その昔、新古車と呼ばれていた「未使用車」は、いまでも新車より安く乗れるというイメージが強く残っているようです。
けれど、半導体不足で未使用車が高騰し、なんと未使用車のほうが新車より数万も高いケースがあります。
中古車も価格が上がっているケースもあるので、車の購入で失敗しないよう、この記事を参考に検討してみてください。
10年分の小銭貯金にリスクあり わが家が消化できた方法2つと他の有効な使い道5つ
実際に新車のほうが安かった具体例
たとえば、R4年で10キロ程度走行しているN-BOX(FF)のベーシックグレード(G)が、新車のN-BOX(FF)でGよりワンランク上のLが、下取りなしで10万円差でした。
GとLのグレードでは約13万の違いがあるので、3万円ほど未使用者のほうが高いです。
しかも、新車のN-BOXはオーディオ付ですが、未使用者でオーディオを付ける場合はプラス2万ほどかかるため、新車のほうが安いと言えます。
こういった驚きの現象もあるので、ぜひディーラーにも足を運び、見積を作成してもらって比較するようにしてください。
車を比較するときの注意点
後付けのオプションや付帯サービス、金利などを除くと、車は、
・ 車種
・ グレード
・ 駆動方式
・ 年式
・ 走行距離
というものがあり、基本的に、この5つが価格を大きく左右します。
価格を比較するときは、5つの項目がすべて同じかどうかを確認してください。
車種や年式、走行距離はもちろんのこと、グレードや駆動方式が違うと10万以上変わってくることがほとんどです。
ここでは5つの項目がどのようなものを指すのか、また、どのような部分に注意すればいいのかを紹介します。
車種とは
車種というのは車の名前のことで、軽自動車だと「N-BOX」や「ワゴンR」、「ムーブキャンパス」などのことです。
グレードとは
同じ車種の性能や装備の違いのことで、たとえば同じ「N-BOX」でも、Gのベーシックグレードと、Gよりワンランク上のLでは、性能や装備が違うだけでなく価格も違います。
たとえば「N-BOX」は後部座席がスライドドアになっていますが、Gのグレードだと手動で開けることになり、Lのグレードだとリア左側がパワースライドドアです。
細かい部分で言うと、Gだと充電用USBジャックやロールサンシェードも付いていません。
また、ベーシックグレードにはオプションとして付けられないものもありますし、オプションや後付けすると高額になるケースが多いので注意してください。
駆動方式とは
駆動方式は、2WDと4WDに分けることができます。
2WDは動くタイヤが2つのみのタイプで、4WDはタイヤが4つ動くタイプです。
2WDのうち現在の主流となっている「FF」とは前のタイヤ2本だけが動く「前輪駆動」タイプで、4WDとは4つのタイヤすべてが動く「四輪駆動」タイプの車を指します。
4WDは雪道や砂利道などの走行に強いですが、取り付けるパーツが増えるため2WDよりも燃費が悪く、10万円以上高いことが多いです。
年式とは
車の年式は、製造された年や国内ではじめて登録された年で、車検証の「初度登録年月」という欄に記載があります。
軽自動車の場合は、「初度検査年月」を確認してください。
ほとんどの車の場合、年式が古ければ古いほど価値は下がります。
未使用車や中古車の購入を考えるときは、この年式とともに、「車検を受けているかどうか」と「次の車検までにどれぐらいの期間があるのか」もチェックしておきましょう。
走行距離とは
新車の走行距離は「0キロ」ですが、未使用車は運搬のときに走行していたり試乗車として使用していたりして走行距離が出ているものがほとんどです。
走行距離は少ないほど新車に近いと言えますが、試乗車の場合は「運転が上手な人も下手な人も乗っている」ということを考慮しつつ買いましょう。
なかなか見つけるのが難しいですが、展示車で走行距離が出ていないものがいちばんおすすめで、次におすすめなのはスタッフが運搬だけおこなった走行距離の少ない未使用車です。
思い込みを捨てて見積を作成してもらう
未使用車や中古車は、新車よりも安いというイメージがありますが、この記事で紹介したような驚きのケースもあります。
損をしないためにも思い込みは捨てて、見積を作成してもらうのがおすすめです。
そして自分自身でもよく書類や金額を確認し、お得に新車を購入してください。(執筆者:山内 良子)
mineoと楽天モバイルを1つのスマホで併用 月1265円でデータと通話使い放題に