これまで、最安のスマホ料金プランといえば「楽天モバイル」でした。
しかし、7月からは最低でも月額1,078円がかかるようになります。
そうなると、格安スマホ料金プランの勢力図が、塗り替えられることになるでしょう。
ここでは、「ポスト楽天モバイル」とも言うべき、4つのプランを紹介します。
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1. povo2.0
≪画像元:KDDI≫
ポスト楽天モバイルの最右翼は、やはり「povo2.0」でしょう。
ほぼ0円運用が可能
≪画像元:KDDI≫
povo2.0の基本料金は0円ですが、その際の通信速度は128Kbpsで、高速通信できるデータ容量がありません。
国内通話は22円/30秒、国内SMS送信は3.3円/通(70文字まで)です。
しかし、povo2.0をうまく活用すれば、0円運用もできます。
自宅のWi-Fiやお店のフリーWi-Fiを使えば、データ容量がなくても高速通信は可能です。
通話に関しても、受け専用にすれば電話料金はかかりません。
180日間トッピングを購入しないと強制解約の可能性あり
povo2.0は、180日間トッピングを購入しないと利用停止、利用停止から30日経過すると強制解約の可能性があります。
利用料金が無料でも回線を維持できる楽天モバイルとは、この点が異なります。
データ使い放題(330円)や5分以内通話かけ放題(990円)でも購入しておけば、回線維持できますし役立つでしょう。
豊富なトッピング
≪画像元:KDDI≫
とはいえ、Wi-Fiがない状態で0GBだと、128kbpsと超絶に遅くなってしまいます。
そんなときは、以下のデータトッピングを活用してください。
・ データ使い放題(24時間有効):330円
・ 1GB追加(7日間有効):390円
・ 3GB追加(30日間有効):990円
・ 20GB追加(30日間有効):2,700円
・ 60GB追加(90日間有効):6,490円
・ 150GB追加(180日間追加):1万2,980円
「今日だけはガンガン使うぞ」というときには、データ使い放題がおすすめです。
毎月確実に20GB程度を使うのであれば、150GB追加をトッピングすれば、月25GBで月額2,163円と、ahamoやLINEMO、楽天モバイルを凌ぐ格安プランとなります。
≪画像元:KDDI≫
データ以外にも、以下のようなトッピングがあります。
・ DAZN使い放題(7日間有効):760円
・ smash.使い放題(24時間有効):220円
・ 5分以内通話かけ放題:990円/月
・ 通話かけ放題:1,650円/月
・ スマホ故障サポート:830円/月
特におすすめは、「DAZN使い放題」です。
最近、DAZNの月額料金が1,925円 → 3,000円と、大幅値上げしました。
見たいときだけトッピングすれば、コストを安く抑えられ、しかも、DAZN利用中のデータ料金も込みです。
データの繰り越しがない
トッピングしたデータが余っても、繰り越しはできません。
7日間有効の1GBトッピングが500MB余っても、7日間経過したら消滅してしまいます。
必要なときに、必要な量のトッピングをしましょう。
「#ギガ活」すればデータトッピングしなくてもデータがもらえる
データトッピングすら惜しいという方は、「#ギガ活」に励んでください。
#ギガ活とは、買物などでギガ(データ容量)がもらえるサービスです。
au PAY(コード決済)での買物が対象となります。
回線は安心のau品質
安かろう悪かろうを心配する方もいるでしょうが、povo2.0はそんな心配いりません。
料金こそ安いですが、通信回線は安心のau品質です。
格安SIMは、ドコモやauの回線を「借りている」状態なので、混雑時などは速度が遅くなります。
一方のpovo2.0はau回線そのものですので、混雑時でも比較的安定しています。
eSIM対応
≪画像元:KDDI≫
povo2.0は、eSIMに対応しています。
電話番号などの情報は、通常SIMカードという物理カードに記録されています。
物理カードを使わずに情報を記録できるものが、「eSIM」です。
eSIMならば、カードの到着を待たずにすぐ開通できます。
また、SIMカードとeSIMを同時に使えるスマホなら、2台持ちのようなことも可能です。
auの各種サービスの対象外
povo2.0では、auスマホで受けられる以下の各種サービスを受けられません。
・ auかんたん決済
・ 留守番電話
・ auスマートバリュー(ネットとセットでスマホ利用料金が割引)
・ 家族割プラス(加入している同居家族の人数に応じて利用料金が割引)
・ 遠隔操作サポート
また、au契約者向けの以下の特典も受けられなくなります。
・ auでんきポイントで割引
・ au PAYゴールドカードのau携帯電話、auひかり利用料に対する10%ポイント還元
相乗効果でお得になるというより、povo2.0単独でお得な感じです。
2. NUROモバイル「VSプラン3GB」
≪画像元:ソニーネットワークコミュニケーションズ≫
ソニーグループのNUROモバイルも、安さならば792円/3GBでおすすめです。
こちらは、特に光回線との相乗効果が凄まじいです。
光回線とのセットでスマホの基本料金が1年間0円
