美術館には、ミュージアムショップが併設されています。
ミュージアムショップとは、美術作品や優れた芸術品をモチーフにして作られたグッズなどを売っている店です。
センスが素晴らしく、欲しいモノばかりですが、値段が高いです。
実は、ミュージアムショップに並ぶような品物が100円ショップのセリアにありました。
今回は、ミュージアムショップに並べれば1,000円ちかくしそうな100円グッズを、元美大生の筆者のセンスでベスト3にまとめました。
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ベスト3:BLOCKではなくBOOK「DRAWING BOOK」
アートといえばスケッチブックです。
美大生は、クロッキー帳やスケッチブックをかばんに入れ、アイデアが浮かんだ時にサッとメモのように描き残しておきます。
メモよりももっと丁寧に描きたい時にはスケッチブックを使います。
スケッチブックは、クロッキー帳よりも凹凸がある画用紙のため鉛筆だけでもさまざまな表現できます。
美大生が使う定番のスケッチブックは、マルマンの「DRAWING BLOCK」です。
オリーブ色の表紙に20枚の画用紙がとじられているスケッチブックで、八つ切りサイズより少し小さいF4サイズが、1冊600~700円程度で販売されています。
マルマンの「DRAWING BLOCK」は紙と鉛筆の相性がいいだけでなく、厚みもあるため、水彩絵の具で色をつけても紙が波打つようなことはありません。
しかし、メモのように使うにはちょっと高額です。
セリアには「DRAWING BOOK」が100円(税抜き)で売っています。
「DRAWING BOOK」と並べてみると色違いの姉妹品のようにみえますが、製作している会社が違います。
また、セリアのDRAWING BOOKは八つ切りサイズの画用紙が12枚とじてあります。
DRAWING BLOCKの画用紙ほど凹凸も厚みもありませんが、メモとして描くならば気軽に使えるメリットがあります。
ベスト2:有名ポップアートを思い出す「バナナ柄コットン巾着袋」
アンディ・ウォーホルといえば「バナナ」を思い出す人も多いのではないでしょうか。
2021年6月にはユニクロが商品とコラボさせています。
アンディ・ウォーホルの「バナナ」は、黄色と黒のシンプルなデザインのため、さまざまなアイテムになって市場に出回っています。
ニューヨーク近代美術館のミュージアムショップでは、「バナナ」の絵柄がちりばめられたマスクが1,430円で販売されています。
アンディ・ウォーホルの描いたバナナではありませんが、同じように黄色と黒色でシンプルに描かれたバナナがちりばめられた巾着袋をセリアでみつけました。
白地に黄色と黒のバナナがバランスよく配置されていて、大人でも使える巾着袋です。
新年度に備えて学校で使う巾着袋を探すことがあります。
小学校入学ならばキャラクター柄や動物柄が定番ですが、中学生や高校生になると絵柄選びが難しくなります。
「バナナ」の巾着袋は、シンプルでありながら個性があり、100円とは思えない芸術センスが光っています。
ベスト1:なぜこれが100円!?「ウィリアムモリスのメモ付箋」
今まで紹介したグッズは「本物と似ているモノ」でした。
しかし、ベスト1に選んだものは本物です。
アーツアンドクラフトで有名なウィリアムモリスのメモ付箋です。
ウィリアムモリスのデザインした柄は、シーツや壁紙に多く使われていますが、その他の商品よりも若干値段が高めになっています。
ウィリアムモリスは人気があるため、ひんぱんに日本のどこかでウィリアムモリス展が開催されています。
それらのミュージアムショップで売っているモノは1,000円以上がほとんどで、1,000円以下のものをみつければ「安い」と感じるでしょう。
そのウィリアムモリスのメモ付箋が、セリアでは100円で売っていました。
表紙にはウィリアムモリスの代表作である「いちご泥棒」が描かれ、側面は金色になっています。
「表紙だけ絵がついて中は白い紙かも」と疑いを持ちつつ購入しましたが、中のメモ付箋にもしっかりと「いちご泥棒」が描かれています。
新年度は、連絡先やお礼を書いて渡せるメモ用紙が活躍します。
小さな子どもがいるならば、手土産にひと言あいさつを添えると喜ばれます。
そんなとき、ウィリアムモリスのメモ付箋を使えば高級感があるでしょう。
実は、ダイソーでも2021年にウィリアムモリスとのコラボ商品が販売されていました。
ウィリアムモリスの絵柄がついたシートでしたが、1個300円(税抜き)とやはり通常のダイソーの商品よりも値段は高めに設定されていたのです。
今回、なぜセリアでウィリアムモリスが100円なのかはわかりません。
ただひとつ言えることは、もしもこのメモ付箋が1個580円でミュージアムショップに並んでいても違和感がないということです。
美大生もびっくりのお得な商品
今回セリアで見つけたものは、元美大生だった筆者が「これは100円で売ってはダメでしょ」と感じたものばかりです。
とくにウィリアムモリスについては、安すぎて悲しくなるほどでした。
芸術はお金では買えない豊かさを心に与えます。
100円で買える小さな芸術を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)
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