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Defiプロジェクト「RenVM」(3)【フィスコ・暗号資産コラム】


「Defiプロジェクト「RenVM」(2)」(※1)でも述べた通り、renBTCの担保となるBTCについては、承認作業を「(ランダムに抽出されるダークノードの)シャード」と「Grey Core」の2つが担う。renBTCの担保資産となるBTCを攻撃するためには、シャードとともに「Grey Coreの1/3」を攻撃する必要がある。「Mainnet SubZero」ではGrey Coreのノードは世界各地の13ヵ所に分散されているため、このうち5つが攻撃されることを意味するが、renVMのCEOは「これは現実的ではない」としている。

選出条件はまだ不明であるが、「Mainnet One」以降は、Grey Coreはコミュニティによって選出される。攻撃のためには「コミュニティ・ノードの1/3以上」+「Grey Coreのメンバーの1/3以上」を乗っ取ることが必要となるが、承認作業を行うダークノードは常にランダムに抽出される。

2018年2月17日にトークンセールが実施され、RENの発行総数の60.2%が販売された。販売された資産はアンロックされている。この他、開発チームに5%、ファウンダーやアドバイザーに9.9%、リザーブに19.9%が割り当てられている。9月1日、RENトークンは過去最高値となる約0.6ドルに上昇した。その後、価格は下落が続いていたが、10月6日にCoinBase Proに上場されてからは上昇に転じた。DeFiプロジェクトの中では、RENの時価総額は5位(10月12日時点、CoinMarketCap)である。

10月6日以降はChainLinkと提携し、renVM上で発行されたrenBTCなどの資産に対して、担保が常にオンチェーン上で確認できることになった。ただし、REN価格の外部取得は未実現である。

※1:



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