投資と一口にいっても、さまざまな投資先、投資手法があります。
- 個別株式トレード
- 不動産投資
- 仮想通貨取引
- FXトレード
など挙げればキリがありません。
資産を増やすために投資をしていますが、思ったように資産が増えないことも多いです。
現在実践している投資で勝てている方はそのままの投資手法を継続すれば良いのですが、うまくいっていない方ほど
について自問していただきたいと思います。
特に世界を取り巻く情勢が不安定な時ほど、良い結果が出ないものです。
今回は数ある投資手法の中でも、勝率の高い方法について解説したいと思います。
初心者の方でも再現性高く、結果を出しやすい王道投資の手法になります。
投資信託を用いた長期・分散・積立投資こそがその答えとなります。
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長期投資
投資期間によって短期、長期と分けられます。
短期投資でよく紹介されるのが個別株式のトレードや、FXトレードなどです。
短い場合だと数分、長くても数日〜数か月といった期間で売買を行い、利益を得る投資手法です。
短期で結果を出したい方が多く用いる手法ですが、うまくいけば資産が◯倍など、大きな利益を得ることが可能です。
その分リスクも大きく、逆に資産が大きく目減りしてしまう可能性もあります。
よく耳にする「退場」という言葉も、この短期投資で一攫千金を夢見てチャレンジした結果、大損を被り資金が枯渇してしまった状態を指します。
うまくいけば大きな利益を得ますが、やはり資産がマイナスとなってしまう方のほうが多い印象です。
つまり再現性が低い投資手法ということになってしまいます。
短期で大きなリターンというと、聞こえは良いので多くの情報や書籍が出ていますが、生半可な気持ちで取り組むと痛い目を見ることになりそうです。
対して10年や20年といった期間で見る長期投資だと勝率は格段に上がります。
人気の投資先である米国株式インデックスファンドを用いた長期投資だとほぼ全員が勝てているというデータが出ているほどです。
これは、上がり下がりはあれど、長期的に右肩上がりで成長していく資産に投資しているので当然といえば当然の結果です。
短期で売買を繰り返す投資と違って、優良な投資信託を購入し、あとはほったらかしておくだけです。
初心者でも再現性が高い投資手法といえるでしょう。
分散投資
個別株式トレードや仮想通貨取引だと、一つの銘柄に集中投資することとなります。
もちろん複数の銘柄に分けて投資もできますが、限界があります。
特に手持ち資金の少ない方ほど投資先が集中しやすいです。
この投資手法の場合、投資している銘柄が大きく成長すればその分、大きな利益を得られます。
投資している銘柄が成長しない場合、もしくはその価値が下がってしまった場合は大きなマイナスを被ってしまうこととなってしまいます。
銘柄選定の目利きが重要となるのが個別銘柄取引です。
個別株式を例に出すと、単に業績が良い会社の株価が必ず上がるなら簡単に利益を得られるでしょう。
ですが業績が良くても「材料出尽くし」や「来期予想が保守的」といった理由で売られてしまうこともあります。
対して同じ理由で買われることもあります。
時々によって捉えられかたが変わってしまうのです。
つまり予想はできても、当てることはできないというのが個別株式の世界です。
こういった個別銘柄のリスクを低減しているのが分散投資です。
ひとつの会社に投資するのではなく、より広い範囲で多くの会社に投資することにより、個別のリスクを下げることが可能です。
複数の会社に投資していることから、仮にひとつの会社の株価が大きく下げてもその影響は限定的となります。
自身で複数の会社の株を購入しようとすると必要な資金量も膨大になってしまいます。
それを解決するのが投資信託です。
「日経225インデックスファンド」なら日経225採用銘柄に広く分散投資できますし、「全米株式インデックスファンド」なら米国に上場しているほぼ全ての会社に分散投資することが可能です。
金額についても自身で設定することができます。
例えば月5,000円といった資金でも投資可能な点が初心者でも手を出しやすいといえるでしょう。
今後利益が出る個別銘柄を選定することは至難の技です。
ひとるを当てにいくのではなく、「広く投資しておくことによりどこが伸びてもその利益を享受できる」これが再現性の高い分散投資となります。
積立投資
株式銘柄や仮想通貨、FXなど投資対象となるものにはその時々の価値があります。
その価値が安い時に買って、高い時に売れば利益が出ます。
うまく取引できれば一攫千金も夢ではないでしょう。
ですがその「高値」「安値」を見極めることは非常に困難です。
「この先どのくらい株価が上がるか、下がるか」についてはその道のプロでも意見が大きく分かれます。
つまり投資に知見がある方でも予想的中となることは少なく、ましてや投資初心者の方が当てるなんてことは不可能に近いといっても過言ではないでしょう。
仮に大きな利益を得ることができたとしてもその再現性は非常に低いといえるのではないでしょうか。
対して「高値」「安値」を見極めるのではなく、どちらに動いたとしても利益を出す方法、それが積立投資です。
ドルコスト平均法を用いた手法がこの積立投資です。
価格が下がった時にはより多くの口数を購入することができるので、逆にチャンスと見ることもできます。
上がってもうれしい、下がってもうれしいのが積立投資です。
これからも成長していくであろう優良投資信託に積立投資することにより、リスクを下げた状態で利益を狙えます。
金額を決めた後はコツコツと投資を継続するだけなので、再現性高い手法といえるでしょう。
長期・分散・積立投資では短期で大きなリターンは得られない
初心者でも再現性の高い投資手法として長期・分散・積立投資を紹介しましたが、デメリットもあります。
それは「短期で大きなリターンは得られない」ということです。
その名の通り長期でリターンを得ることを狙うのがこの投資手法です。
10年、15年、20年といった期間を経てその効果が大きなものとなります。
ゆっくりと時間をかけて、広く分散してリスクを落とし、少ない資金でコツコツと積立を継続することが前提です。
短期で大きなリターンを得たいならばこの手法とは逆の方法を取る必要があります。
しっかりと時間をかけてコツコツと継続することが必要な点にはご注意ください。
つみたてNISA
長期・分散・積立投資を自動で実践できるのがつみたてNISAです。
つみたてNISAは
- 投資できるのは金融庁が認めた優良ファンドのみ
- 一括投資ではなく積立投資
- 投資金額年間40万円まで(月換算約3.3万円まで)
- 最長20年間非課税
という制度です。
また、つみたてNISA人気ファンドである
- S&P500インデックスファンド
- 全米株式インデックスファンド
- 全世界株式インデックスファンド
に投資すればそれだけで分散投資を実践できます。
長期・分散・積立投資を実践するための制度です。
今こそ「負けない投資」
一攫千金を夢見て短期投資をすることが悪だとは言いません。
いざつみたてNISAを始めてみると「これだけでいいの?」とつまらなく感じるでしょうが、短期投資は再現性が低く、その時の「運」に左右されることもまた事実です。
今のような不安定な相場環境ではその運が非常に大きな力を持ってしまいます。
しっかりと地に足をつけ、安定性の高い投資手法で資産形成することが将来の安心へとつながると考えております。
長期・分散・積立投資こそがその一番の近道だと思います。
今のような状況だからこそ「負けない投資」を実践してください。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
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