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【今週の日経平均を考える】ロシアウクライナ情勢と株価への影響


先週の日経平均株価は、ロシアウクライナ情勢を受けて大きく動き、侵攻するのかしないのか。撤退したのかしてないのか。

ニュースが出るごとに非常に振り回された感じの残る1週間でした。

しかし、週足でローソク足を見てみると、2万7,305円で始まり、2万7,122円で終わっており、高値は2万7,486円、安値が2万6,724円と、今年に入ってから1番値幅が小さいローソク足となっています。結局、予定通りのもみ合い相場となりました。

金融市場に目を向けると「逆イールド」が話題になっています。

これは米国債2年利回りと米国債10年利回りが逆転する現象で、景気が後退するサインとして受け取られています。だんだん差が縮まってきているので気になるとことです。

海外投資家動向としては、2月2週は2,169億円買い越しとなっています。

日経平均株価は、9月14日高値から1月27日安値のフィボナッチで2月10日高値がちょうど38.2%の戻り高値となっており、そこからの弱さが見受けられます

日経平均株価は、下降トレンドの中にあるということを念頭に、今週も引き続き地政学リスクの高まりが懸念されている状況ですので、しっかりチャートを確認していきましょう。

今週の日経平均を考える

【今週の日経平均を考える】地政学リスクの高まりは、週明け日本のマーケットにも影響

現状分析

現状分析

日足の移動平均線

5日線は、下向きへと向きを変え、5日線の下で金曜日を終えています。

25日線は下向きを継続。16日17日と25日線に頭を押さえられる形で、金曜日は25日線の下を推移しています。

75日線はかわらず下向きで推移し、まったく株価に触れることなく乖離しています。

並び順は75日25日5日線の並び順で、引き続き安定下降を示しています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線ですが、下向きに推移し、75日線とデットクロス後はその位置を維持しています。

トレンドライン

意識されていた8月20日の安値2万6954円の横軸と、その下に、2万6,800円がフシとして意識されています。上の節目12月20日の安値が上値抵抗ラインとして機能しています。

この水準は1月18日と19日の窓がある為、ここを上抜けするには大きな力が必要になってくる為、上値が重い値ごろです。

その上値を超えていくと、9月14日11月16日1月5日の高値を斜めに引いたラインが上値抵抗ラインとして機能して、そのラインの平行には2021年2月16日の高値から6月15日の高値をそのまま斜めのラインを伸ばし、上値抵抗線が12月3日には下値支持線となり、このラインの延長で下値支持線となっています。

下の意識されるところでは、11月20日の窓を埋めると2万5,555円が節目となります。

一目均衡表

転換線と基準線が接近しています。

来週月曜日に動きがありますが、いずれにしても1月27日の安値を割るか割らないかで、基準線と転換線の位置が変わってきます。

遅行線も上値が重たい状態が続きます。NYダウの一目均衡表もドイツの一目均衡表も2月28日に雲のねじれがあります。

遅行線に関して上に抜ける箇所がなく、底底を推移しそうな位置です。日経平均株価が米国やドイツを追いかけているとしたら、この先も弱い展開となりそうです。

ボリンジャーバンド

バンドが収縮してきています。TPラインと-1σで推移していて、レンジをつくっています。

NYダウのボリンジャーバンドを見てみると全てのラインが右肩下がりになっていて、とても珍しい現象が起きています。

2017年9月に少しだけ全てのラインが右肩下がりになっていますが、一瞬で終わっており、米国が長らく上昇トレンドだったことがボリンジャーバンドからもわかり、とても珍しく、やはり長期的にもトレンドが変わったのかなと見えてきました。

スローストキャスト

買われすぎゾーンから60くらいまで下がってきました。先週はもみ合いだったので60の位置で横ばいましたが、ここから上昇しない限りは売られすぎゾーンを目指していきます。

次回売られすぎゾーンにいつ到達するか確認です。

MACD

もみ合いでしたので、ヒストグラムもはっきりと示せず、やっとピークアウトしたところです。

MACDも-250の水準で横への動きとなっています。引き続き0ラインまでは遠く、上昇トレンドには時間がかかりそうです。

月の満ち欠けですが、次回の新月は3月3日で、満月は3月18日です。

総合判断

引き続き週明けのロシアウクライナ情勢には最も注意が必要です。

特に月曜日は米国のマーケットが休場ですし、水曜日には日本のマーケットが休場です。

23日に休みが間に入る日本にとっては、買いがなかなか入らない展開が想定されます。

24日が権利付き最終日ですので、荒れた一週間となるのか、それとも参加者が減少して様子見相場となるのか。

地政学リスクで情報に振り回されることこそ、投資家にとってはマイナス要因ですので、再度、自分自身がどの時間軸で相場と向き合っているのかを確認していきましょう。

長期投資なのか短期なのか、デイトレなのか。時間軸を間違うと投資判断を見失うことに繋がりますので今一度確認を。(執筆者:城 晶子)

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