毎日のお買い物、少しでも得をしたいと、チェーンスーパー独自のポイントカードをお使いの方も多いでしょう。
ですがキャッシュレス決済全盛の昨今、これら独自ポイントカードの価値は減ってきたように感じます。
キャッシュレス派のために、東京のスーパーを中心にポイントカードの現況を整理します。
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スーパーのポイントカードの概況
スーパーのポイントカードにも、大きく分けて3種類あります。
・ 共通ポイント
・ アプリ(負担がなく支払方法も問わないので、気軽に使ってよし)
・ スーパー独自のポイントカード(入会金が100~200円程度必要なことが多い)
特にスーパー独自のポイントカード、本当に必要かどうか確認します。
共通ポイントのたまるスーパー
共通ポイントのたまるスーパーが増えました。
ポイントカードを提示すれば、支払方法を問わずポイントが上乗せされます。
例を挙げます。
《楽天ポイント》
・ 西友
・ 東急ストア
《dポイント》
・ ライフ
《Ponta》
・ ライフ
・ 成城石井
《Tポイント》
・ マルエツ
・ 東武ストア
・ マミーマート
・ FUJI(モバイルTカード不可)
ライフには、独自の電子マネー付ポイントカード「LaCuCa」(還元率0.5%)がありますが、dポイントまたはPontaと併用はできません。
キャッシュレス派にメリットがあるのは、共通ポイントのほうです。
東急ストアでは、楽天ポイントとTOKYUポイント、両方提示すれば両方つきます。
このたびLINEに2種類搭載できるようになり、持ち運びと提示が楽になりました。
アプリのあるスーパー
次のスーパーではスマホアプリを発行しています。
・ イトーヨーカドー
・ ダイエー
・ サミット
・ ベイシア
・ヤオコー
・ そうてつローゼン
支払い方法を問わずポイントが付くので、使わない理由はないでしょう。
独自ポイントのたまるスーパー
スーパー独自のポイント(アプリ以外)には、現代ではいろいろと問題点があります。
・ 当該スーパーでしか使えない
・ プラスチックのカードを持ち歩く必要がある
・ 決済手段が限定されるポイントカードが多い
・ ポイントが税別額に付与されるケースが大多数で、わずかながら損(キャッシュレスの還元は税込付与が多い)
「現金払い時のみポイント付加」「電子マネー不可」などいろいろなタイプがあります。
現金のみポイント付加のポイントカードは、キャッシュレス派にとってトータルで損のケースが多いです。
場合によってはポイントカードは放棄しましょう。
一例として次の手段を選んだほうが、合計還元率において優れている可能性もあります。
・ セゾン・パール・アメックスをセットしたQUICPay → 3.0%
※ 2022年8月から2.0%への低下が発表されています。
・ ビューカードからチャージしたSuica → 1.5%
・ LINEプリぺ → 2.0%
・ 付加ポイントのあるQRコード決済(d払い、au PAY) → 0.5%追加
スーパーのポイント付与の現状
続いて、各スーパーを個別に見ていきましょう。
イオンのWAONポイントカードは現金のみ付与
イオンにあるWAONポイントカードは、現金払いのみ対象です。
キャッシュレス決済の豊富なイオングループでは、持つ意味がありません。
オーケーは現金のみ割引
「オーケークラブ会員証」はポイントカードでなく、割引をしてもらえる優れものです。
食料品が3%オフです(3/103の割引なので、正確には2.9%)。
ただし現在では、現金払い時のみ適用で、アルコール類や雑貨、医薬品等の除外品もあります。
これなら、セゾン・パールのQUICPayのほうが優れています。
ただし還元率低下(2.0%)が発表されたので、再度オーケークラブの価値が高まるかもしれません。
コモディイイダ ポイントカードは損
関東一円に店舗を持つコモディイイダのポイントカードは「CoGCa」(コジカ)と言います。
この、CGCグループ共通ポイントカードの還元率は0.5%です。
電子マネー(店内チャージ)機能も付いています。
このカードは、他のキャッシュレス決済とは併用できません。
クレジットカードやQRコード決済が使えるコモディイイダでは、キャッシュレスの完勝です。
オオゼキのポイントカード 電子マネー不可、クレカならOK
城南に店舗の多いオオゼキのポイントカード、OZカードは還元率1.0%の優れものですが、「電子マネー、QRコード決済」支払い時はポイント対象外です。
「1.0%の高還元率クレジットカードとOZカードの併用」なら決して悪くはないものの、セゾン・パールのQUICPayが勝ります。
たまに現金払い限定でポイント5倍・10倍等を実施しており、この際は現金払いのほうが得です。
神奈川県に多い「スーパー三和」のポイントカードも、オオゼキと同じくクレジットカード払いならポイント付加です(還元率0.5%)。
いなげや クレカ払いならOK
いなげやには「ing・fanカード」というポイントカードがあり、還元率は0.5%です。
決済方法によるポイント付与制限はないので、クレカ払い、QRコード決済払いでもOKです。
発行手数料200円を支払って、持っておく価値があります。
いなげやは、電子マネーは原則利用できません。
カードを持つなら「ing・fanVカード」という、三井住友カード発行のクレジットカードもあり、こちらは年間10万円利用(いなげや以外でも可)で年会費無料です。
いなげやでのポイント還元率は1.0%、他店では0.5%です。
税別付与である点に注意しましょう。
1.0%ではQRコード決済払いのほうがよさそうに思えますが、このカードには割引があり、毎月第3日曜5%オフとなります。
スーパーの独自ポイントは意味が薄い
見てきた通り、アプリ非対応のポイントカードで、純粋にポイント上乗せとなるのは「いなげや」程度程度です。
キャッシュレス派は、なるべくポイントカードを持たない方向に移行していきましょう。(執筆者:沼島 まさし)
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