桐谷さんに憧れる主婦が、「株主優待」を利用して1日を過ごしてみたらどうだろうか。
プロ棋士の桐谷さんは、日々、株主優待券を使うためにママチャリを飛ばして東京都内を駆け巡っています。
優待族になって長い私、ふと「株主優待券を利用して1日を過ごしてみたらどうなる?」と思い、やってみることにしました。
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桐谷さんについて
プロ棋士の桐谷さんは、テレビでも有名。
バブル崩壊、リーマンショックなども経験し、2021年には資産4億。
最近では米国株にも興味を持っている人物です。
東京都内を自転車で爆走し、株主優待で買い物やレジャーを楽しむ様子がテレビ番組「月曜から夜ふかし」で特集され、ブレイクした人物でもある桐谷さん。
そんな桐谷さんに憧れる主婦が、株主優待を利用して1日を過ごしたらどうなるでしょうか。
桐谷さんと比較すると保有株はまだまだ少ないものの、株主優待を利用して1日を楽しめるのではないかと思い、挑戦してみることにしました。
結果、1日で1万120円相当と1万円以上を節約できた計算でした。
株主優待を日常で利用することで大きな節約につながります。
(株)ヤマダホールディングス
(株)ヤマダホールディングスの株主優待は、ヤマダデンキで使える半額券です。
≪執筆者撮影≫
1回の購入額が税込合計金額1,000円以上、1,000円ごとに1枚500円が利用できる半額券です。
6枚持っていたので、6枚3,000円分を支払いました。
家電も買えますが、大型店では食品を購入でき、食費も節約できます。
≪執筆者撮影≫
味つけのりのほか、カップ焼きそばや緑茶粉末粉、コーンフレーク、カップラーメンなども購入しました。
ヤマダ電機では、ポイントカードがあればポイントがたまり、電子マネー決済もできます。
この日、株主優待券を使った後の金額は楽天ポイントを充当した楽天ペイで支払いました。
節約効果:3,000円相当額
ヴィレッジヴァンガード(2769)
≪執筆者撮影≫
桐谷さんもテレビで紹介していたヴィレッジヴァンガード(2769)、通称ヴィレヴァンの株主優待は、購入額税込2,000円ごとに1枚利用できる1,000円券です。
ヴィレヴァンでは100株でお買物券が1万円~1万2,000円分もらえるので、人気優待株でもあります。
≪執筆者撮影≫
この日は、エコバッグの買い替え用とおもちゃを買いました。
節約に情熱を燃やしていても、穴の開いたエコバッグではお買物も楽しくありません。
意外と高いエコバッグ、6,000円以上のお買い物になり、株主優待券3枚3,000円の割引ができました。
雑誌や本、おもちゃにも使えるので、子供も喜びます。
ヴィレッジヴァンガードの雰囲気が好きな人は、株主優待券で何を買おうか楽しめるはずです。
節約効果:3,000円相当額
イオン(8267)
≪執筆者撮影≫
イオン(株)の株主優待はオーナーズカードで、このオーナーズカードで、できることがたくさんあります。
オーナーズカードは保有株に応じた返金率(3%~7%)でキャッシュバックされるほかに、イオンシネマでの特典もあります。
≪画像元:イオンシネマ≫
大人料金、一般1,800円が1,000円。イオンシネマではハッピーファーストなど1,100円で見ることができるタイミングもありますが、イオンオーナーズカードがあれば「いつでも」1,000円で映画鑑賞でき、映画好きにはたまりません。
また、オーナーズカード1枚で売店でのポップコーンかドリンク引換券、どちらかがもらえます。
最新映画を見たい時でも利用できます。
節約効果:800円(映画料金割引額)
大光(3160)
少し変わったところでは、大光(3160)の株主優待。
岐阜県本社の業務スーパーアミカを展開する企業です。
≪執筆者撮影≫
株主優待は、500円分のQUOカード。※写真は2名義分
大光の株主優待の面白い点は、業務スーパーアミカの店舗で「倍額の金額」商品券に交換できることです。
≪執筆者撮影≫
500円のQUOカード2枚が、アミカで利用できる2倍の1,000円商品券×2枚、2,000円分になりました。
≪執筆者撮影≫
ここでは、冷凍食品とお菓子、ごま油といった生活に必要な商品を購入。
業務用スーパーでも一般家庭用として使えそうな商品もたくさんあります。
冷凍食品のたまねぎのみじん切り、たまねぎスライスのほか、うまい棒、ふりかけ詰め合わせなど常温保存ができる商品も購入し、差額、約100円の支払いで写真の商品が買えました。
アミカがない地域の方はQUOカードとして、アミカがある地域の方は商品券として使えます。
節約効果:2,000円相当額
(株)安田倉庫(9324)
≪執筆者撮影≫
(株)安田倉庫(9324)の株主優待は、おこめ券。
おこめ券はドン・キホーテで使用できます。
≪執筆者撮影≫
牛乳やオレンジジュースのほかパンや野菜を買うために使用しました。
おこめ券はドン・キホーテで1枚あたり440円の額で利用することができます。
株主優待でもらったおこめ券は有効期限なしなので、利用しないまま、ためることもできて便利。
食費を抑えたい月に使うことができます。
ドン・キホーテでは化粧品や日用品、文房具も売っているため、好きな時に好きな製品の購入で、おこめ券を使えるのは便利です。
おこめ券を株主優待にしている銘柄は他にもあります。
また、金券ショップで利用時(440円)より安く買えることもあります。ぜひ探してみてください。
節約効果:おこめ券3枚1,320円相当額
番外編:ガソリン代は「QUOカード優待」
≪執筆者撮影≫
桐谷さんは株主優待を使うために自転車を走らせています。
ママチャリで爆走する姿は印象に残ります。
しかし、筆者は自動車移動がメイン。
そこで、ガソリン代も「株主優待でもらったQUOカード」を利用します。
ガソリンスタンドによっては、QUOカード1枚ごとに1会計をしなくてはいけないこともあるので、ガソリンスタンドでは額面の大きいQUOカードを利用することが多いです。
お金を払わなくてもガソリンを入れられるメリットは大きいです。
結論:株主優待で過ごす1日は「楽しい」
1日を過ごしてみて、お金を極力使わずに、株主優待で過ごす1日は「これを購入して株主優待券を払って」と頭を働かせることで楽しいことがわかりました。
時間の関係で巡れなかった店舗もありましたが、この日節約できた金額は1万円以上。
1日、お買い物やレジャーを十分に満喫したのに節約効果もありました。
デメリットは予測できない株主優待の改悪もあることです。
ほか、デイトレーダーの短期売買の方が儲かる印象もあります。
しかし、筆者は、株と長期的に向き合い株主優待を今後も楽しんでいきたいと考えています。(執筆者:節約への情熱は誰にも負けない谷口 久美子)
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