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米マカフィー社、第1四半期脅威レポートを発表:仮想通貨をマイニングするマルウェアが急増【フィスコ・ビットコインニュース】


サイバーセキュリティを手がける米国のマカフィー社が、2018年第1四半期の脅威レポート「McAfee Labs 脅威レポート:2018年6月」を7月5日付で発表した。同レポートでは、新たに発見されたマルウェア(悪質なソフトウェアやコード)、ランサムウェア(コンピュータウイルスの一種)、その他の脅威の増加と傾向について説明している。

脅威レポートによれば、McAfee Labsでは1秒あたり平均5個のサンプルを新たに検知しており、その中には仮想通貨のマイニング(膨大な計算作業により仮想通貨を採掘、取得する手段)のために他人のパソコンを無断で利用する「クリプトジャック」や、その他の仮想通貨マイニングに関するマルウェアの増加も含まれていたという。また、2017年に起こった最も高度に確立された攻撃に技術的な改良を加えた動きが確認されたようだ。

同レポートによれば、サイバー犯罪者たちは、被害者のブラウザーを乗っ取ったり、システムをマルウェアに感染させたりして、仮想通貨をマイニングしているという。

さらに、2018年第1四半期に仮想通貨をマイニングするマルウェアは前期比629%と急増し、合計サンプル数も2017年第4四半期の40万個から290万個超へと急増。これについて、同レポートは『サイバー犯罪者たちが利用者のシステムに侵入し、仮想通貨を集めるだけで、第三者に頼ることなく収益化が可能な点を好んでいるということを示唆している』と分析している。

続けて、北朝鮮傘下とされるサイバー犯罪集団「ラザルス」によるビットコインの窃盗、ゴールドドラゴン・マルウェアによるデータの窃盗のほか、ゴーストシークレットが医療、金融、エンターテインメント、電気通信業界を標的に攻撃を展開していること、また、ガンドクラブ・ランサムウェアが第1四半期の最初の3週間で約5万システムに感染したことなどが記されている。

同社のチーフサイエンティストであるラージ・サマニ氏は、「攻撃者は、ツールと戦術の両面において特筆すべきレベルでの迅速な技術開発、イノベーションを見せつけた。犯罪者たちは仮想通貨マイニング技術を継続的に使用し、犯罪行為を容易に収益につなげている」と述べている。




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