リフォーム工事は、かならずしも計画的に行えるとは限りません。
緊急のリフォーム工事は、待てないときもある。
特に給湯器やトイレなど生活に直結する設備の故障や、 玄関鍵の不良。
窓ガラス割れなど防犯に直結するものは 、すぐに修理が必要です。
時間的猶予がありません。
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リフォーム工事費用について、参考となる調査統計
しかしリフォーム業者の言い値でよいのか、不安も感じます。
リフォーム工事費用について、参考となる調査統計があります。
「積算資料 ポケット版 リフォーム編2022」です。
≪画像元:積算資料 ポケット版WEB≫
緊急のリフォーム工事は合見積もりができず、他の人に相談する時間もないかもしれません。
そんな時には、本屋や図書館にある本書を参考にして下さい。
きっとあなたを助けてくれます。
積算資料ポケット版 リフォーム編2022とは
本書は、東京経済調査会(1946年設立)によって、毎年発行されています。
戸建住宅や分譲マンション専有部のリフォーム工事費を、屋根・玄関など部位別に掲載しています。
「見積りの算出例」などリフォームに役立つ情報が、数多く掲載されています。
元来は数字が並び、建築施工や積算のプロが施工単価を調べるために使う書籍です。
ここでの単価とは
「民間での一般的な 戸建注文住宅等において、主に受注者が施主に提示する見積書の記載価格を対象…」、
「そのため、実際の取引価格を調査対象とはしておりません」
とされ、実際の施工価格ではなく、見積書の単価となります。
2022年度版も単価の事例が満載ですが、最近の法改正など「鮮度感」のある情報も多々掲載されています。
また「設計・見積り実例」、「見積もりの算出例」が多数あります。
本書は、数千万円のリノベーションから数万円の営繕工事まで、事例が数多く掲載されています。
単価等の数字だけでなく施工日数等や施工内容も掲載されており、写真や図面および設備図もあり、わかりやすくなっております。
これは実際のリフォーム工事を前提としているので、業者から提出された見積もりを検証する「参考資料」となります。
活用法
下記の相談がありました。
トイレのタンクから水が流れっぱなし。業者が応急処置をし、水は止まっている。
業者曰く修理業者は15年超の製品なので、便器の取り換えを提案。
税込約25万。
施主曰く、高いのではないか。
応急処置を行った業者からは見積もりはなく、便座のカタログのみ提示。
本書に似たような事案がありましたので、算出例を参考にしました。
参考例(見積もり)から、以下の内容を比較します。
解体費、内装補修費は含まれているのか。
温水洗浄便座を設置するのか。
コンセントを増設するのか。
建具(ドア)改造の有無。
諸経費の有無。
本書にある算出例と今回の工事の内容が類似しており、算出例も25万程度なので、妥当な費用と報告しました。
リフォーム工事が必要になった際は参考に
緊急のリフォーム工事は、修理のために訪問してくれた業者から提出されることが多いです。
実際に現地を確認し、応急処置をしてくれた業者からの見積もりについて、相見積もりや値引き交渉は難しいものがあります。
また応急処置の費用が諸経費として計上され、最終的にある程度の高額になるのは致し方ないとも思います。
しかし長年不動産管理の業務に携わっていると、入居者の「急場の弱み」に付け込んで、高額の請求をする業者が存在するのも目にしました。
リフォーム工事が必要になった際は、事前に書店や図書館にて本書を探してみてください。
きっとお役に立つはずです。(執筆者:金 弘碩)