昨今のブームに伴い、多くの方が投資を始めています。
証券口座の新規口座開設数も大きく伸びているというニュースを見られたことがある方も多く、中でも投資額年間40万円までが最長20年間非課税となるつみたてNISAは大人気。
それ専門の書籍が発売されるなど、投資初心者にとっても身近に感じる存在となっております。
投資可能金額が少額(月換算約3.3万円)ということもあり「まずはつみたてNISA満額投資を目標に!」と始める方が多いのも事実です。
コロナ禍以前にこのつみたてNISAを始められた方にとっては「最初から含み益投資って意外と簡単なんだ!」と思われた方も多いと思います。
実際、昨年までの株価は順調そのもの、人気の米国株も右肩上がりで成長していました。
しかし最近、その米国株の動きは軟調となっており、
• これまでと違って思ったように利益が出ない
• 続ければ続けるほど利益がどんどん小さくなっていく
• 最近勇気を出して投資を始めたけど、最初からマイナス
なんて不安を抱えている方も増えているのではないでしょうか。
これは米国株に限った話ではなく、世界的に雲行きが怪しくなっております。
世界を取り巻く情勢によってはこのまま下落相場入りし、これまでの含み益の多くを失ってしまう可能性もあります。
これまで幾度となく繰り返してきた暴落を乗り越えて今があるのが株式相場です。
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投資で大切なのは続けること
「投資を続けること」を実践するために重要なのが、信頼できるファンドに投資することです。
自身が投資しているファンドに不安が残れば長期的に投資を続けることは難しくなってしまいます。
長きに渡って投資を続けるためにもファンド選定はとても大切です。
今回はつみたてNISAにおすすめの優良ファンドについて解説し、どの指数に連動するか毎に2つのファンドを紹介しています。
これは証券会社によって投資できるファンドが異なるためです。
どちらのファンドを選定していただいても問題ありませんのでそこはご安心ください。
既につみたてNISAを始めている方だけでなく、これから始めようと考えている方も活用ください。
メインの投資先はやっぱり最強米国株
どのファンドに投資するべきかを解説する前提として、そのメインはやっぱり米国株になります。
• 世界最強の経済大国
• 先進国の中でも人口増加国
• イノベーションの発信地
米国に投資するべき理由を挙げれば枚挙にいとまがありません。
一時的には下落しているとしても、これまで過去の流れを見ると高値を更新し続けている事実は誰にも否定できません。
この流れが大きく変わることが無い限りはこれからも米国を中心としたポートフォリオが鉄則となるでしょう。
これから紹介させていただくファンドについても例外なく米国株はその投資先のメインとなっております。
米国株以外に投資するファンドも世の中にはたくさんありますが、それらはあくまでもサブ的役割と考えておく方が良いと思います。
経済的にも政治的にも一番安心なのが米国です。
長期投資に米国株は切っても切り離せません。
米国の大企業にまとめて分散投資〜S&P500〜
つみたてNISAおすすめファンドの1つ目が米国の大企業トップ500社に投資できる指数、S&P500に連動する投資信託です。
一番大きな国のトップ企業に投資できるということもあって過去も現在も大人気です。
値動きも大きくなりますが、その分将来的なリターンの期待値も大きいものとなります。
(1) SBI・V•S&P500インデックスファンド
(2) eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
この2ファンドがS&P500に連動する投資信託としておすすめです。
米国のトップ企業に投資することから、世界の最先端に投資しているイメージを持つことができるのが特徴です。
この後に紹介する他ファンドと比較すると投資対象が限られています。
それでも500社に投資しているので十分分散されているとはいえ、ボラティリティ(値動きの幅)も大きくなりますので、そこは注意が必要です。
S&P500採用銘柄のみに投資することになるので、
• 現在成長性の低い企業にわざわざ投資したくない
• 不安定な中小企業に投資したくない
• 余分な銘柄を排除して期待値の高い中心銘柄にだけ投資したい
といった方は上記2ファンドがメインの投資先となるでしょう。
米国全体にまとめて分散投資〜全米株式〜
こちらは先ほどのS&P500よりもさらに分散を効かせて米国企業全体に投資するファンドです。
大企業だけでなく中小企業も含んだ内容となりますので、これから誕生するかもしれない新たなイノベーション企業にも投資することが可能です。
• 米国に投資したいがより広範囲に分散させたい
• 中小企業からも世界をリードする企業が誕生するかもしれない
• S&P500に採用されない銘柄にも投資したい
どの企業が先導するかはわからないが、これからも米国が強い時代が続いていくと考えている方にとってはまさにうってつけの投資対象でしょう。
(3) SBI•V•全米株式インデックスファンド(通称SBI•VTI)
(4) 楽天•全米株式インデックスファンド(通称楽天•VTI)
この2ファンドが全米株式のおすすめファンドとなります。
負けない投資、全世界へ丸ごと分散投資〜全世界株式〜
最後が全世界へ丸ごと投資する全世界株式ファンドです。
• これからも米国が世界を牽引するかもしれないし、しないかもしれない
• 米国だけに投資するのは危険な気もする
• どの国が世界の中心になっても対応できる投資先が欲しい
そんな方にとってメインの投資先となるのがこの全世界株式ファンドだと思います。
現在ではどの全世界株式ファンドでも米国が投資先の中心になっていますが、それは現時点で米国の時価総額が1番大きいからです。
この順位が変わってくると、それに応じて投資先も変更されるのが最大のメリットです。
まさしく「負けない投資」を実践することができるファンドです。
(5) SBI•V•全世界株式インデックスファンド(通称SBI•VT)
(6) 楽天•全世界株式インデックスファンド(通称楽天•VT)
全世界に投資するならこの2ファンドがおすすめとなります。
保有ファンドを売却する必要はありません。これから始める、または新しい投資先を探しているなら上記がおススメです。
つみたてNISAにおすすめの6つのファンド
どれも人気ファンドなので聞いたことあると思います。
既に上記ファンドに投資をされている方は安心して継続していただければと思います。
結局長い目で見れば王道の指数連動型インデックスファンドが安心です。
他にも様々なファンドがありますが、流行り廃りがあります。
多くの方が「長期投資」の目的でつみたてNISAを始めたことと思います。
長期で投資するなら安心感は必須です。
安心してずっと継続するためにも流行りではなく、王道のファンドを選択することをおすすめします。
また、上記以外のファンドに投資している場合でも、現在のファンドを売却して乗り換えることはおすすめしません。
つみたてNISAで投資した非課税枠は売却しても復活しません。
売却するのではなく、投資先を変更するだけにしておく方が無難です。
こんな相場の今だからこそ、信頼できる投資先の再選定に時間をかけるのも有効な選択肢の1つです。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
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