概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は続伸、中国の経済対策に対する期待感

【ブラジル】ボベスパ指数　120210.75　+2.33％
24日のブラジル株式市場は大幅反発。主要指標のボベスパ指数は前日比2739.08ポイント高(+2.33％)の120210.75で取引を終了した。117474.1から120462.8まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。海外株高が好感され、ブラジル市場にも買い戻しが広がった。また、米量的緩和の早期縮小観測の後退なども改めて好感されたもようだ。ほかに、原油価格の上昇などが資源セクターの物色手掛かりとなった。

【ロシア】MOEX指数　3888.87　+0.15％
24日のロシア株式市場は小幅続伸。主要指標のMOEX指数は前日比5.86ポイント高(+0.15％)の3888.87で取引を終了した。3864.37から3904.99まで上昇した。

中盤は軟調な展開を示したが、その後は買い戻された。海外株高が支援材料となり、ロシア株にも買いが広がった。また、原油高や政府が中小企業の支援策を発表したことなども支援材料。一方、足元での景気低迷などが指数の上値を抑えた。

【インド】SENSEX指数　55958.98　+0.73％
24日のインドSENSEX指数は続伸。前日比403.19ポイント高(+0.73％)の55958.98、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同128.15ポイント高(+0.78％)の16624.60で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。前日の海外株の上昇が好感され、インド株も買いが先行。また、米食品医薬品局（FDA）が国内で初めてファイザー・独ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンを正式承認したことも、世界的な新型コロナ感染の抑制期待を高めた。

【中国本土】上海総合指数　3514.47　+1.07％
24日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比37.34ポイント高（+1.07％）の3514.47ポイントと続伸した。

中国の経済対策に対する期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行（中央銀行）の易綱・総裁は23日夜、「与信を安定させ、実体経済と中小企業を支える」と表明した。資金流出の警戒感もやや薄らぐ。本土・香港間の相互取引スキームを通じた23日の売買は、香港経由の本土株取引が買い越しに転じた。24日も買い越しが続いている。

＜CS＞