「安い」と飛びつきたくなる物件には、雨の日に浸水しやすかったり、防犯上の危険が高かったりといったケースも少なくないようです。
また、近隣住民の問題や物件などの利便性などの問題で、結局引っ越してしまう人も多いといいます。
そこでこの記事では、そういったNG物件の特徴と見極め方について、不動産業者に聞いたことを紹介します。
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1. 物件などの利便性
家賃が安いからと、駅や駐車場から遠い物件を選んで後悔する例は、少なくないようです。
余計な電車賃がかかったり、不便だからと引っ越したりするぐらいなら、少しぐらい家賃が高くても便利な物件のほうがお得なケースもあります。
また、駐車場スペースを示す枠線が狭い駐車場では、風が強い日に隣の車にぶつけてしまう可能性や、駐車のたびに気を遣うため引っ越しを考える人もいます。
また、壁が薄く隣の声がよく聞こえてストレスになり、引っ越すというケースもよく耳にします。
隣人が住んでいるであろう方向の壁をコンコンと叩いて、音が響くようなら壁が薄い証拠です。
また、窓を開けて換気することも考え、物件の窓を開けて外の音がどのくらい聞こえるのかもチェックしてみてください。
2. 部屋の居心地
コロナ禍で問題になったのが、手狭だけど会社から近くて家賃の安い物件を選んだ結果、リモートワークとなって引っ越したというケースです。
引っ越すことが前提なら問題はありませんが、しばらく同じ場所で住むことを考えるなら、職場やライフスタイルが変わることも頭に入れておきましょう。
寝るスペースしかないような部屋では、体調を崩したときやリモートで仕事をしないといけないときなど、長時間過ごすときにストレスになる可能性大です。
何かあったときに引っ越すとなると短期間で物件を探したり、消費者金融でお金を借りたりキャッシングしたりしてお金を工面するケースもあり、余計に費用がかかることもあります。
長時間過ごしても、ストレスに感じない程度の物件を選ぶのがおすすめです。
また流行りのロフトも、はしごに昇るのが面倒臭くなったり、頭を下げないと使えないことにストレスを感じて、つかわなくなったりするケースも多いようなので注意してください。
3. 災害の危険性
ある程度の雨が降ると、水がたまってしまったり、浸水してしまったりするような物件もあります。
被害の少ない物件を探すためには、自然災害の被害を予測するハザードマップや過去の災害関連のニュースなどをチェックしておくことが大切です。
過去の災害については、インターネット検索やSNS、物件のある地域の図書館に行って過去の新聞を調べるという方法もあります。
不動産屋さんにも、災害にあった物件ではないか確認してみてください。
4. 地域性
アパートやマンションでは関係がないことが多いですが、消防団や町内会、回覧板などの習慣が残っている地域もあります。
そういった習慣が苦手な人や仕事が不規則で対応が難しいという人は、事前に不動産屋さんに確認してみましょう。
不動産屋さんが大家さんや以前に仲介した住民に聞いて、教えてくれることもあります。
5. 近隣住民
住んでみないとなかなかわからないのが、近隣住民の様子です。
できれば、時間や日にちを変えて引っ越しを考える物件に通って様子をみたり、不動産屋さんに過去のトラブル事例について尋ねてみたりしてください。
・ ゴミが荒らされていたり
・ 自転車置き場が荒れていたり
・ ポスト周辺にチラシが汚い状態で落ちていたりする物件
は選ばないほうが無難です。
6. 防犯上の問題
アパートやマンション自体のセキュリティを確認するのはもちろんのこと、昼間の人通りや夜間の状態もチェックしておくようにしてください。
昼間から人通りが少ないと、空き巣などに入られる危険性もあるようです。
夜間の状態をチェックするときには、駅や駐車場から家までの人通りや外灯の有無、明るさなどをチェックが必須だといいます。
また、物件付近での犯罪情報や変質者情報なども不動産屋さんなどに尋ねてチェックしておきましょう。
賃貸物件選びは慎重に
どんなに安い物件を借りても、すぐに引っ越しを考えてしまうような物件では心身も休まりませんし、実際に引っ越すことにでもなればムダな出費となってしまいます。
そういった事態をできるだけ避けるために、今回紹介したような方法も活用し、よい物件を見つけて本当の節約につなげてください。(執筆者:山内 良子)
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