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概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は続落、中国景気の持ち直し遅れが投資家心理を重くする流れ


*10:01JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は続落、中国景気の持ち直し遅れが投資家心理を重くする流れ 【ブラジル】ボベスパ指数 120858.72 -0.32%
2日のブラジル株式市場は続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比389.67ポイント安(-0.32%)の120858.72で引けた。日中の取引レンジは119797.92 - 121251.53となった。

軟調な展開が続いた後は終盤下げ幅を縮小させた。海外株安が警戒され、ブラジル株にも売りが広がった。また、米金利高も外資の流出懸念を高めた。ほかに、通貨レアル安の進行がブラジル株の売り圧力を強めた。一方、指数の下値は限定的。利下げ期待の高まりが引き続き支援材料となった。

【ロシア】MOEX指数 3106.46 +0.41%
2日のロシア株式市場は5日続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比12.82ポイント高(+0.41%)の3106.46ポイントで引けた。日中の取引レンジは3080.63 - 3123.45となった。

前日の終値近辺でもみ合った後は上げ幅を拡大させた。企業業績の改善が引き続き好感され、ロシア株への買いが継続した。また、港湾大手ファー・イースタン・シッピング(FESH)の急伸も指数を押し上げた。同社がウラジオストック港のキャパシティを拡大させる方針を示したことが好感されたもようだ。一方、海外株安や原油価格の下落が指数の上値を抑えた。

【インド】SENSEX指数 65782.78 -1.02%
2日のインドSENSEX指数は続落。前日比676.53ポイント安(-1.02%)の65782.78、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同207.00ポイント安(-1.05%)の19526.55で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや拡大させた。海外株安を受け、インド株にも売り圧力が高まった。また、外国人投資家(FII)の売り継続も圧迫材料。FIIはこの日まで4日連続の売り越しとなった。ほかに、サービス業の貿易黒字が縮小しているとの報告が嫌気された。4-6月期のサービス業の貿易黒字は3四半期ぶりの低水準を記録したと報告された。

【中国本土】上海総合指数 3261.69 -0.89%
2日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比29.26ポイント安(-0.89%)の3261.69ポイントと続落した。

中国景気の持ち直し遅れが投資家心理を重くする流れ。1日公表された7月の財新中国製造業PMI(民間による)が49.2に悪化(6月は50.5)し、景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに割り込んだ。人民元安の動きも懸念される。中国人民銀行(中央銀行)は2日、人民元レートの対米ドル基準値を3営業日ぶりに元安方向で設定した。外国為替市場では人民元安・米ドル高が進み、約2週ぶりの元安水準で推移している。中国経済対策の期待感で朝方は下げ渋る場面がみられたものの、中盤から再び下げ幅を拡大した。

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