≪画像元:ソニーネットワークコミュニケーションズ≫
NURO光の対象プランに申し込んだ上で、NUROモバイルの対象プランに、新規または乗り換え(MNP)で申し込んでください。
利用開始月(基本料金無料)を除く12か月間、NUROモバイルの基本料金が無料になります。
加えて、NURO光の基本料金も、1年間980円になります。
「VSプラン」は、3GBで月額792円とかなりのお得プランですが、利用開始月、その後12か月間は基本料金がかかりません。
光とセットですから、自宅にいるときには光回線を拾えばデータは消費されません。
通話料が半額になる
≪画像元:ソニーネットワークコミュニケーションズ≫
NUROモバイルには、「NUROモバイルでんわ」というサービスがあります。
月額料金などはかからず、国内通話料が22円/30秒から11円/30秒になるサービスです。
国際電話も32か国使えて10円/30秒と、安いです。
発信先の電話番号の前に「0037-692」を付けるだけでOK、専用アプリのダウンロードもいりません(ドコモ回線・ソフトバンク回線の場合)。
余ったデータを翌月に繰り越せる
さほどデータを使わない人は、月3GBでも余るかもしれません。
NUROモバイルでは、余ったデータを翌月に繰り越せます。
翌月に思いっきり使っても、これなら安心ですね。
契約後、ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線間での変更はできない
ドコモ・au・ソフトバンクから好きな回線を選べます。
ただし契約後は、ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線間での変更はできません。
利用エリア周辺の回線状況などを調べた上で、回線を選ぶといいでしょう。
3. 日本通信「シンプル290プラン」
≪画像元:日本通信≫
シンプルな安さを追求するなら、日本通信の「シンプル290プラン」もいいでしょう。
1GB付いて、月額290円という安さです。
eSIMに対応
≪画像元:日本通信≫
SIMカードのスロットが1つしかないスマホでは、1枚の物理SIMカードしか挿せません。
シンプル290プランは、格安SIMでは珍しいeSIMに対応しています。
これでデュアルSIM運用も可能です。
通話が優秀
シンプル290プランの通話料金は、11円/30秒と大手の半額です。
専用アプリも必要なく、しかも通話品質も高いとの口コミが少なくありません。
また、海外に滞在している際、電話をかけたり、受けたり、SMS受信したりできます(上限は5万円)。
日本から海外に国際電話をかけることも可能です。
海外でネットはできない
残念なことに、シンプル290プランでは海外でネットを使うことはできません。
現地のWi-Fiスポットを利用するか、日本でモバイルWi-Fiルーターをレンタルしていくといいでしょう。
データ量の上限を超えると通信できない
シンプル290プランは、1GBを超えると通信ができなくなります。
他の会社では128Kbpsの低速通信ながら通信できるところも多いですが、シンプル290プランは全く通信できません。
1GB220円で追加してください。
4. IIJmio「ギガプラン」
≪画像元:インターネットイニシアティブ≫
IIJmioの「ギガプラン」もおすすめです。
2GBで850円、4GBで990円となっています。
eSIMならさらにお得
eSIMにすれば、さらにお得です。
2GBで440円、4GBで660円となります。
ただし、eSIMではSMSや音声通話を利用できません。
余ったデータの繰り越しができる
≪画像元:インターネットイニシアティブ≫
IIJmioのギガプランは、余ったデータ量を翌日に繰り越せます。
繰り越せるデータ量の最大値は契約データ量までで、追加でチャージしたデータは繰り越せません。
5Gも利用可能
≪画像元:インターネットイニシアティブ≫
IIJmioのギガプランは、高速通信「5G」も利用可能です。
ネットが快適につながりますね。
5G通信と4G通信のON/OFF切り替えもできます。
お昼の通信が遅くなる
IIJmioでは、平日お昼の通信速度が、極端に遅くなるようです。
ただし、ギガプランでは多少改善されたようです。
「2枚挿し」でベストな組み合わせを見つけるのもあり
最後に、今回紹介したプランを比較してみましょう。
こんな人に、それぞれのサービスはおすすめです。
・ povo2.0:0円運用したい人、通信速度重視の人
・ NUROモバイル「VSプラン3GB」:光回線と一緒に使う人、回線を選びたい人、5分以内の通話を多くする人
・ 日本通信「シンプル290プラン」:シンプルに安いのがいい人
・ IIJmio「ギガプラン」:データ超過後もチャージせず使いたい人
NUROモバイル以外は、eSIMに対応しています。
eSIMに対応しているスマホを持っている人なら、「2枚挿し」も可能です。
お好みのサービスを組み合わせて、自分なりの最強タッグを見つけるのも悪くありません。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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