連記事:
  • ポイントの還元単位に注意 付与方法によっては目減りしているかも
  • トリプルポイントの概念は不要

    「トリプルポイント」(ポイント3重取り)という表記も見受けられます。
    共通ポイント(楽天ポイント、dポイント等)を提示してポイントを付けることを言いますが、
    これは決済と別建てなので、Wポイントの延長でとらえる必要はない
    でしょう。

    キャッシュレスアイテムごとに非Wポイントをチェック

    すでに取り上げたSuicaを除き、もっぱらモバイルで用いるキャッシュレス個別に「Wポイントにならない事例」を見てみます。
    ここに列挙した使い方をしていれば、損しています

    nanaco

    nanacoは現在、「セブンカード・プラス」からしかWポイントとなりません
    (一部過渡期のカードを除く)。
    チャージ、利用それぞれ0.5%なので、数字は大きなものではありません。
    ただしセブンカード以外のクレジットカードの中に、
    ポイント交換レートが等価のため役立つ
    ものがあります。
    ・ JCBオリジナルシリーズ
    ・ ジャックス
    ・ セディナ
    ・ To Me Card
    交換はおすすめですが、チャージはやめましょう

    WAON

    WAONでWポイントとなるのは、イオン銀行一体型の「イオンカード・セレクト」のオートチャージのみ
    です。
    銀行一体型でないイオンカードでは、チャージ時のポイントが付きません
    イオンカード・セレクトからオートチャージしたWAONを使うと、イオン系列で還元率1.5%
    となります。
    他のWAONも
    イオンで常時1.0%であるほか、さらにポイントアップの機会
    が多く、イオンカード直接決済と併用する
    といいでしょう。
    ただ
    一般のイオンカードの人がWAONをイオン外で使うと、還元率0.5%に過ぎず、明らかに損
    です。

    楽天Edy

    楽天カードとの組み合わせで使うのが普通ですが、
    楽天カードのチャージ還元率は0.5%と通常の半分
    です。
    利用時還元率0.5%と併せても、楽天カードの通常の還元率と同じ1.0%
    です。
    「楽天キャッシュをチャージして楽天ペイを使う」
    場合、チャージ時還元率は同じく0.5%ですが、利用時還元率が1.0%と高く、楽天ペイが得
    になっています。
    楽天Edyにチャージしてポイントのたまるカードは極めて少ない
    ものの、一部次のものがあります。
    お持ちの方は楽天カードに替えて活用するといいでしょう。
    ・ リクルートカード(VISA、Mastercard)・・・1.2%(月3万円まで)
    ・ エポスゴールドカード・・・カード年間100万円利用の場合・・・1.5%
    ・ エディオンカード・・・1.0%

    au PAY

    au PAYの場合、系列のau PAYカードを使うなら、チャージ1.0%、利用0.5%となり有利なWポイント
    です。
    Androidの場合、au PAY残高からさらにモバイルSuicaにチャージできる(0.5%)
    のでおすすめです。
    他には、セゾン、エポス、オリコ等でWポイント
    となります。
    au PAYへは、
    VISA、JCBブランドの多くがチャージ対象外
    となっているので、この点注意です。セゾンやエポスはOKです。
    関連記事:
  • 【たぬきが化ける】Pontaからau PAY、そしてSuicaへのルートが開通 ポイントをPontaとau PAYに集約しよう
  • 世間ではWポイントは減っている

    各カード会社と電子マネー側の都合によって、電子マネーへのチャージ時に、ポイントが付かなくなるケースが増えています。
    残った組み合わせも聖域ではありません。
    自社系列との組み合わせでも、PayPayやイオンのように、
    ポイント対象外が通常ということも多い
    ものです。
    よく使うキャッシュレスアイテムについては、チャージ時のポイント付与の有無、常にチェックしておきたいものです。
    ポイント対象外になってしまったら、カード直接決済に劣るので、使うのはやめましょう。(執筆者:沼島 まさし)
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